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山 名
丸瀬山(1021m)
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島根県邑南町
登山日 2008年5月6日(祝) 快晴 丸瀬山(ゲレンデより)
変電所手前のゲレンデより望む
参加者 夫婦
コース 登り:瑞穂スキー場駐車地(9時45分)〜ゴンドラ乗り場(9:50)〜7番支柱(10:10)〜12番支柱(10:25)〜(11:05)変電所建物(11:15)〜出合い(11:40)〜丸瀬山(11:50)〜(12:05)トビ岩
下り:トビ岩(12:55)〜丸瀬山(13:07)〜出合い(13:15)〜ゲレンデに下りる(14:00)〜(14:30)瑞穂スキー場駐車地
お弁当 トビ岩で食べました(360度の展望で文句なしです。)
駐車場 瑞穂スキー場の下の駐車場の入口付近(5台くらい停められます)
トイレ ありません(瑞穂スキー場は閉鎖中でした)
まとめ 久し振りに雨が降り、空気が澄んでいそうなので展望の良い山にしました。スキー場のゲレンデを登っていく山は適期が限られているので、スキー場のシーズンオフの季節の良い時期に登っておくに限ります。

 広島市内の自宅を8時に出て国道191号、261号と走る。大朝町に入ると正面に阿佐山と山肌に刻まれたスキー場のゲレンデが見えてきました。すぐ近くに見えるのだが、実はここからが大変なんです。浜田自動車道を利用すれば大朝ICから瑞穂ICまでは10分とかかりませんが、地道を走ると三坂峠越えのクネクネ道で結構くたびれます。峠を越えて島根県側に入り瑞穂スキーの案内に従ってスキー場へと上っていきます。今の時期はスキー場は閉鎖されているので下の駐車場の入口付近に駐車する。


ゴンドラ駅 駐車地から坂道を100m登っていくと瑞穂スキー場の正面ゲートだ。進入禁止の鎖が張ってあるので、横っちょから入ってゴンドラ駅へと向かう。正面にはゴンドラのケーブルが山頂に向けて一直線に上がっていて、その右側にこんもりとした丸瀬山の東斜面が見えるが角度の関係で山頂部は見えていないと思います。

関係者の車が何台かあるので入山の許可を頂こうと思ってウロウロするものの誰一人居やしない。諦めてゴンドラ駅建物の左手から回り込んで滑走コースへと出る。
瑞穂スキー場とゴンドラ駅

ゴンドラ麓駅の標高は500m弱で、山頂駅の直下が1000mを越えているので、標高差にして500mほど滑走コースを歩いて登らなければならない。最初のうちは平坦だった道が、だんだん傾斜を増してくる。日の当たる明るいコース内には、イカリソウカキドオシタチツボスミレタネツケバナツボスミレミツバツチグリ、ミミナグサなどの今の時期の定番の花が咲いている。

ゴンドラ7番支柱のところの杉の木に登山道の取り付きを示すテープが巻いてある。帰りはここに下りてくる予定…だったが。それにしても暑い!7番支柱を過ぎると左側に木陰が出来ているので有難い。ついついそちらの方に足が向いてしまう。しかしそれも束の間で9番支柱からは再び直射日光を浴びることになる。
滑走コース
滑走コースを登っていく

12番支柱 ゴンドラ11番支柱のところにコーヒーハウス「Cross cafe」の建物があるが、もちろん今は営業していない。その先の12番支柱のところから滑走コースは二手に分かれる。スキーをされる方のためにコース名を紹介しておこう。左が上級者用RABBITコースで、右が中級者用CHESTNUTコースです。丸瀬山に登るには、右手のCHESTNUTコースを上がっていきます。

高度が上がっていくにつれ、コチャルメルソウチャルメルソウボタンネコノメソウミヤマカタバミの花が見つかる。振り向くと石見冠山の尖峰がくっきりと見えている。いい天気で視界もマアマアか!12番支柱の先からはコースの左手に付いている管理道を登っていったが、結構荒れているので、コース上の方が楽に歩けると思います。
12番支柱のところから右手の斜面へ

変電所の建物 変電所のスレート葺きの建物の手前まで登ってくると左手にずんぐりとした丸瀬山(トップの写真)が見えてきました。扉に「高電圧」と書かれた変電所建物の右手のササに覆われた土手を下っていく。標識もテープもないので勘で突っ込んで下さい。

最初の30mはヤブがひどいが、我慢して進んでいくと若葉を付けた大きなブナの木があり、そこから先は踏み跡がはっきりしている尾根道を下っていきます。
土手を下る
ゲレンデから変電所の建物の方へ 建物右手の土手を下る

尾根の先端付近で左に大きくカーブして鞍部に下りる。ここから出合い(ゴンドラ7番支柱のところからから上がってきている道との合流地点)までは踏み跡が薄く、乱れているところもあるので尾根を外さずに進んでいく。東隣小コブは南北に長い平べったい尾根道が続くので感覚が狂いやすいが、丸瀬山の山頂部が見えていて現在位置が把握できるのは有難い。暫く尾根道を進んでいくと、やたらとテープの多いところに出た。どうやらここが出合いのようだ。

西に折れて鞍部まで緩やかに下り、次いで腰まであるササを?き分けて斜面を登っていくと、行き着いた先が丸瀬山山頂。「ここは丸瀬山山頂。トビ岩570m」と書かれた手製の山頂標識があるだけで、展望は皆無なので右折してトビ岩を目指す。
丸瀬山山頂
展望のない丸瀬山山頂

トビ岩 丸瀬山から北に向けて雑木林の中を下っていく。踏み跡は明瞭だが倒木が多いのが玉に瑕です。雑木林を抜けると視界が一気に開けて三等三角点の鎮座するトビ岩に着きました。

三角点の周囲には大小10個くらいの岩が点在し、そのうちの半分くらいは上部が平たくて休憩に適しています。今日は絶好の展望台を独り占め!一番大きな岩の上で島根県の山を同定しながらお昼にしました。決して姿を見せることのないアカショウビンが鳴いている。
トビ岩
雑木林を抜けると終点のトビ岩 トビ岩の上にて(後方は阿佐山北峰)

トビ岩からの展望
トビ岩から望む石見の名山(肉眼では三瓶がはっきり見えるのだが写真ではぼんやりしていて判り難い)

トビ岩からの展望 トビ岩の上に立つと周囲360度スケスケ丸見えだ!南側にはでっかい阿佐山、その右には天狗石山と後方に才乙の山々、西には雲月山、北東には大江高山〜石見冠山(上の写真)、東には大朝の寒曳山が見えている。

この眺めは、ゲレンデ歩きやヤブ漕ぎの苦労を一瞬にして忘れさせてしまう。それほどまでに素晴らしい眺めだ。360度パノラマの山はいくつもあるが、トビ岩からの眺めは山頂とは違った趣があります。

丸瀬山東斜面 お昼を済ませ下山にかかる。稜線にはオオカメノキの花が今が盛りと咲き誇っています。丸瀬山の東斜面を鞍部まで下ると右手にテープが見える。どうやら町境界(旧瑞穂町と旧旭町)線上の道は生きているようだ。登ってくるときには気付きませんでした。

尾根に上がり(ほんの気持ち程度です)道なりに右カーブすると30m先が出合い。ここで左折して進路を東に変える。
出合い
ササの茂る丸瀬山東斜面を下る 出合い(左右の樹木の幹にテープあり)

伐採地 赤テープに従って進んでいくと、幅30mに亘って帯状に伐採された伐採地の上部に出た。これは一体何?推測だが滑走コースを作ろうとして立木を伐採したが、何らかの理由で計画が頓挫したものと思われます。地球温暖化による雪不足やスキー人口の減少があったのかな?

テープはところどころに付いているが、急斜面のうえ踏み跡も薄い。暫くは伐採地を下っていったが、そのうちに雑木林の中に誘導された。そのうちテープを見失ってしまったので目的の方向よりは心持ち右寄りにコンパスをセットして雑木林の中を下っていく。おやおや少し見頃を過ぎてはいるがヤマシャクヤクの小群落に出合い、道を外してしまってラッキー!飛び出したところはゴンドラ支柱の9番の少し上で想定内の地点でした。すぐに水場があったので冷たい水で喉を潤す。
帯状伐採地の右端を下る

ルートを外さずに下っていけば、ゴンドラ7番支柱横の取り付き(右の写真)のところに出てくる筈だったんだが…。低山名山さんの丸瀬山山行記に、親切にも「…ほとんど滑るようにして下りていき、谷を渡って左手の樹林帯に入る。樹林帯に入るとしっかりとした道が現れ…」の記述があるのを後になって知った。境界線に沿って登れば問題ないだろうと高を括ってしまった姿勢がたたったようだ。

この山は、変電所からの取り付きが判り難いうえ、丸瀬山東側のコブ付近は踏み跡が薄く、また下りも油断しているとコースアウト(自分だけか?)してしまうので、地図とコンパスをお忘れなく!
取り付き
ゴンドラ7番支柱横の取り付き

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