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山 名
高鉢山(706m) 安駄山(735m) 広島市安佐北区
登山日 2009年3月1日(日) 晴れ 武田山から望む高鉢山(06/01/03写す)
武田山から望む高鉢山
参加者 単独
コース JR狩留家駅(8時30分)〜高鉢山登山口(8:45)〜林道横断(8:50)〜沢筋分れ(9:00)〜尾根に出る(9:37)〜(10:06)縦走路出合い(10:17)〜小野池分岐(10:40)〜(10:50)高鉢槍(11:50)〜小野池分岐(11:55)〜(12:20)749m峰(12:25)〜立ち話5分ロス〜中三田分岐(13:00)〜(13:25)安駄山(13:30)〜尾根分岐(13:50)〜安駄山登山口(14:30)〜林道出合(14:45)〜県道に出る(14:52)〜(15:15)JR上三田駅 所要時間6時間45分
ガイド よしだっち さんの 高鉢山・安駄山山行記 を参考にしました。
お弁当 高鉢槍で食べました(360度のパノラマです)
駐車場 往復ともJRを利用しました。
トイレ JR狩留家駅にあります。JR上三田駅にはありません。
まとめ 高鉢槍から360度のパノラマが得られることを最近になって知った。広島市内に好展望の山は数多くあれど、周囲360度見渡せる山はそんなに多くはない。高鉢槍だけではピストンになってしまううえ、狩留家コースを下りに使うのは避けたいので、以前から計画していた、高鉢山〜安駄山を歩いてみることにしました。

広島交通が運行する安佐大橋(JR安芸矢口)行きのバスが自宅近くを走っているが、土日は朝晩のダイヤが少なく芸備線の接続がよろしくない。今回は安芸矢口駅までMyChariを利用することにした。安芸矢口8:07発の電車に乗り狩留家駅で下車する。


狩留家登山口 JRの鳴踏切を渡り県道に出て、押しボタン信号機付きの狩留家駅口交差点を渡り、集落の間の細い車道を山の方に向かう。最奥民家の方から「山に登ってんですか。気をつけて行ってください。」と挨拶される。この地区の人はハイカーを暖かく迎えてくれる。

沢の左側の苔むした道を登っていくと、前方に林道が横切っているのが見える。ここが狩留家登山口で岳連の案内標識が立っている。ここから5分で左に折り返してきた林道に再び出合う。林道を横切って、山道に入っていきます。取り付きには中国電力の黄色の巡視札が掛かっています。
案内標識の立つ狩留家登山口

スギ林の中を登っていく。左手には石積みの跡が残っている。山道に入ってから5分で左に河内神社を過ごし沢沿いの道を登っていき、さらに3分で左に巡視路を過ごすと、登山道が二分する。ここにも岳連の案内標識があるので、標識の指示に従って左の道に入る。なお右手の道は沢沿いのガレた道です。

ここから急登が続く。沢筋分れから15分くらいで登山道は弓の弦のように緩やかな右カーブを描き、スギ林から雑木林へと植生が変わり周囲が明るくなってくる。だが、傾斜はさらにきつくなり、落ち葉の堆積した斜面をずり落ちそうになるのを必死に堪えながら、少しづつ登っていく。この標高差にして100mくらいの登りはきつい。決して下りでは使いたくない道です。
沢筋分れ
沢筋分れで案内標識に従い左の道へ

前方に稜線が見えてくると尾根に出る。尾根上は北風が真横から吹き付けて、微粒子のような多量のスギ花粉が風に乗って流れている。花粉症の人は見たら、ぞ〜っとするだろう。岩の多いところを抜けると、木の葉を落とした雑木の間から鬼ヶ城山〜白木山の稜線が見える。

尾根に出て18分で右手から別の尾根が合わさると、今までより明瞭な尾根地形となり、尾根沿いに登っていく。右手に高鉢山が見えてきたが、近すぎてピークが特定できないのが玉に瑕。倒木が増えてきて、跨いだり潜ったり迂回したりで、ペースが上がらない。ようやく小さなピーク上にある縦走路合流地点にに飛び出す。せっかくだから高鉢山北峰三角点(距離にして約100m、時間にして2分)まで往復して、高鉢槍方面に向けて縦走を開始します。
縦走路に出る
縦走路に出る(手前が高鉢山)

尾根道 縦走路合流地点(狩留家分れ)から心持ち下っていくと、行く手に高鉢槍が見える。遠目には坊主頭に長い毛が1本生えているように見える。左手の広島市安佐北区側は雑木林で、右手はヒノキの植林だ。道は適度に踏まれていて、テープも随所にある。

高鉢槍手前の鞍部には、右手のヒノキ林の中からから小野池からのルートが上がってきている。このルートは最後は結構な急斜面ですね。鞍部から緩やかに登っていくと360度大展望の高鉢槍に着きました。
気持のよい尾根道が続く

高鉢槍からの眺めは申し分ない。進行方向には安駄山に至る稜線が続く。左手には白木山系が大きく、右手には東広島市・呉市・安芸区の山や江田島など多くの山が幾重にも重なって見えている。振り返えれば高鉢山が遠くなって、その右後方に湯坂峠から呉娑々宇方面までのデコボコの稜線が見える。

展望を楽しみながらお昼の準備をしていると、高鉢山の方向から年配の夫婦づれが上がってこられた。お話を伺うと高鉢山近辺の山には詳しく高鉢槍にも何度も登頂されているようでした。
高鉢山(高鉢槍より)
高鉢槍から高鉢山を振り返る

高鉢槍→白木山
高鉢槍から北西方面の眺め(白木山が見え左右に延びる稜線が美しい。風格があるね〜ぇ)

高鉢槍→安駄山
高鉢槍から北東〜東方面の眺め(これから歩く縦走路が見える。安駄山の登りはきつそうだ)

高鉢山→東広島市
高鉢槍から南〜南西方面の眺め(東広島市・呉市・広島市安芸区や東区の山が連なる)

お昼を済ませ安駄山に向けて縦走を再開する。高鉢槍で会ったご夫婦も749m峰まで行く予定とのこと。前後して尾根道を下っていく。約6分で鞍部まで下りると、右手に小野池に下る道が分岐していて雑木林の中へと赤テープが下っている。さらに10分で再び志和方面に下る分岐がある。ここも似たような状況で、雑木林の中へと赤テープが下っている。

登りが始まり、小さなコブを越えて緩やかに登っていくと、749.5m峰に着く。展望はなく広い山頂部にはアセビの木が多い。4等三角点が南東の方向に20m進んだところに鎮座している。
749m峰
アセビの木が目立つ749m三角点峰

中三田分岐 749m峰から5分で志和の里への道が右前方に分岐する。薄い踏み跡が雑木林の急斜面を下っているぞ。さらに5分で尾根分岐。ここは「火の用心」の札のある60度の方向に下っていく。木の間越しに見える安駄山の姿がだんだん大きくなってきたぞ。中三田分岐が近くなってきた頃、前方から男女4人のパーティが登ってくる。単独行のときは、滅多に人に合わないんだが、今日はこれで3組目だ。自分が知らないだけで、人気のあるルートなのか?

中三田分岐から安駄山までは辛い登りが始まる。程よく踏まれている登山道が山頂に向けて一直線に伸びている。見上げると「うぇ〜えっ」だ。だから下を向いて黙々と歩を進めていく。
案内標識のある中三田分岐

安駄山山頂 ようやく安駄山に着く。周囲は360度雑木林で展望は皆無です。安駄山からは平坦な道が続き、気持ち登った先から尾根道を急下っていく。道幅は広い。何故か?おそらく急斜面が故に皆さんがジグザグに下っていくため道幅が広がったんだろう。

20分も下ると鳥井原への下山口がある。字の消えた古びた案内標識が掛かっている。その他に境界標石がいくつかあり、テープも多いので判ると思う。カルピスソーダの缶もあった。
鳥井原方面
展望のない安駄山(3等三角点) 鳥井原(上三田)方面の下山口

ゴーロ谷 赤テープを追いながらスギ林の斜面を20分ほど下っていくと、谷地形となり、枯れ沢の左岸を下り、すぐに右岸に渡る。ゴーロが続き谷沿いの道は苔むした岩が多く滑らないように細心の注意を払いながら恐る恐る下っていきます。

左岸に渡り山火事注意の看板を過ごす頃から廃道が現れ幾分かは歩き易くなってきました。
道が良くなる
ゴーロの谷(手前が麓)を下る 山火事注意の案内板から道が良くなる

安駄山登山口 板が渡してあるだけの橋を恐る恐る渡り、なおも下っていくと、突然道が悪くなってくる。右手を見ると灌木の幹に赤テープが付いていて踏み跡が植林の中に下っているので、この道に入ると1分で案内標識の立つ安駄山登山口に着く。先ほどの赤テープのところで悪い道を直進すれば、左の写真の奥側に下りてくるだけのこと。

登山口から先は幅の広い林道が麓まで続くが、車が入ったような形跡は少なく林道は荒れ放題で、歩き難くて仕方がない。この辺りもスギ林なので花粉症の人は今の時期は控えた方がよろしいかも。
安駄山登山口

車道横断 林道を15分ほど下ると車道に出合うので横切って向こう側に下っていく。この林道は山裾をくねくねと走り狩留家方面に通じているので、左折すれば高鉢山登山口に戻ることができます。写真の○印のところに案内標識が立っています。

林道を横断してから先は舗装路に変わる。電車の時間が気になるので少し早足で歩く。県道に出て鳥居原バス停のところで、三篠川に架かる橋を渡り旧道に出てJR上三田駅まで歩く。振り返ると、おむすび形の前安駄山の左後方に、先ほどまで居た安駄山の頭が覗いている。急な山だ!
車道を横断する

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