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山 名 |
牛ヶ首山(919m) | 広島県北広島町豊平 |
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登山日 | 2008年4月13日(日) 曇のち小雨 |
豊平町都志見から望む牛ヶ首山
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参加者 | 単独 | |
コース | 駐車地(8時25分)〜十文字峠林道始点(9:00)〜登山口(9:05)〜(9:20)支尾根(9:25)〜植林自然林境(9:35)〜小コブ(9:40)〜(9:50)牛ヶ首山(9:55)〜ブナ林〜小コブ(10:08)〜854mピーク(10:22)〜道誤り5分ロス〜ヒノキ林に入る(10:35)〜845m峰南尾根(10:48)〜(10:50)林道に出る | |
ガイド | ゆうゆう17号の新コース紹介(牛ヶ首山〜椎谷山縦走コース) | |
お弁当 | 林道で食べました(今回のコースの中ではお昼に適したところはありませんでした) | |
駐車場 | 町道琴谷鶉木線を国道から300mほど入った地点に停めました(十文字峠の林道入口手前の路肩には10台くらい駐車可) | |
トイレ | 登山口付近にはありません。広島方面からだと、道の駅「どんぐり村」で済ませておくのが無難でしょう。 | |
まとめ | 昨年1月に林道側から牛ヶ首山にチャレンジしたが、そのときはルートを見つけることができず、ひどいヤブに突入を繰り返すうちに意欲を失い撤退してしまった。その後、ブナ森倶楽部のNさんから「牛ヶ首〜椎谷山の間は牛ヶ首山から歩いて林道に下りた方が判り易い」とのアドバイスをいただき今回再挑戦することにした。実際に歩いてみると、全くそのとおりで、逆方向からだと取り付きが判りにくいうえに、支尾根錯綜地帯の地図読みも難しそうな気がする。 |
午後から天気が下る予報が出ているので、早めの行動を志すことにして広島市内の自宅を7時過ぎに出て、安佐町鈴張から豊平に入る。周回する予定なので、町道琴谷鶉木線の始点付近で駐車できるところを探したが、適当な場所がないので上述の場所(路肩)に駐車する。
駐車地付近には採りきれないくらいの土筆が生えていて、里は春真っ盛りです。登山支度をして進行方向に牛ヶ首山を見ながら町道を上がっていきます。田んぼの田起こしも始まっており、秋の収穫に向けて動き始めているようです。 最奥民家では、おばあさんが鉢植えの手入れ中で忙しそうに動き回っている。スタートしてから15分で右手に町営の火葬場を過ごし、正面に十文字峠の東に位置する750m台ピークを見ながら峠を目指す。高度が上がってくると見通しが良くなり東には龍頭山が見えるが山頂部はガスの中です。椎谷山も遠くに見えている。 |
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駐車地点から牛ヶ首山の稜線を望む |
町道といえども車がひっきりなしに通っていく。豊平と加計は国道433号線で結ばれているのだが、この国道は、いわゆる酷道なので、皆さん町道を走り抜けるんだろう。 防災無線中継局の建物を左に過ごすと峠は近い。峠の手前から右手の林道に入っていきます。林道入口には古びた手製のプレートがある。位置的には、写真で見てもお判りのように峠の豊平町側100m寄りくらいで、中電の電柱番号で「コトダニ支65と66」の間、NTTの電柱番号で「うずら木幹61と62」の間です。電柱の番号をうまく利用すれば目的地までの距離を計測することも出来るんです。ちなみに電柱の間隔は35mくらいです。 |
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十文字峠の林道入口 |
林道を進んでいき道が右カーブするところに登山口があり、牛ヶ首山登山口の古びた案内標識が立っている。マジックで「頂上へ40分」と付け足してあった。なお林道は登山口の先からはヤブ加減だ。 登山道に入ると最初こそササがうるさいがササはすぐに消えて歩き易くなってくる。タムシバの白い花が咲く谷を左に見ながら進んでいくうちに、あたり一面ヒノキ林に変わり丁寧に枝打ちされたヒノキが整然と並んで立っている。 |
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林道わきにある牛ヶ首山登山口 | 植林地の中の快適な道 |
登山口から15分で支尾根に乗る。向こうの50〜60m先の谷に森林開発公団の「山火事防止」の黄色の案内版がころがっているのが見えていて、何のためらいもなくそちらの方に下りかけたが、左右を注意深く観察してみると両側ともに道が付いていて、特に右手の牛ヶ首山山頂方向には明瞭な踏み跡が尾根沿いに付いているではないか。 ゆうゆう17号では「小尾根を越して200m先から右手斜面に取り付く」と説明しており、どちらを採るか思案したが、尾根道には「こっちに登れ」と言わんばかりに赤テープが何ヶ所も付いていて誘導されるにまかせて尾根道を登っていくことにしました。この尾根道は本日のルートのなかで唯一の急登でした。 |
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支尾根に乗り尾根道を登る |
植生が雑木林に変わると間もなく肩のようなところに着く。境界杭?のそばに森林開発公団の丸い看板がころがっていた。露岩の多い尾根道を進んでいくと2分で尾根上の三差路だ。右手東方向には薄い踏み跡があるような気がする。 道は明るい広葉樹林へと変わり左右の見通しが良くなる。左手には雪を抱いた山がぼんやりと見えているのだが、木の間越しなので同定は難しい。小コブまで登ってくると、前方に牛ヶ首山が、ようやく顔を見せてきました。 |
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肩(植林と自然林の境) | 小コブ(前方に牛ヶ首山が見える) |
鞍部まで下ると左手が開け豊平の町や龍頭山が見えるが、生憎の霞んだ天気なので眺望もいまいちです。左手が広葉樹で右手がヒノキ林で左右で植生の異なる道を登り返すと小さな鉄塔とコンクリート造りの小屋が見えてきて、その10m先が牛ヶ首山の山頂です。 山頂からの眺望はありませんが、見事なブナ林が広がっています。西方向260度に道が付いているので少し下ってみたが、どこに下りていくんだろうか? |
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展望の全くない牛ヶ首山山頂 | 牛ヶ首山北斜面に広がるブナ林 |
牛ヶ首山から林道に下ります。まずは北斜面のブナ林の中を下っていきます。途中までは明瞭な尾根なのでルンルン気分です。概して展望はないが、854mピークからは行く手には椎谷山、振り返ると牛ヶ首山が見える。 @50度の方向に急下っていくと平坦になるので北に進んでいく。椎谷山が見える。 A鞍部から60度の方向に登っていくと、一つ目のピーク。ここまで下り始めてから15分。 B左にカーブして、左手が雑木林、右手がヒノキ林の境目を北に下っていきます。 Cヒノキ林がせり出している所で少し西に振れて、なおも雑木林とヒノキ林の境目を進む。 D尾根に上がるとヒノキ林が切れて、前方に椎谷山が顔を出してくる。 E尾根道を北に進んでいくと松の木の多い854mピーク。ここまで27分。 |
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854mピークから牛ヶ首山を振り返る |
854mピークからは尾根の錯綜地帯が始まる。ゆうゆうで指摘のあった「…この付近が紛らわしい所でカーブを忘れ直進していくと踏み跡がなくなり谷に下りていくので注意。」のところで自分も間違えてしまった。 @854mピークからは北東の方向に下っていく。若いブナがある。 A右手にヒノキ林が現われ、ここでも雑木林とヒノキ林の境目を進んでいくと大ブナ。ここまで33分。 B大ブナのところから心もち登り、道なりに右にカーブして尾根道を東へと進む。 C尾根道が左カーブして下っていくところで、右手のヒノキ林に突入する。テープあり。 ここで間違えて5分ロス。間違った地点にはテープがあり、ヒノキ林の中へと明瞭な道が続いているが作業用の道だと思った。それに今まで雑木林とヒノキ林の境目を歩いてきた先入観があり、ヒノキ林の中に突入しなければならないとは露ほどにも思わなかった。 |
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縦走路に立つブナの主 |
後半部分は、そんなに難しいところもなく、連続するT字型尾根もすんなりとクリアすることができた。しかし途中から小雨が降り出してきて少し焦った感もある。 @ヒノキ林を出たところにテープあり。左カーブしてササの多い尾根を北に向かう。 A地形図には表れない小コブに着く。左右ともヒキ林だが左手はまばら。ここまでロスを含め46分。 B小コブから340度の方向に下り、登り返すと最初のT字型尾根。ここまでロスを含め49分。 C尾根に出て右折して尾根の先端から10度の方向に下っていく。鞍部付近は左右ともヒノキ林。 D鞍部から登り返すと二つ目のT字型尾根。眼下に林道が見える。ここまでロスを含め53分。 |
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T字型の尾根上に出る(テープあり) |
二つ目のT字型尾根に出ると眼下に林道(左の写真の明るい部分が林道です)が見える。右折して尾根沿いに下って林道の終点に出てもよいのだが、尾根道は大ヤブなので、斜面を下って林道に降り立ちました。そうか!ここに出てくるのか!ここだったのか!一年間抱いていた疑問がようやく氷解しました。 ところで、ゆうゆうには「…T型に別の尾根上に出る。この尾根には広い切り開き道があり右に下る。」との記述がある。自分は、切り開き道は尾根上に付いていると思っていたが、実際に歩いてみると、切り開き道とは、尾根から見える位置に伸びてきている林道を差していることが判った。前回敗退したときは尾根上の切り開き道(実際には無い)を探していたので失敗してしまったのだ。 |
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二つ目のT字型尾根の下に林道 |
相変わらず細かい雨が降っている。とりあえず傘を差してお昼をとりながら様子を伺うことにした。しかし雨は一向に止む気配を見せないので、今日のこれからの予定をキャンセルして林道を下る。予報では午後から崩れると言っていたが予想外に早く降り出しました。残念! 林道わきにはショウジョウバカマ、タチツボスミレ、フキノトウが多くみられる。春の花を観察しながら、のんびりと下っていったせいもあるが、林道に出てから駐車地点まで戻るのに実質1時間25分も費やしている。この長い林道歩きや車道歩きがなければ…と思います。車が2台あれば、十文字峠と椎谷峠の両方に配置して、牛ヶ首山〜椎谷山の縦走を試みるのが良いでしょう。 |
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林道から椎谷山が見える |
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