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山 名 |
天杉山(1174m) | 島根県益田市匹見町 |
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登山日 | 2008年7月6日(日) 曇り時々晴れ |
岩倉山より望む天杉山(05/06/26)
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参加者 | 単独 | |
コース | 亀井谷林道始点(8時40分)〜車止め(9:00)〜亀井谷奥橋(9:20)〜広見入口テープ(9:40)〜33曲り(10:25)〜(10:55)台所原(11:05)〜鳥越峠分れ(11:45)〜(12:25)天杉山(12:45)〜野田原頭(13:15)〜988ピーク(13:50)〜(14:05)高岳分岐(14:15)〜960m台ピーク(14:30)〜(15:20)奥匹見峡駐車場 | |
お弁当 | 天杉山山頂付近の木陰で食べました(他には適した場所はありません) | |
駐車場 | 下道川上の集落内(邪魔にならない場所はいくつかあります) | |
トイレ | 奥匹見駐車場の奥、出合原交差点にある道の駅「みちかわ」…確認していませんが有ると思います | |
まとめ | 6月中旬以降は週末になると雨模様の天気となり出かけることができませんでした。やっと山行きの機会がやってきたものの、すでに7月に突入しており、お目当ての花巡りは今年もお流れとなってしまいました。今回は、奥匹見から高岳に至る県境ルートの確認をするために天杉山に登ってみることにしました。 |
早朝の広島市内は濃い白いペールに包まれている。天候は回復基調にあるものの西中国山地の天気は予報を当てにしてはいけないことは肌身に染みて判っている心算!それでも戸河内町に入る頃から青空が覗いてきて憂鬱気分も晴れてきました。芸北町八幡から島根県に入り出合原まで一気に下り交差点を左折して匹見町方面に向かい下道川上の集落に入り、匹見川に架かる倉渡瀬橋を渡ったところに駐車する。
登山支度をしている最中、近所の民家の飼い犬が吠えたてるので気持ちが焦ってきます。犬は吠えるのが仕事だから仕方ないか!準備を整えて亀井谷林道を上っていくと、じきに舗装が切れて砂利道となります。林道は定期的に補修をしているのだろうが、今は補修されて間もないように見え普通の乗用車でも充分乗り入れが出来るほど整備されています。 歩き始めて20分で右手に広い駐車スペースがあり、その50m先に車止めの鎖がある。車止めには鍵は掛かってなくてフック方式になっているので皆さんフックを外して奥まで車を乗り入れています。益田市の関係者の方はこの事実をご存じの筈だから書いても差し支えないだろう。 |
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車止めの鎖(外すことができます) |
道ばたにはウツボグサやヤマアジサイがたくさん咲いているが、他に花は見当たらない。匹見の朝は涼しくて楽に歩けます。途中で渓流釣りに来た人と会う。さらに亀井谷奥橋のところでも二人組の釣り人と会う。渓流釣りを楽しむ人たちにとっては亀井谷は人気のスポットなのか? 人の気配を感じたマムシが草むらに入っていく。今の時期はよく見かける。注意!亀井谷奥橋を渡り、スグのところ(右の写真の車の後ろ側)から、山道へと入っていきます。いきなりのササ漕ぎだが、ササが濃いのは最初のうちだけで、そのうちササは姿を消す。 |
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亀井谷奥橋の先が入谷地点 |
左岸、右岸へと何回も渡渉を繰り返し亀井谷を詰めていく。亀井谷奥橋の取り付きから数えて3回目の渡渉の後に、樹木の幹に「広見入口」と刻まれたジョシ谷入口がある。この先、樹木の幹に黄色・緑色・赤色のテープが派手に巻かれたところで右岸に渡る。目を凝らせば対岸にもテープが見える。左岸の道は奥へと続いているが右岸の方が歩き易い。 この後も何回も渡渉を繰り返す。比較的水量が多い時期だけに渡渉の度に、どこを渡るかを判断したり、渡渉の際も滑らないようにと気を使うので結構時間をロスしてしまう。最後の渡渉ヶ所では、水量が多く登山靴を脱いで素足になって渡る羽目になりました。 |
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広見入口のテープ |
最後の渡渉から5分で枝沢を渡り、渡ったスグのところから斜面を駆け上がると33曲りが始まる。幸いにもササは殆ど乾いているので助かった!ジグザグに登っていき一気に高度を稼いでいきます。 長〜いトラバースの後、谷を回り込んで、右手に恐羅漢山の大きな山塊を見ながら幾つもの小さな尾根を越えていくと、ようやく前方に台所原のミズナラの大木が見えてきました。やれやれです。 |
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枝沢を渡り33曲りへ | 谷を回り込む |
台所原には新しく案内標識が設置されている。この手の標識は今春に安芸太田町が音頭を取って県内の各山岳会の方たちが設置したと聞いている。グリコのおまけのように片隅に亀井谷方面の↑があった。標識のそばにへたり込んで暫し休憩する。33曲りの急登と、その後のササ漕ぎで随分と消耗してしまったようで足が少し重いような感じがする。 小休止の後、中ノ川山に向けて尾根道を登っていく。終わりかけのヤマボウシが咲いているだけで花は少ない。それでも中ノ川山が近づいてくると、こちらも終わりかけのササユリが見られるようになってきました。前方が明るくなってくると中ノ川山に着くが展望がないのでノンストップで通過する。 |
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台所原とミズナラの大木 |
中の川山から少し下り心持ち登り返すと鳥越峠分れに着く。ここには某教育委員会手製の年代物の案内プレートが立木に取りつけてあります。鳥越峠側から登ってきたときに正面に見えるように取りつけてあるので、他の方向からでは見落としてしまいそうです。しかしテープがたくさんあるので迷うようなことはないでしょう。 天杉山方面に進んでいくと、砥石郷山の見えるポイントがあり、そこから少し下って天杉山の西斜面を巻いて進んでいきます。展望のある谷からは岩倉山や春日山も見ることができます。稜線には時おり爽やかな風が吹き付けてきて一瞬暑さを和らげてくれる。 |
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鳥越峠分れの様子 |
やがて核心部のブナ林へと入っていきます。重厚なブナ林の中でグリーンシャワーを浴びながら少しづつ登っていき、尾根に出るとスギが散見されるようになってきました。 そしてササユリロードを抜けると夏の日差しが降り注ぐ天杉山山頂に着きました。山頂標識は無くなっている。余りにも日差しが強いので、ブナ林に入って木陰で昼食にする。 |
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天杉山西斜面に広がるブナ林 | 天杉山山頂 |
天杉山は周囲に雑木が茂り、僅かに深入山の方向が見えているのみです。こちらの展望も、そのうちに無くなってしまうのでしょうか?ガイドブックによると「臥龍山や砥石郷山も見える」とあるが、今の時期は難しいけど、樹木が葉を落とす時期は見えるのかもしれない。 |
ブナ林の中を少し下っていくと、天杉山の由来?となった御神木がある。下から見上げると、その大きさが良く分かります。夏草が茂り少しヤブ加減の道を鞍部まで下っていくと、右手の谷に赤テープが延々と続いている。ホタノコヤ谷に下る目印だと思います。 鞍部から野田原の頭に向けて登りにかかる。ピークまで登りきると、そこに小さなプレートがあったので野田原の頭だと判ったが・・・うっかりしていると通り過ぎてしまいそうです。ナツツバキの花が登山道に落ちている。梅雨時のブランクの間に花が咲き、そして散ってしまったようです。次の明るい小コブには無数の米粒のようなネジキの花が落ちている。標高が高いだけにネジキも遅くまで咲いていたんだな。背の高いアカマツがすらりとした幹を天まで延ばしているのも目に付きます。 |
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天杉山の御神木 | 野田原の頭のブナ |
ブナの多い988mピークを通過し、急坂を転げ落ちるように下っていくと前方に標識が見えてきた。高岳分岐だ!やっと着いた。蒸し暑さと久し振りの山行きで相当へばってしまいました。倒木に腰かけて小休止する。 高岳分岐からは左廻りに円を描くように進んでいくと、200度の方向に歩いてきた稜線が見え、南東には木の間越しに砥石郷山(最初は聖山だと勘違いしていた)も見えている。倒木の間を通り抜けると間もなく960m台ピークに着く。やれやれ後は下るだけだ。 |
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高岳分岐(手前が奥匹見峡、左が高岳方面) |
960m台ピークからの下りは、ロープがあってもおかしくないほどの急斜面があるので、登っていくときは結構きついだろう。左手にチラチラ見える山は岩倉山か?よく見えるようになったら確認しようと思っていたら、そのうち見えなくなってしまった。 さらに下っていくと春日山が見えるようになってきた。そして深い三の谷の後方に聳える山も…今までずっと樹林の中を歩いてきたので日差しは気にならなかったが、植生が灌木帯に変わり日差しが照りつける。暑い!融けてしまいそうだ! |
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下山道から望む春日山(中央のピーク) |
尾根から外れ斜面をジグザグに下っていくと、眼下に国道191から奥匹見峡への車道が見えてきた。オカトラノオが咲き乱れる細い踏み跡を慎重に下っていくと、夏草やササの生い茂る谷道に変わり、夏草をかき分けて下っていく。夏場は使いたくないような道です。 やがて「天杉山登山道入口⇒」の案内標識の立つ奥匹見峡の駐車場の片隅に下りてきた。やっとゴールしました。水はいつも多めに持っていくのだが今回は用意した水は殆ど底をついてしまった。それだけ大量に汗をかき、大量の水分を摂取したということです。 |
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駐車場の片隅に下りてくる |
奥匹見峡の駐車場にデポしておいた自転車でスタート地点の下道川上の集落まで戻る。奥匹見峡 (600m) 国道 (2000m) 出合原 (3300m)
下道川上で都合5.9kmの距離があるが、国道に出てからは緩やかな下りが続きペタルを漕ぐときは殆どなく、僅か20分で戻る。自分が愛用しているのは16インチの折りたたみ式自転車だが、MTBなら半分くらいの時間で済むだろう。 さて奥匹見峡への進入口であるが、広島県側からだと益田市に入り、右手に「奥匹見峡」の大きな観光用看板を見ると、50m先の道路左手の案内板の立っているところから匹見川に架かる赤い橋を渡れば良い。 |
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奥匹見峡入口付近の景色 |
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