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山 名 |
十方山(1319m) | 広島県安芸太田町戸河内 |
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登山日 | 2007年11月23日(祝) 快晴 |
打梨発電所から見上げる前三ツ倉
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参加者 | 単独 | |
コース | 登り:那須ギャラリー(8時10分)〜ウラオレ橋(8:15)〜ウラオレ谷入渓道探索15分ロス〜風小屋林道終点(8:45)〜登山道分岐(9:00)〜尾根(9:15)〜藤十郎(9:45)〜縦走路出合(10:05)〜奥三ツ倉(10:17)〜(10:35)十方山 所要時間2時間10分(ロス時間を除く) 下り:十方山(11:00)〜那須分れ(11:27)〜藤十郎(11:45)〜尾根(12:10)〜登山道分岐(12:20)〜ウラオレ谷〜那須ギャラリー |
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お弁当 | ウラオレ谷で食べました。もちろん、十方山山頂が文句なしに最適です。 | |
駐車場 | 那須ギャラリー(旧那須小学校跡)に10台くらい停められます。 風小屋林道終点の道幅が広くなっている部分に5台くらい停められます。 |
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トイレ | 那須集落にはありませんので、道の駅「来夢戸河内」で済ませておくのが無難でしょう。 | |
まとめ | 先日まで冬型の天気が続いていたのが嘘のように、きれいに澄み渡った小春日和の好天気になった。こんな日は滅多にないので今年は諦めていた十方山に那須から入ることにしました。ついでにウラオレ谷に下りて遅ればせながら紅葉を楽しむ。 |
広島北ICから高速に乗る。このところ朝の冷え込みが厳しくキリが発生している中を西へ向けて走り戸河内ICで下りる。戸河内の町にはキリがかかり町全体がキリの下に沈んでいるようで、いつもなら正面に見える筈の内黒山ももちろんキリの中に隠れてしまっている。戸河内の町を抜けるとキリも消えてきて冒頭の写真のような青空が空一面に広がってきました。
周囲を山に囲まれている那須集落では朝の早い時間帯は日が差し込んできません。写真でもご覧のとおり「寒そ〜う」と思えるでしょう。しかし、那須の朝は早い。野良仕事をしている人に挨拶をして那須川の右岸の道を上っていきます。 スタート地点から5分でウラオレ橋に着く。ここから幅員4.8mの風小屋林道が山の方に延びており、この林道に入ります。 |
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スタート地点の那須ギャラリー前広場 | ウラオレ橋の手前から林道に入る |
風小屋林道に入ると路面に無数の松葉のジュータンが敷き詰められていて、一見、土道と勘違いしそうなほどです。左に右にとUターンを繰り返しながら高度を稼いでいきます。左右にはマツ、スギ、ヒノキと針葉樹のオンパレードです。道ばたに咲いている花はアキノキリンソウとノコンギクくらいのもので、この時期になると秋の花も殆んど姿を消してしまっています。 途中でウラオレ谷への入渓ルートを探索したので15分のロス。右手には石積みの跡があり、相当以前には、このあたりに田畑があったことをうかがわせます。ウラオレ橋から1kmくらい登ると林道が行き止まり、終点の右端から山道に入っていく。 |
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風小屋林道終点の様子 |
昔は農作業用、今は林業用の快適な道を登っていくと取り付きから3分で右手に作業小屋を過ごし、さらに2分で保安林の黄色い標識が立っているところに着く。左右は植林地で右手にはまだ石組みが残っている。 ここから尾根道をはずれ右の谷の方に向かい谷をトラバース気味に登っていくと植生が広葉樹林に変わり平坦な道に変わってくる。暫く進んでいくと「←十方山」の案内プレートの架かる登山道分岐が見えてきました。ここで左折して斜面を登っていくのですが、道はさらに続いているので、うっかり通り過ぎないようにして下さい。 |
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登山道分岐(左手の斜面へ) |
右手に内黒峠から十方山へと続く稜線を見ながら登っていくと尾根に乗ると今度は左手に市間山が見えてくる。藤十郎は手前のピークに隠れて見えないようだ。すっかり落葉してしまったミズナラ林の中の快適な登山道を、落ち葉をサクサクと踏みしめながら登っていきます。 左側が広葉樹林、右側がスギ林へと植生が変わるころから急斜面が続く。運悪く先週降った雪で道が少しゆるくなっていたので、滑る!滑る!で大変でした。藤十郎が近くなり標高が1100mを超えたころから登山道に積雪が見られるようになってきた。 |
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快適な尾根道(標高950m付近) |
藤十郎が近づくにつれ、ブナの大木も散見されるようになってきました。ミズナラの古木が主の藤十郎で南から西に直角に振れて、平坦な尾根道を進んでいく。この尾根道にもブナの大木が多い。ササは刈られていて殆んど苦にはなりませんでした。 登っていくときには気付かなかったが、北東に大佐山〜臥龍山〜深入山〜中野冠山〜天狗石山が見えます。臥龍山と深入山の間には大江高山もはっきりと見えているが、さすがに三瓶山は見えませんでした。 |
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ミズナラの古木が主の藤十郎 | ブナの大木 |
前三ツ倉手前から木の間越しに戸河内町・芸北町の山並みを俯瞰する |
前三ツ倉に向けて登っていくと左手に大きな岩があり、それから次々と現われる岩の間をすり抜けていくと、内黒峠からの縦走路に飛び出しました。那須ルートには動物の足跡しかなかったが縦走路にしても然りでウサギと思われる足跡しかなく、真っ白い雪面に足跡を付けるのに気がひけます。 奥三ツ倉まで進んでくると裸の木立ちの間から十方山山頂に立つ山頂標識が見て取れるほど目的地が近づいてきた。論所から先は動物の足跡すらなく一面雪に覆われてどこが登山道か判らないような状況で、足を踏み下ろすのに気を使ってしまいます。おまけに倒木が多く乗り越えるのに難儀をする。 |
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内黒峠からの縦走路に出る |
十方山の山頂はひっそりとしている。朝早い時間なので誰もいなく、登ってくる人も見当たらない。こりゃあ山頂を独り占めだ!山頂からの眺めは良くて、ほぼ360度のパノラマが得られる。遠く瀬戸内海もはっきり見えて山口県の周防大島も陽光に輝いている。 暫しパノラマを楽しんでいると、小さな鈴の音とともに男性単独行のハイカーが三ツ倉の方から登ってくる。見えている山の話をしているうちに山口県出身、しかも自分と同郷、さらには自分と同じ中学校出身で妹の同級生、とどめは自分と同じ名前ときたものだから、世の中狭いものだと感心を通り越してあきれてしまう。いや〜ぁ、同郷の後輩というのは嬉しいものだ。それに自分のHPを欠かさず見てくれているそうで有難いものだ。この山行記にも自ずと力が入ってしまいます。 |
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誰もいない十方山の山頂 |
下山時に登山道から分れてウラオレ谷に下りてみる。ある程度予想はしていたが、いくら紅葉が遅れ勝ちな年とはいえ11月も下旬ともなると紅葉は殆んど終わっており、お情け程度に名残りの紅葉が見られるくらいでした。 今の時期は水量が少ないので濡れることなく川床を歩くことができる。どのように進んでいこうかと考えるのも楽しいものです。下りは取水口から用水路に沿って下っていくと台が原の水田跡地に出たが、倒木が多く道も荒れていて、とても歩けるような代物ではなかったので、安易に利用するのは考えものだろう。那須集落まで戻ってくると、那須ギャラリーとその後方の山が午後の日差しを受けて秋色に輝いていた。 |
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障子ダキ付近の紅葉 |
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