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山 名
築山(1007m)
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島根県吉賀町
登山日 2008年5月17日(土) 晴れ
羅漢山より望む(02/11/17写す)
参加者 単独
コース 登り:鹿足河内林道登山口(9時25分)〜(10:15)展望地(10:20)〜(11:10)築山
下り:築山(11:50)〜ロス10分〜展望地(12:35)〜(13:10)鹿足河内林道登山口
ガイド ゆうゆう18号・新コース紹介「築山」
お弁当 築山山頂で食べました(他には候補はありません)
駐車場 林道登山口付近(路肩の膨らんだところに5台くらい停められます)
トイレ 登山口付近にはありません
まとめ 山頂からの眺めは、それまでの苦労を忘れさせる。そんなキャッチコピー(おおげさかな)が以前から気になっていました。確かに山頂からの眺めは素晴らしく、ヤブ漕ぎの苦労を忘れさせてくれました。気になることは、吉賀町立戸のスポーツ公園からの尾根ルートが整備されたために、このヤブ漕ぎコースが利用されなくなってしまうことです。

 広島北ICから中国自動車道に乗る。トイレ休憩で立ち寄った吉和SAは山登り姿のご婦人方で一杯!バスツアーに参加して津和野の地倉沼にチョウジソウを見に行くそうだ。表を見ると「ひろでん」の大型観光バスが停まっていた。中国自動車道を六日市ICで降りて、六日市病院の前の道を山の方に上がっていきます。


登山口 六日市病院から1kmくらい走ったところが最奥民家で、そこから道も未舗装となる。ただ道はしっかりしていて、離合にも困らないので安心して入っていくことができる。最奥民家からの走行距離は、2.3kmで右手に堰堤、2.8kmで左手に那智社の小さな社、3.7kmで左手に河内大明神の小さな社、そして、4.4kmで左手に登山口です。

登山口は林道がS字カーブしているところの、コンクリート橋の手前にあります。以前は手製の案内標識がありましたが、文字板の部分が朽ちて取れてしまって草むらの中に落ちていたので、見えるように斜面に立てかけておいた。しかし近いうちにずり落ちてしまうだろう。
コンクリート橋の手前が登山口

植林作業道 築山の東斜面一帯はヒノキが植林されていて、いたるところに植林作業用の道が付いている。築山登山口のあるタンゴ谷にも無論あります。登山口から作業道に入り枝沢の右岸に沿って4分ほど登っていくと作業道が右にカーブしているところがある。

道なりに作業道を進んでいったが、余りにもひどいヤブのため諦めてカーブのところまで引き返す。約5分ロス!作業道はもっと奥まで延びている筈なんだが、どうやら人が入らないようになってしまい自然に還ってしまったようです。枯れ沢沿いに踏み跡があるように見えたので、枯れ沢の左手を登ってみることにした。
植林作業道から植林帯に入る

枯れ沢沿いの道を50mも行かないうちに踏み跡が消えたので、枯れ沢を渡り右手の植林地に入り尾根を目指してトラバース気味に登っていくと、2〜3分で踏み跡に出合う。踏み跡は尾根上に一直線に付いている。テープもところどころにある。しかし、この尾根道は超・急斜面だ!2本足歩行が難しい。

たいがい何か掴むものがあるもんだが、この斜面にはヒノキの幹しかない。仕方ないので、丈夫そうなヒノキの小枝を見つけて杖を作り、杖を頼りに体を持ち上げていく。15分くらい喘ぐと傾斜は少し緩やかになり一息つく。標高で650mくらいまで登ったころから、左手が自然林に変わり、自然林とヒノキ林の境を登っていきます。ササは膝くらいまでで大したことはない。
急斜面
ヒノキ林の中の急斜面を登る

境を登って行く 登山口から50分でようやく展望地に出たので小休止。展望地は東〜南西までが開けていて、南には大将陣が大きく、その右後方には城将山の尖峰が目を引く。ここからはササの勢いが出てきて、腰くらいまであるササをかき分けながら、自然林とヒノキ林の境を登っていきます。薄い踏み跡が境よりは少しヒノキ林の方に寄ったところに続いている。

尾根道は右へ右へと少しづつ曲がっていく。少々ヤブ気味ではあるが、このあたりは傾斜が緩いので比較的楽に進んでいくことができます。そして870m台の尾根に上がったところから、胸突き八丁!最後の急登が始まる。
自然林とヒノキ林の境を登る

立戸からのコースに飛び出す 灌木帯の中に一直線の急登道が続く。雑木が密生していてうるさいが、踏み跡を忠実に辿れば少しはましかな。しかしヤブに変わりはない。足下にはイワカガミが可憐なな花を付けて迎えてくれる。振り返れると羅漢山が見えたので、山頂からの展望が待ち遠しく、ついつい急ぎ足になってしまう。

やがてササが刈られたハイウェイのような稜線に飛び出す。この道は吉賀町立戸からの尾根コースであり、一部のヤブ漕ぎマニアに言わせれば「大岡山からの縦走路」でもあります。 【立戸からの尾根コース】スポーツ公園奥の野球グランドの左手から築山林道を200mほど上っていき、橋を渡ったところから右手の小道に入る。取り付きにはピンクのリボンがある。指導標はない。以前からあるルートだが最近整備されたと聞いています。
立戸からの尾根コースに飛び出す

築山山頂 ハイウェイに出て右折する。山頂手前50mほどは、ササ漕ぎを楽しむことができるようにと、わざとササが刈り残されています。ササを分けて進んでいくと三角点の鎮座する明るい山頂に着く。

ネコの額ほどの狭い山頂だが展望は本当に素晴らしく、北〜東〜南の180度の範囲が見える。ヤブ漕ぎをして登ってきた甲斐があったというものだ!確かにそれまでの苦労が一瞬にして吹き飛んでしまうほどの眺めです。西側は僅かに見えるが山座同定には至らない。北側は樹木に覆われる。
登ってきた尾根道
ネコの額ほどの築山山頂 山頂からは登ってきた尾根道が見える

築山山頂からのパノラマ(西中国山地の名山も違った角度からだと新鮮に見えてきます。)

下りはピストンです。あれほど苦労して登った灌木帯も、ものの5分くらいで下ってきた。勢い余って二股尾根(mapをご覧下さい)の先端で右尾根に乗らなければならないところを直進してしまった。おかしいと思って少しづつ軌道修正をしたが、下山ルートから外れてしまったので間違ったところまで戻ってやり直す。地形図を見ても間違えやすいところだと思ったので、下るべき方向にテープを付けておきました。約10分のロス。

展望地からは、ミズナラの倒木の先で左に振れて植林と自然林の境を下っていけばよい。下の方は踏み跡もはっきりしているので、のんびりと下っていくと作業道に出る。「あの辺りに出るんだろうな」と予想していたところに出ました。案の定、登っていくときにウロウロした場所でした。
展望地からの下り
展望地からは倒木の先を下る

さて、築山の印象ですが、植林地の中の急登、展望地からのササの海、灌木帯のヤブ漕ぎと、やぶマニア向けの山です。自分はヤブ漕ぎ派だと自負している人は、どんどん登っちゃって下さい。たまにはヤブ漕ぎもしてみたいなあと安易に考えている人は止めておいた方がよいでしょう。いっちょ挑戦してみようと思っている人は覚悟の上で登って下さい。山頂からの絶景が待っています。登った人は皆さん魅了されること請け合いです。


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