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山 名
青笹山(1021m)
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広島県廿日市市吉和
登山日 2009年5月23日(土) 晴れ タタバ林道より望む
タタバ林道より望む青笹山
参加者 単独
コース タタバ林道ゲート(7時40分)〜多々場橋(7:45)〜林道太田川林業地基幹線分岐(7:46)〜廃バス(8:00)〜焼山3号線分岐(8:17)〜(8:35)林道終点(8:40)〜30号鉄塔(8:50)〜林道〜(9:10)29号鉄塔(9:20)〜青笹山〜28号鉄塔〜青笹山〜29号鉄塔(9:40)〜林道終点(10:00)〜広場(10:30)〜(10:50)タタバ林道ゲート
ガイド 廿日市市の山々」さんのサイトの「青笹山」を参考にしました。
お弁当 午前中登山のためありません
駐車場 タタバ林道ゲート手前の膨らんだところ(5台くらい停められます)
トイレ 魅惑の里にあります(利用していないので詳細は不明)
まとめ 山頂付近にブナ林の広がる青笹山には以前から一度は登ってみたいと思ってデータを収集していたところ、タタバ林道の途中から新しい林道が造られている最中であることが判った。うかうかしていると山頂付近まで延伸されてしまいそうな様子ので、工事が終わらないうちに出かけることにしました。

中国自動車道を吉和ICで下りて国道186号線を冠高原の方に向けて走り、魅惑の里の案内標識に従って左折して林道焼山線に入る。ツリーハウス入口を左に過ごすと幅員が狭くなるので注意!ツリーハウス入口から800mで左にタタバ林道が分岐しており、手前の広くなったところに駐車する。


タタバ林道入口 タタバ林道の入口はゲートで封鎖されているので、横から入らせてもらう。林道は程よく整備されていて楽に歩ける。

5月も下旬となり緑が一段と濃くなってきた山には、ガマズミツクバネウツギが咲き、サワフタギが白い花を無数に咲かせ、谷を覆っている。ウグイスの谷渡りも聞こえてくる。空気もひんやりしていて何て気持ちのいい朝なんだ。
タタバ林道
タタバ林道入口付近の様子 緑が濃くなってきたタタバ林道

スタートしてから5分で夛々場橋を渡ると100mも進まないうちに、山の中には不釣り合いな舗装路が右手に出現した。これが只今延伸工事中の「太田川林業地基幹線」だ。道幅の広い舗装路は大きな弧を描いて東方向に緩やかに上がっているようです。南東に1017m独標峰のピークが見えているが、青笹山や板敷山はここからは見えない。

三差路から東に延びる未舗装林道を進む。やがて遠くに32号鉄塔が見えてきたが、まだまだ随分距離がある。法面にはイワカガミがたくさん咲いている。あれあれバスが捨ててあるぞ。どこの会社のだろうか?調べてみたが証拠となるものは取り去られていました。
太田川林業地基幹線
右手に太田川林業地基幹線が分岐

多々場3号線 廃バスから7分で多々場川を右岸に渡り、さらに5分で送電線の真下を通過する。右手を見ると4基の送電鉄塔が山の方に向けて連なっており、一番奥に見える4基目の送電鉄塔の左手前が青笹山山頂(トップの写真)です。

送電線の下を通過して4分で林道が二分する。ここは右の直進道をとる。なお左手30度に延びる地形図破線の道は多々場3号線です。写真でも判るように林道の路面はしっかりしている。このあたりの地形が割と平坦なので、林道の痛みが少ないんだと思う。
左手に多々場3号線が分岐する

殆ど傾斜のない林道は、右手のスギの植林谷の縁を時計回りに半周するような形で付いている。谷を回り込むと正面に吉和冠山を見ながら西に進んでいく。30号鉄塔も間近に見えている。南へ西へと方向を変えながら進んでいき、最後に心持ち下ると林道終点に達する。

林道終点は31号鉄塔のそばに位置しており、広場になっている。そこには周辺の高いところから水が染み出し、湿地化状態で、白い小さな花を多数つけたミズタビラコの花穂が目立ちます。いつ見ても可愛い花だ!広場の一番奥(右の写真の↓ヵ所)にテープがあり、そこからブナの混じる自然林の中に通じている巡視路をジグザグに登っていきます。
林道終点広場
林道終点は広場になっている

林道に出る 樹林を抜けると尾根上に建つ30号鉄塔が見え、そのスグ先に舗装路が走っているのが窺える。30号鉄塔の真下を通り舗装路「太田川林業地基幹線」に出る。

舗装路を130m進んでいき、ガードレールを跨いで巡視路に入る。標識類は無いが、いかにも巡視路らしい明瞭な踏み跡があるので判るだろう。ブナの木が目印です。
再び巡視路へ
30号鉄塔の先で新設林道に出る 林道から巡視路に入る

巡視路は谷に向けて下っていく。ひんやりとした谷底にはコケイランがひっそりと咲いている。谷に架かる鉄製の橋を渡ると、今度は、ブナの混じる広葉樹林の急斜面をジグザグに登り返します。やがて周囲が刈りこまれた29号鉄塔に着く。

北西に向けて送電線が延びていて、その方向の展望が良い。女鹿平山はすぐに判ったが、他の山は…。写真には写っていないが女鹿平山の右側に十方山がうっすらと見えていました。
29号鉄塔からの眺め
西島根幹線29号鉄塔からの眺め

青笹山山頂 29号鉄塔から再び広葉樹林の中へと入っていくと4分で青笹山山頂に着く。山頂手前に鉄塔標識が立っていて、その向こうに三角点が見えるので、何等かなと思いしゃがみこむと、目の前に日向ぼっこ中のマムシ君が…。いよいよマムシの季節到来ですネ。気をつけなければ。

山頂付近にはブナ林が広がっている。緑滴る広葉樹の森に身を置くと心が洗われるような気がします。
ブナ林
展望のない青笹山山頂 山頂付近に広がるブナ林

板敷山 さらに巡視路を進んでいくと、青笹山山頂から3分で赤白塗装の28号鉄塔に着く。南に板敷山が望めるが、他の方向は展望が無い。いずれは板敷山に登りたいと思っているので、今日は間近から軽く挨拶。

28号鉄塔付近から1035mピーク手前の鞍部に下る道があるかなと思っていたが、ありそうもないので、展望の良い29号鉄塔まで戻ることにする。
紅白の28号鉄塔から板敷山方面を望む

1035mピーク 29号鉄塔からは、鉄塔の骨組みの向こうに延伸中の林道と1035mピークが見えている。さて鉄塔の真下から鞍部に向けてヤブの斜面を下っていく。ひどいヤブだ!これなら青笹山山頂から尾根道を直接下った方が良かったのに。

谷を渡り鞍部まで下ってくると、ここにも立派なブナが見られる。だが鞍部は林道の延伸予定ルートに当たっているので、工事が始まると切り倒される運命にあります。右の写真のブナはこれが見納めか?
鞍部
29号鉄塔から1035mピークを望む 鞍部付近にもブナが多い

林道「太田川林業地基幹線・吉和工区」工事の現況についてですが、工事中の林道は鞍部の手前50mのところまで延びてきていている。そして林道終点から鞍部までは測量用のテープが張ってあり、伐採予定の樹木には赤スプレーが吹きつけてありました。

この林道は、青笹山の南斜面を経て、所山青笹林道に接続されるんだと思う。時間があればもう少し歩いてみたいところだが…。尾根道を1035mピーク側に少し登り、ササをかきわけて林道終点に下りる。この林道は幅員が広く、しかも全面舗装されていて、もったいほどの立派な道だ。
林道終点
尾根より林道終点に下りる

吉和冠山 登りで100mばかっし歩いた地点を逆に下っていくと、前方に吉和冠山が見えてきた。頂きの冠の右側にクルソン岩の突起がはっきり見える。

起点近くまで下ると、スギやモミの植林地がある。未だ幼木で背丈が低いので、ワラビがたくさん生えているぞ。もちろん、ほんの少しだけだが、いただいて帰りました。
林道「太田川林業地基幹線」から吉和冠山を望む

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