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山 名
開聞岳(922m) 鹿児島県指宿市
登山日 2008年12月20日(土) 晴れ 池田湖畔より望む
池田湖畔より望む開聞岳
参加者 夫婦
コース 登り:ふれあい公園2合目登山口(11時15分)〜5合目(12:00)〜(12:50)8合目(12:55)〜(13:30)開聞岳 所要時間2時間15分
下り:開聞岳(13:55)〜8合目(14:30)〜(14:15)5合目(14:20)〜(16:00)ふれあい公園2合目登山口 所要時間2時間5分
お弁当 開聞岳山頂で食べました(火山なので平坦なところはありませんでした)
駐車場 登山口まで送り迎え付き(ふれあい公園内にあります。場所・広さは確認していません)
トイレ ふれあい公園内、2合目登山口(いずれも水洗です)
まとめ 家族で一泊二日の予定で鹿児島県に遊びに行きました。初日は親子で別行動とし、親組は開聞岳に登りました。その間、歴史好きの娘たちは知覧や枕崎方面に足を延ばし、知覧では大いに涙したそうです。

未明に広島市内の自宅を出て、山陽自動車道廿日市ICから高速に乗り、中国道、九州道、指宿スカイラインと乗り継いで、頴娃ICから一般道を走る。指宿スカイラインからは、ちらちらと開聞岳の頭頂部が見えていたが、池田湖が近づくにつれ、全容が現れてきた。こゃりあきつそうだ!池田湖畔から眺めた、菜の花畑・池田湖・開聞岳の組み合わせは、なんともいえない景色です。


2合目登山口 JRの踏切を渡り開聞ふれあい公園の中へと入っていき、2合目登山口で下ろしてもらう。車はここまで入れますが駐車するスペースはありません。

時刻は目標としていた午前11時を少しばかり過ぎている。急いで登山支度をして、大きな看板のところから登山道へと入っていきます。この山は常緑樹が殆どで、落葉樹はあまり見られません。すぐにベンチのある2.5合目に着いたので衣類調節をする。今日は暖かすぎる!
派手な看板のある2合目登山口

登山道は塹壕のようにえぐれていて、その中を進んでいきます。深いところでは2〜3mはありそうだ。元々が火山だから地質が脆いのと、日本百名山に選定されている人気の山だけに多くのハイカーが繰り出すのと相まって、登山道は荒れていく一方のように見受けました。

霧島屋久国立公園内に位置する山なんだから、国の方で整備の予算をつけて抜本的な対策を講じて欲しいと思うな〜あ。
えぐれた道
大きく深くえぐれた道が続く

階段道 4合目を過ぎると階段の道が何ヵ所も現れてくる。塹壕の中に階段が設けられているところもある。これは登山道が崩れていくのを防止するためのものだと思う。

どこからか正午を告げるチャイムが鳴ったのが聞こえてくると、ベンチのある5合目に着く。ここでようやく展望が得られた。60〜150度の方向にかけて展望があり、半島付け根部分の平野や鹿児島湾の入口、対岸の大隅半島が見えている。
階段道(5合目の先)

5合目から先も塹壕のようにえぐれた道が続く。茶色の火山礫が目立つようになってきた。6合目からの浮き石地帯を通過すると7合目に着く。ここからスグに樹林を抜けて南斜面に出ると灌木帯の道に変わる。左手には広大な海が広がり、薩摩半島先端にある赤水鼻と長崎鼻も見えている。種子島や屋久島は判らない。右手を見上げると開聞岳の山頂部が見えている。しかし足元は岩場だけに景色に見とれている場合ではない。

南斜面の岩場を抜けると再び樹林の中へと入っていく。大きな岩の多い道は足元が空洞になっているところがあるので要注意!うっかり踏み抜くと穴の底に落ちてしまって…どうなるだろう…命に別状はありませんが…。右手には「仙人洞」という洞窟がありました。
南斜面の岩場
南斜面の岩場を通り抜けていく

ハシゴ(下山時に写す) 8合目からも樹林の中の道だが、左手には木の間越しに青色の海が見えている。9合目を過ぎるとロープの垂れた長いハシゴ場がある。左側はハシゴ、右側は岩登りです。ハシゴを過ぎると素晴らしい展望地がありました。丁度地元の方(常連さんのようでした)が休憩中だったので、展望地から見える景色の説明をして貰いました。

9合目から山頂までは、岩場の急峻な登りが続くうえに、岩が濡れているので少々手こずりました。植生が灌木帯に変わって俄然展望が良くなり、登る足を休めて展望を楽しんだので少し時間がかかってしまいました。
ロープの付いた長いハシゴ

展望地付近からの眺め 展望地付近からの眺め 展望地付近からの眺め
展望地の少し上からの眺め(枕崎方面) 展望地から真下を見下ろす(枕崎方面) 展望地の少し上からの眺め(池田湖方面)

右手に御嶽神社を過ごすと山頂に着く。火山岩だらけのデコボコした山頂は多数のハイカーで溢れかえっていて、お弁当を広げるスペースを探すのに手間取りました。広そうな三角点付近は、傍若無人な若者(ばかもの)グループが占拠していて、三角点の上にコッフェルを置いているわ、タバコを吸っているわで、無秩序状態だ!たまりかねて、やんわりと注意をしたが、三角点が何かということを知らなかったようでした。なぜ、皆さんは注意しないのだろうか?

山頂からの眺めは申し分ありません。360度ぐる〜っと見渡せます。鹿児島県の地理には疎いので詳しく説明できないのが残念。霧島連山は見えませんでした。
開聞岳山頂
開聞岳山頂にて(後方は池田湖)

池田湖(開聞岳山頂より) 長崎鼻(開聞岳山頂より)
山頂からの眺め(北には九州一の大きさを誇る池田湖) 山頂からの眺め(東には長崎鼻と湾の向こうに大隅半島)

山頂まで(km) 区間 区間距離(km) 所要時間(分) 登山道の特徴
3.5 2合目〜 0.6 15 2.5合目にベンチがある
2.9 3合目〜 0.4 15 塹壕のような深くえぐれた道がつづく
2.5 4合目〜 0.5 15 4合目にベンチ。擬木の階段が何ヵ所もある
2.0 5合目〜 0.4 15 5合目にベンチ。展望良し。茶色の火山礫の道
1.6 6合目〜 0.5 15 浮き石地帯がある。要注意!
1.1 7合目〜 0.3 15 南斜面の岩場から広大な海が望める
0.8 8合目〜 0.4 20 樹林の中の道。左手には木の間越しに東シナ海
0.4 9合目〜 0.4 25 長いハシゴあり。展望地からの眺めは天下一品!

南斜面展望地から山頂を見る 下りはピストンです。2合目登山口の看板に 「登りが150分で下りが90分、老人と子供は登りが180分で下りが120分」 との案内があった。登りは何とか150分をクリアーできたが、下りは2時間以上もかかってしまった。下り90分は無理だろうと最初から思っていたが、その通りでした。

自分は下りが苦手なので、どうしても登りと同じくらいの時間がかかってしまう。それにしても、下りが90分というのは、いささか短すぎると思います。
南斜面展望地から山頂部を見上げる

5合目の手前で、息せき切って登ってくる年配の単独行の男性とすれ違う。こんなに遅い時間からと不審に思ったが、話を聞くと 「明日は大雨で雷が鳴るとの予報が出たので、今日急遽登ることにした」 とのことでした。そして、5合目で休憩中の伊集院から来たという夫婦と少し話をして登山口を目指して大急ぎで下っていく。登山口に着いたのは約束時間の数分前で、暫くして娘の運転する迎えの車が坂道を上がってきた。この日は指宿温泉に泊まってのんびりする。