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山 名
砲台山(402m)
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広島県江田島市
登山日 2008年3月1日(土) 晴れ 砲台山(フェリーより)
フェリーから眺める砲台山
参加者 ハイキング同好会
コース 登り:砲台山林道始点(10時40分)〜展望東屋(11:00)〜(11:40)遊歩道入口(11:45)〜北部砲台跡(11:55)〜駐車場(12:10)〜南部砲台跡(12:15)〜(12:20)砲台山 所要時間1時間40分
下り:砲台山(13:20)〜車道に出る(13:45)〜三差路(13:55)〜(14:10)三高水源池(14:15)〜(15:00)三高港 所要時間1時間40分
お弁当 砲台山山頂で食べました(広島市街方面が良く見えます)
駐車場 公共の交通機関を利用しました
トイレ 山頂部にある砲台山森林公園(水洗ですが、水道が故障中でした)
まとめ 寒かった2月もようやく終わり今日から3月です。その声を聞くように気温が上がり、天候に恵まれたハイキングとなりました。広島市内の最高気温は14度を記録したとか。日程を少し遅らせたのが吉と出ました。

 広島港から三高港行きのフェリーに乗り暫し船上の人となる。広島港を出ると正面遠くに宮島を見ながら進んで行く。似島の西側を回り込んで南へと進路を変えると、やっと砲台山が見えてきた。早春の湾内には多数の船が行き交うが、互いの船は航行上のルールを守りながら極端に接近することなく気儘に進んでいるように見える。どちらかと言うと小さな船の方が避けているようにも感じるが、しゅんせつ船などが近づいてくるとフェリーは速度を落としている。なぜ?イージス艦は衝突事故を起こしてしまったのか?


林道砲台山線入口 三高港から江田島交通の島内循環バスに乗る。接続時間が4分しかなかったので少々あせったが、バス停はフェリー乗り場待合室のところにあり、しかもバスはフェリーから降りる乗客を待ってくれているようなので心配無用でした。地方のバスならでわのサービスでしょうか!

バスは海岸沿いの道を走り5分ちょっとで亀原バス停(林道砲台山線入口の20m手前)に着きました。林道入口には「←創造の森・森林公園3km」の道路標識が設置されており、「三高砲台山登山道入口」の大きな案内版もあります。退屈な舗装路歩きは厭なので今回はバスを利用しましたが、徒歩の場合は三高港から30分くらい見ておけばいいでしょう。
林道砲台山線入口

砲台山林道をのんびりと登り始めると「林道砲台山線・延長5700m」の案内板があった。美能〜山頂の森林公園〜是長までが5700mということだろう。

少し登ったところのカーブで振り返ってみるとがんねビーチが見え、次の左カーブのところが自然の展望地になっており東屋が建てられている。眼下には美能の港町が見え、その後方に宮島が横たわっている。自宅から眺める宮島とは、山の並びが逆なので何となく変な感じがします。視界は良いとは言えないが羅漢山の雨量観測ドームも肉眼で見えている(眼のいい人の話)ようです。
がんねビーチ
がんねビーチと大奈佐美島

阿多田島 西海岸沿いの道に出ると、前方に大黒神島が見えてきた。南西の方向には小黒神島の向こうに阿多田島が浮かんでいる。そして宮島や大竹市の臨海コンビナート。しかし山口県東部の海岸線はぼんやりとしている。

向きを東に変えると、ようやく砲台山の山頂部が姿を現す。しかし竹が邪魔をして見通しは良くない。何と竹の多い山なんだろう。
林道を進む
阿多田島が浮かんでいる 標高250m付近

遊歩道入口 高度を上げながら東の方向進んでいき、標高で300m近くまで登ってくると、北に広島市街が望めるようになってきた。広島南アルプスを構成する大茶臼山〜丸山〜火山〜武田山が等間隔に並び、火山と武田山の間に台形の宗箇山がすっぽりと納まっている。春日野造成地は宗箇山の真後ろに隠れて見えない。さらに右に目を移すとぐるっ〜と絵下山までが見えている。

車道が鋭角に右カーブした先に「創造の森・森林公園入口」の案内標識があり、そこから遊歩道に入っていきます。入口から50mくらいで舗装が切れ、やっと舗装から解放される。しかし足下は荒れていて決して良いとはいえない。
車止めのある遊歩道入口

北部砲台跡地の直下まで登ると三高の町が望めるポイントがあった。穏やかな湾内には無数のカキ筏が整然と浮かんでいるのが良くわかる。その向こうには安芸の小富士が左右に美しい稜線を引いている。

東には古鷹山が見えるが、角度の関係で羽を広げているように見えないのは少し残念だ。古鷹山の真後ろには呉の灰ヶ峰、その右奥には野呂山が霞んでいる。
三高港
北部砲台跡地付近よりカキ筏と三高港を望む

弾薬庫跡 【三高山砲台跡の歴史】
明治の日清戦争後…1998年2月を境にバルチック艦隊の入港を阻止するため、広島湾一帯の数ヶ所に砲台の起工が始まりました。28cm留弾砲6門、速射砲2門を備え…1901年に竣工した。以後一弾も発射されることなく1919年には廃止となり、正に「荒れ砲台」と化してしまいました。この砲台遺跡を…より皆さんに親しんでいただくため、砲台山森林公園(創造の森)として整備しました。山頂からは360度の展望が開け内海の島々が一望できます。(案内板より抜粋しました)
砲台跡
北部砲台の弾薬庫跡 北部砲台の28cm留弾砲台跡

北部砲台跡から少し下ると広場になっていて、車道が上がってきている。駐車場とトイレがあり、砲台山森林公園の大きな案内板が2枚設置してあるのでじっくりと目を通す。ここから少し登ると南部砲台跡、さらに登ると東屋のある砲台山に着きました。三角点は東屋の北側の目につくところにありました。

山頂からは広島市街方面(北〜東)の展望が開け正面に安芸の小富士と下高山が重なってが見えています。西側も西南西の方向を中心に見通しが良いが如何せん逆光。山頂部にはサクラの樹が植樹されているので花見の季節に来るのも良いだろう。今回の参加者は、山の大先輩Sさん夫妻、SNさん、SKさん、Kさん、それに我が家夫婦の7名でした。
砲台山山頂
砲台山山頂にて

三高水源池 下山は三高水源池の方に下る。三高港からの船便が少ないので乗船時刻から逆算して2時間前(歩行予定時間1時間45分+余裕15分)に下山を開始し、山頂から南に延びる遊歩道を尾根伝いに下っていきます。いくつかの小コブがあるものの、遊歩道はピークを巻くように造られているので苦にはならない。ただこちら側も遊歩道が少し荒れ加減だ。

尾根道を下っていくと一ヶ所だけ三高水源池が望める見晴らしのよいところがあり、水源池の右奥には能登呂(宇根)山が見えている。
眼下に三高水源池が見える

車道と並行に下る 尾根道と別れ右斜面をジグザグに下っていき、車道と並行に手摺の付いた道を下っていき車道に飛び出す。飛び出した地点には案内標識はありませんが、位置的にはコンクリート電柱番号で「是長西幹45号」と「是長西幹46号」の中間になります。

逆方向の三高水源池の方から登る場合はこの電柱番号を参考にして下さい。なお遊歩道の手摺が見えてくるので行き過ぎてしまうことはないと思います。
車道に飛び出す
車道が近づいてきた 車道に飛び出した地点

車道に出て80mほど下ると道路右手に「砲台山スカイロード」の案内板があった。砲台山林道は別名を「砲台山スカイロード」と言うようだ。こちらの方が響きがあるので馴染みやすい。沿線のみどころ「おきみ八景」が紹介されているが、おきみ八景とは一体どこなんだろう?確かに今歩いているところからは厳島や阿多田島などが見え瀬戸内の眺望は素晴らしいものがある。

地形図には電波塔が載っているが、実際に歩いて見た限りでは見当たらないので役目を終えて撤去されたに違いない。車道を10分ほど下っていくと三差路になっているので、左折して三高の方へと下っていきます。左手上方に砲台山のピークを見ながら舗装路を下っていくと三高水源池が見えてきた。
三差路
三差路は左折(右は是長方面)

三高の集落 せっかくだから三高水源池に寄り道をしてみる。水源池の下は公園化されていて数人の人がくつろいでいるのが見え、そのづっと先は三高の集落だ。まだ残りの距離は随分あります。舗装路をテクテク下っていくと、オオイヌノフグリ、ナズナ、ホトケノザが目に飛び込んできて、春がそこまで来ていることが伺える。集落の中心を流れる小川の水もこころなしか温んでいるように思えるのは気のせいばかりでもないようだ。

最後に道を1本間違えてしまったが設定タイムどおりに三高港に着きました。フェリーの出港時刻まで少し時間があるので港の前の酒屋でビールを買い求める。う〜ん、うまい!
三高水源池から三高港方面を望む

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