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山 名 |
押手山(707m) | 広島市安佐北区 |
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登山日 | 2008年3月8日(土) 晴れ |
高谷集落から望む押手山
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参加者 | 単独 | |
コース | 高谷集落奥(8時10分)〜車止め(8:23)〜押手山登山口(8:30)〜尾根を横切る(8:46)〜518mピーク手前鞍部(9:00)〜(9:20)営林署小屋跡(9:25)〜690m台ピーク(9:42)〜押手山(9:48)〜十字路鞍部(10:00)〜尾根を横切る(10:15)〜押手山登山口(10:27)〜(10:50)高谷集落奥 | |
お弁当 | 午前中登山のためありません | |
駐車場 | 高谷集落奥にある「山の家」付近の膨らんだスペース(5台くらいOK) | |
トイレ | 登山口周辺にはありません | |
まとめ |
押手山には今まで何回も登っているが押手山林道を終点まで歩いたことがなかったので、今回押手山林道を利用して周回するプランを立ててみました。なお押手山林道についての情報は乏しく、広島百山(私の踏跡)Akimsa.Net でお馴染みのAkimasaさんが2005年3月に押手山から高谷に下るときに歩かれていて、そのときの山行記の記述は次のとおりである。「この林道は、地形図には記載されていない。押手山の北東側から西側にかけて、巻きながらゆったりと下っている。道幅4m位で山側は削り取った跡は何の手当てもしていない。崖が道路まで崩れ落ちている箇所がいくつもある。 現在の状態では四輪駆動車でも走破はむつかしいだろう。」 |
広島市内の自宅を7時半に出る。早朝の国道54号線はスムースに流れ、可部のガラスの里の先で右折して高谷の集落を通りぬけ送電線の下を潜った先にある朽ちた「山の家」のところに駐車する。国道から駐車地点はでは約2kmです。車を降りるとひんやりとする。予報では今週末から春らしい気候になってくるとのことであるが、朝晩の冷え込みは強いようです。
登山支度をして出発する。林道を50mも進まないうちに舗装が切れて、小石のゴロゴロした歩きにくい道に変わる。100m先右手に何らかの施設がある。山奥までどうして配電線が伸びているのかと不思議に思ったが、その施設に電気を供給するためのようで、配電線はそこで終わっている。 右に左にとカーブを繰り返すと黄色の鉄柵が見えてきた。このようなものを設けなくても道が悪いので上ってくる人はいないだろうに・・・。 |
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山の家手前の広いスペースに駐車 | 車両進入防止用の鉄柵 |
左前方に押手山の稜線が見えるが、山頂部は角度の関係で見えていないと思う。振り返ると堂床山も見える。鉄柵から2分で左手に堰堤と集荷場を過ごすと林道が左にヘアピンカーブしていて、小さな沢の上に鉄板が敷いてある。ここが押手山の登山口で指導標はなくマーカー(赤テープ)があるのみです。今日は上りに押手山林道を使うので、ここで左にUターンして林道を登っていきます。 3年前に訪れたときにはヒノキの伐採作業をしており、どこに登山道があるのか判らなかった状態だったが、そのときの作業用に付けられた広い道が現在では登山道として使われていて、欝蒼としたヒノキ林の中を薄い踏み跡を頼りに登っていたころに比べると、道ははるかに明瞭になっている。 |
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押手山登山口(十字路鞍部は写真奥の方に上がる道へ) |
押手山登山口から最初の尾根を回り込むと押手山が見えてくる | 標高500m近くまで登ると中尾山や阿武山が見える |
押手山登山口から最初の尾根を回り込むと80度の方向に押手山が見えてきて、さらに上って行くと、阿武山や白木山〜中尾山の稜線も姿を現してくる。登山口から15分で二つ目の尾根を回り込むと可部側が開けてきて堂床山〜備前坊が見え出したが可部冠山は隠れて見えない。崩落地があり、そこからは桐陽台や可部の町、福王寺山、水越山、螺山などの山も見える。 519mピークの北側で尾根を乗り越すと緩やかな道に変わり等高線に沿った道をのんびりと上っていきます。 |
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崩落地からは眼下に桐陽台が広がる | 林道をのんびりと登っていく |
519mピークから先は、野平谷に下るルートがないか調べながら登っていったが、見つけることが出来なかった。今では消失しているのだろうか?押手山から桧山に下る地形図上の道も消えているのだろう。谷に踏み跡はあったが植林用のものと思われる。 営林署小屋の屋根は無くなっていてトタンが片隅に積み上げてある。手製のテーブルとイスは健在だが・・・。小休止の後山側の斜面に立てかけてある梯子を登って尾根に取り付きます。 |
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営林署小屋(作業小屋)跡地 | 立てかけてある梯子を登る |
ところで押手山林道の状況だが、一般の乗用車でも乗り入れができるくらい、よく整備されている。ただし一般車両は進入できないので、どうでもよい話だが…。 目の前の谷は全面に亘って伐採され周囲が防獣ネットで囲われている。そして踏み跡はネット沿いに付いている。この道が急斜面のうえに、ようやく雪が解けたところで地面がぬかるんでいて、滑る!滑る!で苦労する。東には福富町の鷹の巣山や金明山が見え、北東の向原には雲海が、そして南には白木山の電波塔が近くに見えるようになってきた。 |
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防獣ネット沿いに登っていく |
北東の方向(向原町)には雲海が漂っている | 南に白木山の電波塔が見える(手前の白いのは雪です) |
伐採地の最上部から薄い踏み跡を辿って尾根道を登っていくと690m台ピークに着く。ここにはてっぺんが赤く塗られた石柱があるのが目印か! 心もち下って登り返すと押手山山頂に着く。三角点標識と数枚の登頂記念プレートがあるだけの淋しい山頂で周囲はヒノキの大木と雑木が密生しており展望は全くない。山頂付近にも随分と残雪がある。 |
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石柱が目印の690台ピーク | 押手山山頂(写真手前が南側) |
押手山のヒノキ林の南斜面を下る。急斜面にもかかわらず、ヒノキの落ち葉がクッションの役目を果たしてくれているので苦にはならない。ヒノキが伐採された空間からは白木山が顔を覗かせている。以前はヒノキ林の中の歩き易いところを選んで登り下りしたものだが、今では明瞭な道に様変わりしておりテープもたくさん付けられている。登る人が増えているようだ。 下り道が比較的緩やかになると、某山の会手製の案内プレートがヒノキの幹に付けられているのが見え、そこが十字路鞍部であることが判る。高谷へと下る方向にあるヒノキの幹には赤テープがたくさん付けられているので下る方向を誤ることはないだろう。 |
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十字路鞍部で右折して谷を下る |
十字路鞍部からは、ほぼ谷に沿って下っていき、11分で谷から左斜面へと抜ける。尾根を横切ったところで、下の方からガサガサという音を立てて動物が動いている気配がする。もしやイノシシか?と思ったが、突然三匹の鹿がものすごい勢いで斜面を駆け上がってきて向こうの谷に消えていった。 ジグザグに下っていくと広い道(伐採したヒノキの搬出用の道)に出て、道なりに下っていくと7分で登山口に戻ってきた。ここからは登ってきた道を下っていきます。 |
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広い作業道を下っていくと登山口に戻ってきた |
さて、押手山であるが、ルートは林道や植林帯の中を歩く面白みのないものであり、山頂からの展望も全くなく、登り甲斐のある山とは言えません。しかし北斜面が伐採されて見通しが良くなったことや、林道を使えば周回できるので、今回とは逆コースの、十字路鞍部側から登って下りに林道を使い、眺望を楽しみながら林道を下っていけば少しは楽しめると思います。林道は地形図に記載されていないので地図読みの練習もできます。桧山側からも不明瞭ながらルートは残っているのでトレーニング山行きとして使ってもよいでしょう。
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