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山 名 |
大谷山(401m) | 広島県福山市 |
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登山日 | 2008年3月20日(祝) 曇のち晴 |
本郷町より望む大谷山
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参加者 | 夫婦 | |
コース | 本郷温泉(10時)〜(10:20)中国自然歩道ルート案内図(10:30)〜憩いの森分岐(10:40)〜(11:15)三差路(11:20)〜NTT専用道(11:40)〜(12:00)大谷山(13:00)〜林道(13:10)〜大谷池(13:45)〜峠(14:15)〜(14:50)本郷温泉 所要時間4時間50分 | |
お弁当 | 山頂の電波塔付近で食べました | |
駐車場 | 本郷温泉駐車場(40台くらい停められます。今は殆んど利用がないと思う) | |
トイレ | 中国自然歩道ルート案内図の建つ広場(手洗い水ありません) | |
まとめ | ガイドブック「ひろしま百山」に名を連ねている大谷山であるが、評判は好ましくないようだ。今回、中国自然歩道を歩く紹介コースどおりに歩いてみて、大谷山の魅力を探ってみることにしました。 |
国道2号線松永バイパスを東に向けて走り、福山西IC取付道路を過ぎたところでバイパスを下りる。どうやら早合点して1つ手前で下りたようで、なかなか広い道に出ず裏道をウロウロしてしまった。道を何度も間違えて本郷温泉の駐車場に着いたのは10時前になってしまった。
犬を連れて散歩中の地元の人に話を伺うと、本郷温泉の源泉は枯れてしまって、今では仕出し旅館が一軒あるだけとのことで、温泉郷の広い駐車場は貸し切り状態でした。 本郷温泉付近で2年前に山火事が発生して付近の山は丸焼けになった。実際に山を見上げると山肌が黒っぽく、目の前の斜面には灌木すら生えてなくて山は丸裸状態だ。登山支度をして、本郷憩いの森の案内標識のあるところから林道に入っていきます。 |
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本郷温泉駐車場と憩いの森進入路 | 本郷憩いの森の案内標識 |
憩いの森の案内標識から50mで本郷川を左岸に渡ると舗装が切れ、きれいに整地された林道をさらに50m進んだカーブのところに中国自然歩道の大きな案内板が建っており、道路の左側の ←本郷温泉0.1km キャンプ場2.5km→ の案内標識のところから遊歩道に入っていきます。 【本郷温泉】 ラジウムなどの成分を含み、内・外部疾患に効能があるとされています。大正6年からは、この下流約2kmの納屋区に導水され村営温泉として利用されたのち、昭和28年には温泉公称の許可を得て本郷温泉として開発され現在に至っている。(中国自然歩道の案内板より抜粋) |
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案内板のところから遊歩道に入る |
横木の階段が続く道を登っていく。高度が上がるにつれて見晴らしはよくなってくるが周辺に特徴的な山は見当たりませんでした。 稜線まで登り反対側に下っていくと未舗装の林道が走っている。この林道は地形図に載っていないので注意!森林組合の担当者の方が植樹作業中で「邪魔をしてすみません」と頭を下げられたが、そこまで言われるとくすぐったい感じがする。 |
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横木の階段の道が続く | 東側の未舗装林道へ出てくる |
未舗装林道を南に100m進んでいくと車道(松永ダム分岐)に出る。ここは大きな広場のような感じで、片隅に中国自然歩道ルート案内図の載った大きな案内板が設けられている。有難いことにトイレ(比較的きれいでした)も併設されています。北の方角には東西に走る送電線は見えているが、その遥か北に位置する大谷山は、その山容すらうかがうことができない。 南側から松永ダムからの未舗装の道が上がってきているが、その右側にも並行するように未舗装の道が付いているように見える。一体何の道?トイレ休憩を済ませ、案内板の右手から舗装された車道を下っていきます。 |
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大きな中国自然歩道ルート案内図 |
車道の谷側(右手)には等間隔でサクラの木が植樹され今ではずいぶん大きくなっている。もう2〜3週間もすると、ピンクの花が山裾が埋まることだろう。暫く下っていくと右手に広い松永溜池が見えてきて、道が突き当たる。右折して下っていくと憩いの森キャンプ場まで0.4kmです。ここは左折して車道を登っていく。案内標識には「大谷山5.3km」とある。 沢沿いの道を登る。未だ葉が出ていないヤシャブシがたくさんの長い花穂を垂れての沢は黄緑色に染まっている。新緑の季節には程遠いが山の色を見ていると里山にようやく春が訪れてきたんだと実感します。 |
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憩いの森(キャンプ場)分岐 |
標高で200mくらいまで登ってくると、左手に火事で丸焼けになった山肌が目に留まる。ネットで調べてみると火事が発生したのは2006年1月のようだ。それから約2年経過している訳だが、未だに手つかず状態で焼け跡が生々しく残っている。一旦焼失したものを元の姿に戻すにはそれなりの年数が必要なんだろう。 やがて前方に送電線が見えてきて、憩いの森分岐から25分で送電線の下を通過し、さらに5分進んでいくと舗装が切れ土道に変わる。そして次の三差路で小休止。左は大谷池方面でこちらからも大谷山に登ることが出来るが、「ひろしま百山」に記載のルートに従って進んでいきたいので、ここは右折する。 |
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三差路は右へ |
前述の三差路から一つ目のカーブを曲がると前方に大谷山と山頂部に建つ電波塔群が見えてきた。案外近くに見え、登山道があれば直に山頂に立てそうだが、車道を登っていくのでまだ時間はかかりそうだ。道には広範囲に水溜りがあったり、樹木が倒れて道を塞いでしていたりで、乗用車の乗り入れは控えた方が良いだろう。そのうち整備されると思うが…時期によりけりか! ダート道が舗装された道に変わると20m先に山頂に向かう車道が現われる。南には松永CC、ため池、松永湾が見えるが、あいにくの空模様で眺めもいまいちだ。中国自然歩道に別れを告げ、UターンしてNTT専用道路へと入っていきます。案内標識には「大谷山1.4km」とある。もう少しだ。 |
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NTT専用道路入口(手前が鈴池方面) |
山頂が近づくと左手に無線中継所が立ち並んでおり、次いで右手には四国八十八ヶ所霊場の石仏レプリカが並ぶ。そこから山頂まで距離にして200mほどの一直線の道で、途中に廃車あり、寂れた聖宝寺の事務所ありで、全く山に登った気がしない。突き当たりの一番高いところに大きな無線中継所が建ち周囲は柵で囲まれているので立ち入ることはできない。一体どこが山頂なのか? 北風が吹き寒く感じるので無線中継所の建物の陰で、松永湾を見ながらお昼にしました。福山方面には滅多に来ないので地理が判らず、おまけに今日のような天気では見晴らしも良くないので、一体どの範囲が見えているのかもはっきりしません。 |
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山頂手前の無線中継所前にて |
下山は車止めの鎖を跨いで聖宝寺に下る道に入る。写真の○印のところに、新市山岳会手製の「下山口」の案内標識が立っているのが目に付くと思う。50mくらい進んでいくと右手に聖宝寺に下る道があるが、これを捨て真正面に見える新市山岳会のプレートの方に進んでいく。そこからは左手に墓所があり墓所の向こうにも新市山岳会のプレートがあるのが見える筈。このように新市山岳会の白いプレートを探しながら進んでいけば容易に下山口まで到達することができる。 なお、一番高いところに建つ電波塔のフェンスのところから北方向に薄い踏み跡があり、これを辿っても墓所のところに出る。要は下山口は墓所の西側にあるので墓所を目指して下っていけば良い。 |
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下山道(聖宝寺への道) |
思ったより明瞭な踏み跡を辿りながら徐々に降下していく。下山口から5分で西に振れると2分くらいで車道に出てきました。飛び出したところは広場のようになっていて、10m先の道路脇に大谷山登山道の朽ちた標識が立っている。 林道から大谷山を目指す場合だが、林道からは新市山岳会のプレートは見えないので、少しだけブッシュの中に突っ込んでプレートを見つけて下さい。見つからなければ無理やり雑木林に飛び込むことだ! |
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新市山岳会の手製のプレート | 林道に飛び出した地点の景色 |
正面に329mピークを見ながら荒れた林道を下っていく。ゴツゴツした石が多く路面も荒れているので車で走る気にはならない道だ!迂闊にも大谷城跡への入り口は見逃してしまい、気が付くと大谷池まで下ってきました。1軒の民家があるだけの淋しい風景だが、土手はナズナ、ハコベ、ホトケノザといった早春を代表する雑草で埋め尽くされていて春の香りがする。 突き当たりのT字路を左折して舗装された車道を登っていくと、左手に「大谷温泉わらび荘」の廃屋が見える。本郷温泉にしても然りだが娯楽の少なかった昔は温泉客で賑わったことだろう。右手に池を過ごすと三叉路から30分でようやく峠に着く。 |
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里まで下りると水温む大谷池 |
峠からは本郷温泉に向けて舗装車道を下っていきます。峠から10分で廃坑道(千人坑)を左に過ごし、さらに10分で送電線の真下を通過する。沢沿いの道にはダンコウバイやウグイスカグラが咲き始めて春本番を感じさせる。やがて本郷温泉郷が見えてきて、今では看板を下ろした旧温泉街を下っていくとスタート地点の駐車場に戻ってきました。 さて、大谷山ですが、途轍もなく長い林道歩きは苦にはなりませんが、見るべきものはありませんでした。もう少し後のサクラの季節に歩けば、お花見ハイキングを楽しめるかもしれません。山頂からの展望は天気次第でしょう。という…ことです。 |
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坑道跡(千人杭)の案内板 |
ガイドブック「ひろしま百山」のコースタイムに誤りがあると思いますので注意して下さい。また、スタート地点の本郷温泉から遊歩道案内版までの工程(所要時間は20分くらい)が欠落しているので加算する必要があると思います。
誤…遊歩道案内板(20分)憩の森北側(20分)無線局管理道(70分)大谷山頂上
正…遊歩道案内板(20分)憩の森北側(70分)無線局管理道(20分)大谷山頂上
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