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山 名
鎌倉寺山(610m) 広島市安佐北区
登山日 2009年5月10日(日) 快晴の夏日 志和口三篠川右岸より
志和口より望む鎌倉寺山
参加者 夫婦
コース 駐車地(8時40分)〜関川荘前登山口(8:45)〜コース分岐(9:10)〜馬の背ピーク(9:30)〜(9:35)南峰(9:40)〜(10:05)十畳岩(10:10)〜(10:35)槍ヶ峰(10:45)〜(11:20)権兵衛山(11:55)〜(12:05)鎌倉寺山(12:15)〜十字路鞍部(12:22)〜牛岩林道登山口(12:55)〜(13:15)駐車地
お弁当 権兵衛山で食べました(有難いことに日蔭あり)
駐車場 登山者用駐車場(15台くらい停められます)
トイレ 登山口付近にはありません
まとめ シャクナゲの咲く時期に登りたいと思っていた山ですが、その時期になると何故かタイミングが合わずに毎年のごとく登る機会を逸しつづけてきました。今回は、ひょんなことから登頂の機会が巡ってきて、ようやくシャクナゲに逢うことができました。

志和口から県道46号線を志和方面に走る。この道は以前は離合もままならぬような状況だったが、長年にわたる拡幅工事のお陰で快適な道に変身して通行が随分楽になった。日本一おいしいという振れ込みの「たんぽぽ」ラーメン店の手前で左折して牛岩集落への舗装路を登っていきます。


駐車地 左手に登山口を過ごし進んでいくと立派な駐車地がある。ここは以前は荒れ地だったように記憶している。牛岩集落の方々が登山者のために整地されたんだね。ありがとうございます。

上ってきた道を5分ほど下っていき、水源かん養保安林の案内板のところから山に取り付きます。指導標は見当たりませんでした。
登山口
登山者用駐車場 水源かん養保安林の手前が登山口

分岐 登山口を入るとシダ道の急登が続く。一気に高度が上がり県道がずいぶん下に見えるようになってきた。10分も登ると左手に牛岩の集落が見えてきた。

登山口から25分で岩場コースの分岐があり、ためらわず左手岩場コースに入る。右手が巻き道で、いつでもエスケープできるようになっています。
岩場
岩場コース分岐のプレート 岩場にへばりつく蝉です

岩場を登っていくと前半のハイライトの馬の背の岩尾根がある。体力のない女性や手足が短い人は最初の取り付きが難しいかもしれないが、頑張れば何とかなるのではないか。

馬の背の上に立つと鳥になったような気分(少し大袈裟か)だ!東にはでっかい金明山の山塊が横たわっているが、山頂部は見えていない。南西には幾つものピークが安駄山方面に連なっているが、ここからは安駄山は全く見えない。これらの山はもう少し高度を上げていくと見えてきます。だが白木山が見える。白木山を東方向から見ることは滅多にないので、どうも感じが違ってしまう。
馬の背
馬の背の岩尾根(手前が南峰)

南峰山頂 やっと南峰かと思ったら目の前にピークが見える。鞍部まで下ると雑木林となり、そこから樹林の中登り返すと南峰に着く。ここまで登山口から50分。

南峰は展望がなく、木の間越しに槍ヶ峰が見える程度だったが、少し進むと樹木が切れたところがあり、槍ヶ峰が見えてきた。目指す鎌倉寺山は槍ヶ峰の後ろに隠れている。
槍ヶ峰
展望のない南峰山頂 南峰先の小コブから望む槍ヶ峰

志和口方面 南峰から鞍部まで下ると樹林が切れて見晴らしがよくなり、左手には白木町志和口の町が広がり、右手には牛岩の集落が点在し周囲の棚田が美しい。

稜線にはウラジロノキが多く、今が盛りと白い花を多数つけている。
棚田
稜線から北西方面(JR志和口方面)の眺め 稜線から牛岩集落と棚田を見下ろす

十畳岩 南峰から25分で岩のピークの十畳岩に着く。テラス状の岩だと腰を据えてのんびりできるのだが、鎌倉寺山の稜線には、そのような岩は見当たらない。でも岩の上に立つと気分爽快ですネ。周囲に遮るものは何もなく眺望も良い。

十畳岩から下りるのに少しばかり手間取るものの、危なっかしいことはありません。鞍部まで下ると右手に踏み跡がありマーカーも付いている。進むも難儀、引くも難儀のときのエスケープルートなのか?ここから牛岩に下れるのだろうか?機会があれば確認して見たい。少し登ると右手に金明山山頂部に建つ赤白鉄塔が見えてきました。
十畳岩の上(後方は南峰)

十畳岩から25分で槍ヶ峰に着く。山頂部には灌木が茂るので立つ位置を変えれば、何とか周囲が見える。行く手には鎌倉寺山がようやく姿を現した。前衛峰である権兵衛山のピークは鎌倉寺山の南斜面に吸収されて写真では判り難い。

鎌倉寺山の右後方には福富の鷹の巣山が見えているが山頂部が手前の山の稜線と重なっているのでとても見難い。左手には相変わらず白木町志和口の町と背後に聳える角山が見えている。そして町の右に目を移すと井原荒谷山〜電波塔の建つ神ノ倉山が見える。それ以外は名も知らぬ山ばかりだ。山座同定をするために山並のスケッチをしていたら随分と時間をくってしまった。
鎌倉寺山
槍ヶ峰から望む鎌倉寺山

シャクナゲ 槍ヶ峰の東にあるコブを越えて下っていくと、稜線上に咲く艶やかなシャクナゲの花が目に飛び込んできた。大型連休期間中に福富町竹仁のシャクナゲ館を訪れたが、道端に植樹されたシャクナゲは盛りを過ぎたような感じでだったので、鎌倉寺山の花も既に開いているだろうと思い早い時期に登ったのだが、巡り合えて良かった。蕾もたくさんあるので、これから暫くは楽しめると思います。

権兵衛山 槍ヶ峰から45分で権兵衛山に着いた。山頂部はある程度のスペースがあり、有り難いことに木陰があるので、当初の予定どおり、ここでお昼にしました。

周囲は雑木林だが南側だけ切り開かれている。ここにきてようやく安駄山にお目にかかることができた。高鉢山は安駄山の真後ろに隠れていて、その姿を見ることはない。
安駄山
お昼に適している権兵衛山山頂 ようやく安駄山が顔を出す

十字路鞍部 権兵衛山から1分で十字路鞍部に下るので、直進して登り返します。左右に下る道は、それぞれ有留、牛岩方面への道です。鞍部から10分で展望のない鎌倉寺山に着く。

山頂付近のシャクナゲは蕾のものが多く、花も3分咲きくらいで、このへんの見頃は来週以降だ。稜線を北側に少し下ると展望があり、カンノ木山〜鷹ノ巣山の見えるが少々樹木が邪魔をしているのが残念だ。
鎌倉寺山
変形十字路鞍部を直進する 展望のない鎌倉寺山山頂

牛岩林道登山口 下山は四差路鞍部まで戻り牛岩の方に下っていく。鞍部から30分も下ると沢の音が聞こえてきて、沢を渡り、ヒノキ林を抜けると 「鎌倉寺山登山口」 のプレートが掛かる牛岩林道登山口に飛び出しました。牛岩林道を30m下ると舗装路となり、さらに5分で車止めがあり、そばをすり抜けると牛岩集落に出る。そこから右手上方に先ほどまで歩いていた槍ヶ峰の尖峰が望める。

田植えが終わって間もない棚田の風景が目に映る。しかしながら休耕田が多いのが気になる。作り手がいなくなったのか?これが高齢化の波が牛岩にも押し寄せている現実なのだ。数少ない民家の庭先にはシャクナゲが咲いている。この地域はシャクナゲの生育条件に適しているのだろうか、と、つい思ってしまいます。
牛岩林道登山口

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