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山 名
長者山(571m) 藤ヶ丸山(665m) 広島市安佐北区
登山日 2008年8月2日(土) 曇のち晴 縦走路(06/01/03写す)
武田山から望む縦走路の一部
参加者 単独
コース JR狩留家駅(6時55分)〜湯坂口交差点(7:00)〜〜湯坂峠(7:20)〜屈曲点(7:40)〜道誤り10分ロス〜(8:10)536m峰(8:15)〜山陽道標識(8:20)〜送電鉄塔(8:40)〜(8:55)590m台ピーク(9:00)〜長者屋敷跡(9:10)〜612m峰(9:20)〜小コブ休憩5分〜(10:05)長者山(10:15)〜狩留家分岐(10:25)〜(10:35)555m峰(10:45)〜(10:55)ミノコージ峠(11:20)〜立石山(11:40)〜藤ヶ丸山取り付き(12:15)〜(12:40)藤ヶ丸山(12:50)〜(13:10)森林公園G標識(13:15)〜(14:00)森林公園管理センター
お弁当 ミノコージ峠で食べました(候補としては、長者屋敷跡、612m峰、長者山、八畳岩、555m峰の送電鉄塔があります)
駐車場 公共の交通機関を利用しました。(行きはJR芸備線、帰りは広島バス)
トイレ JR狩留家駅にあります
まとめ 今年の夏は暑い!8月に入り暑さはこれからが本番というのに、連日の猛暑ですでにグロッキー気味です。こんなときは思いっきり汗をかいて体中の老廃物を全部出して、替りに冷たいムギを摂り入れるに限る…てなことで耐暑訓練の山行きを敢行する。湯坂峠〜みくまり峡までの予定で臨んだが、あともう少しのところで、水切れで途中リタイアしました。

家人にJR芸備線の最寄りの駅まで送ってもらう。早朝の車内はガラガラで自分の他には数名の乗客しか見当たらない。車両切り離しのための停車時間を含めて、30分弱で終点の狩留家駅に到着する。


湯坂集落 JRの駅舎を出ると、地元の青少協の方が駅前で「あいさつ運動」を実施中だ。その中のひとりで、以前某山の会に所属していたというYさんと立ち話をする。今日は湯坂峠から長者山を目指すことを話すと、長者山の方向を指して、「つい先日7月22にあっちの方で熊が目撃されたので気をつけんさい。」と、少〜し怖い話をされる。5分くらい話をして出発する。

消防団の車庫の先を左折して、湯坂口の信号機付き交差点を横断して湯坂の集落に入る。集落の中の細い道は深川から東広島市の志和への抜け道なので車がひっきりなしに通っていき、その度に待機ロスが発生してしまう。正面には今から歩く稜線が曇り空に霞んで見えています。
早朝の湯坂集落(背後に縦走路稜線)

湯坂口の交差点から10分くらい歩いたところで、自分のそばに車が停まる。はて離合待ちかいなと思ってそちらを見ると、先ほど駅前で話をしたYさんだった。峠の方に用があるので乗せていってあげようとのこと。歩くと湯坂峠まで1時間弱かかるので何とも嬉しいことだ。有難く乗せて頂く。

車だと峠まであっという間に着く。峠の最高点から反対側に200mほど下ったところが、広島市と東広島市の境界で、東広島市の境界標識が立っている。ここで降ろしてもらい、ついでに道順を教えてもらう。Yさん有難うございました。
取り付き
取り付きは湯坂峠の200m先

林道 境界標識のところから林道が伸びている。車止めの鎖の脇から林道に入り20m先の、西条営林署「田の口山国有林」の案内板の手前で右の道をとる。林道はすぐに細い登山道へと変わり、峠の方に引き返すように進んでいく。だから右手には車道が見える。

やがて車道と離れていくとともに傾斜が急になり、ヒノキの植林帯と雑木林の境界を登っていきます。クモの巣が多いのには難儀します。
境界を登る
林道に入り20m先を右折する ヒノキ林と雑木林の境界を登る

取り付きから20分で小コブに立ち、右折して西に進んでいく。平坦な道を2分進んだところで左折して下りに入る。やがて左手に伐採地を見る。おかしい?下りすぎだ!しかも谷地形!これは奥屋に下る道に入り込んでしまったに違いない。下ってきた道を戻る。約10分のロス。どうしてこんなところで間違えたんだろうか?

気を取り直して縦走を開始する。常緑樹の多い雑木林の森には日が差し込まないので暑さは全く気にならない。やがて三角点の鎮座する536mピークに着く。ここで進路を南から西に変えて進んでいくと、山陽自動車道の案内標識があった。どうやらここが山陽自動車道の志和トンネルの真上らしい。
山陽自動車道の標識
場違いな山陽自動車道の標識

振り返れば536m峰 536m峰からの下りでは、木の間越しに送電鉄塔と590m台ピークが見え隠れする。高い!鞍部まで下り登り返す。振り返ると536m峰と高鉢山が見えている。このあたりは雑木が切れてシダの茂る道もあり少し苦しい。

少し登ると送電線鉄塔「中電広島西条線20号」鉄塔がある。590m台ピークがだいぶ近づいてきた。
送電鉄塔
振り返れば536mピークと高鉢山 送電鉄塔中電広島西条線20号

長者屋敷跡 送電鉄塔から590m台ピークに向けて約100mの標高差を一気に登る。ピークに立つと西側から爽やかな風が吹き上げてくるのが汗をかいた体に気持ちがいい。ここから暫くは楽な道が続くのでヤレヤレです。長者屋敷の手前で、瀬野から登ってきたという若い単独行の男性とすれ違う。長者山から長者屋敷まで30分で来たそうだ。嘘だろう!早すぎるよ〜う!信じられな〜い!でも事実だろう。

長者屋敷跡はだたっ広いだけで何の痕跡も残っていない。だから跡なんだ。ここには南東120度の方向に瀬野の榎ノ山峠からの尾根道が上がってきている。奥屋赤星池の案内もあるぞ。1/25,000図を見ると確かに奥谷からのルートを示す破線があるが登ってくるときは気が付かなかった。
長者屋敷跡のある605mピーク

雑木の密度が薄いところから田んぼが見える。小河原町あたりだろう。長者屋敷跡から10分で3等三角点の鎮座する612mピークに着く。展望は殆どないが、南東の方向に水ヶ丸山が見えている。ここから暫くは軽いアップダウンが数回続いたので、正確な現在位置が特定できなくなってしまった。

下りにかかると進行方向に長者山の反射板が見てとれるようになってきました。さらにその真後ろには藤ヶ丸山の山塊が…遠くに見える。
612m峰
3等三角点のある612m峰

みどり坂 長者山への登りは長く感じた。「あの先が山頂だろう」を数回繰り返した後にやっと広島県防災無線の反射板が建つ山頂に着いた。雲がとれ日差しが強くなってきた。それにつれ気温が上がってきているのが判る。とりあえず木陰で小休止する。

視界は良くない。東から南にかけて、東広島市の曽場ヶ城山〜水ヶ丸山〜鉾取山〜洞所山までが見え、その後方に小田山が霞んでいる。西〜北にかけては、阿武山〜中尾山〜白木山が近くに見える。それ以上離れている山はシルエット状態で、視界が良ければもっとたくさんの山が確認できる筈なんだが…
眼下にみどり坂(長者山より)

長者山からは急斜面を下る。補助ロープが欲しいと思うほどの急斜面だ。鞍部まで下ると左に巡視路(みつぎ団地の立石方面)が下り、少し進むと、右に狩留家方面への登山道を分ける。今度はジワジワと登っていき、尾根が細くなってきたなと思ったら八畳岩に着く。岩のテラスからは眼下にスカイレールの走るみどり坂団地が広がり展望はこの上ないが、如何せん暑い!ノンストップで通過し、555mピークの木陰に逃げ込み休憩をとる。

普段は立ったまま休憩をとるが、この日はそうもいかない。地べたに座り込んで、水と塩分を補給し、呼吸を整える。ピークから少し下ったところの送電鉄塔からは行く手に藤ヶ丸山が見えるが、まだまだ遠いねえ。
藤ヶ丸山
555m峰送電鉄塔から藤ヶ丸山

ミノコージ峠まで下ると、そこは峠は風の通り道となっており涼しいので、少し早いけれどお昼にすることにした。峠からは瀬野側にみつぎ団地への道が下っていて、そちらの方へと気持ちが傾いたが、冷たいビールと涼しい風と、大休止とで元気を取り戻せたので、予定どおり縦走を再開する。

尾根に上がると藤ヶ丸山が幾分近づいてきた感じ。ヒノキの植林地が広がりルートが判り難くなっているところがあり尾根を外さずに登っていく。雑木林とヒノキ林の間を登っていくと右前方に立石山の北尾根が見えてきた。立石山は近い!
尾根道
立石山手前の尾根道

立石山 鳥獣保護区?の赤い案内版を見ると、緑化センターのエリア内に入り、じきに藤ヶ丸山2200mの案内標識のある立石山山頂に着く。ここからは登山道ではなくて遊歩道となります。

少し下りジワジワ登っていくと、立石山から30分で緑化センターレストハウスに下る道を右に分ける。藤ヶ丸山まで残り1000m、あと僅かだ。
遊歩道
展望のない立石山山頂 緑化センター管轄の遊歩道

東区福田と安芸区瀬野を結ぶ車道が見えてきて、横木の階段を下ると立石山登山口。すぐに車道に飛び出すので、右に見える車止めのフェンスの隙間から管理道に入る。

フェンスの50m先右側に草に埋もれてしまいそうな藤ヶ丸山登山口がある。案内標識があるので見つけるのは容易だ。
一旦車道出る 藤ヶ丸山登山口

登山口を入ると、いきなり段差の高い横木の階段が待ち構えている。急斜面だからある程度の段差は仕方ないが、それでもしんどい。登山口から5分で登山道が二分する。左が短時間階段連続コースで、直進がトラバース大回り北尾根コース(いずれも仮称)ですが、どちらもきつい。

どうせきついなら短時間で、ということで、躊躇いもなく左手の階段に取りつく。ここから再び横木の階段が延々と続き、いささかバテ気味。緑化センター第5駐車場からの一直線の尾根コースに出ると、左折して50mでようやく藤ヶ丸山に着く。この山も立石山と同様に展望はない。案内標識の前の木陰で一休み。
藤ヶ丸山
藤ヶ丸山の山頂部

荒れた遊歩道 藤ヶ丸山から呉娑々宇方面に向けて下っていきます。ここからは森林公園のエリアに入り道幅もぐっと広くなる。鞍部まで下り森林公園管理センターへの道を右に分け、荒れ放題の遊歩道をジグザグに登っていく。このあたりは斜面を切り開いて造られた道なので日差しをもろに浴びてしまう。しかし逃れようがない。前に進むしかない。

660m台ピークまで登ってくると、みはらしの丘の向こうに呉娑々宇がはっきりと認められる。
呉娑々宇
道幅の広い荒れた遊歩道 660m台ピークから望む呉娑々宇

G標識 案内標識番号Gに着く。この時点で水が少なくなってきたので、みくまり峡まで進むか、エスケープすべきかを思案する。これから先は登りはたいしたことはないが、みくまり峡までだと休憩を含めて2時間ほどかかるので、水は我慢すれば何とかもたせることができるだろうが、途中で何があるか分からない。ここは勇気?をもって撤退することにして森林公園に下ることにしました。森林公園発行の「森の散策ガイドマップ」に案内標識番号が載っています。

すぐに舗装路に出る。管理センターまでの2kmの道のりが途轍もなく長く感じる。遊歩道に入ればショートカットできるかもしれないが、詳しい状況が判らないので、我慢して舗装路を下っていく。管理センターまでもうじきのところに湧水があったが、後の祭り!
森林公園の案内標識番号G

疲れたので管理センターの外のベンチで1時間ほど昼寝をする。標高は400メートルくらいなので天然のクーラーが良く効いて、ぐっすり寝てしまった。目が覚めると一瞬自分がどこにいるのかわからなかったが、目の前にこんちゅう館の建物が見えるので、森林公園にいるのだと悟った。鷹ノ城山の登山道を下り、馬木変電所の一角に出て、福田小学校前バス停からバスに乗って帰る。今回は普段より多めの水を用意したが、それでも足らなかった。やはり水は大切で、少し多めにして余裕を持って、ということを改めて実感した山行きでした。


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