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山 名
西目山(312m) 右田ヶ岳(426m)
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山口県防府市
登山日 2007年11月17日(土) 快晴 西目山
右田小前の駐車地より望む西目山
参加者 夫婦
コース 右田小駐車場(8時55分)〜西目山登山口(9:10)〜第1ピーク(9:20)〜第3ピーク(9:35)〜(10:05)テラス岩(10:10)〜西目山(10:15)〜北尾根先端(10:40)〜堰堤(10:45)〜国道に出る(10:55)〜右田ヶ岳勝坂登山口(11:00)〜尾根コース分岐(11:15)〜岩登り〜尾根コース合流(11:45)〜西峰(11:55)〜(12:05)右田ヶ岳(12:55)〜北峰(13:03)〜Aコースへ(13:07)〜五合目(13:21)〜塚原登山口(13:50)〜(14:00)右田小駐車場 所要時間5時間5分
お弁当 右田ヶ岳山頂で食べました。他の候補としては、西目山のテラス岩、西目山山頂北側のコブ、右田ヶ岳西峰、右田ヶ岳東峰があります。
駐車場 右田小学校前の、学校関係者・登山者用専用駐車場(30台くらい停められます)
トイレ 登山口付近にはありません。
まとめ 山口県の知人に「山口県で紅葉の素晴らしい山は」と問い合わせしたところ「西目山から右田ヶ岳の縦走がよい」とのことであった。何だか釈然としないがとにかく登ってみることにしました。しかし紅葉は・・・どこに・・・。紅葉と眺望を取り違えたのであろうか、でも、素晴らしい眺めに満足でした。今日はデジカメの調子が悪く、スタート〜西目山中腹までに撮影した十枚くらいがメモリー異常でパアになったのは無念です。(08/01/11メモリー異常のメッセージが出たのでデジカメを修理に出したところ、何とまあ、パアになったと思っていた部分の画像が復元されて返ってきました。)

 山陽自動車道を廿日市ICから乗って西に向かって走り天神山トンネルを出ると正面に西目山が見えてくる。そして右手には右田ヶ岳も顔を出す。今から上る二つの山を見ながら防府東ICを降りる。ぎりぎりのところでETC通勤割引が適用されて満足。もちろん距離は事前に計算済ではありますが・・・。高速を下りてからは右田ヶ岳の麓にある右田小学校の大きな建物を目標にして適当に走っていくと登山者専用駐車場に着く。


西目山登山口 登山者用駐車場の前を東西に走る広い車道を西に向かう。歩いていく方向にこれから登る西目山が大きく横たわっています。

国道262号線に突き当たったところで右折して、「大日古墳」の案内のある最初の信号機付き交差点で国道を横断します。車道を南西に150m進んでいくと右手に西目山の大日登山口がある。ここには小さな案内標識があるだけなので見落とさないように!アパートの右手の坂道を山の方に登っていきます。
西目山登山口
西目山登山口付近の様子 西目山登山口(坂道を上る)

第一ピークから 坂道を上っていき墓所の間の細い階段の道を抜けると登山道が始まります。照葉樹の雑木林の中を進み右手から尾根に上がると第一ピーク。まだまだ標高は低いものの岩の上に立つと高度感がある。東には右田ヶ岳と石船山が見えています。

第二ピークに向けて進んでいると、斥候のスズメバチが一匹飛んでいる。もう少しすればハチも居なくなるだろうが・・・。
第一ピークから進行方向を見上げる

第三ピークへの登りは急斜面で、一部荒れているところもあり、要注意です!腕力を結構使って第三ピークに立つと、行く手に第五ピークが聳えているのが見て取れる。少し下り大きな岩のコブを乗り越して下ると雑木林の中に入り涼しくて気持ちがいい。まだ午前中で気温もそんなに上昇していないのだが、岩登りは体全体を使うのと、下からの輻射熱で暑く感じるんだろう。

風化した花崗岩の岩場を登っていくと第四ピークに着く。ここで向きを西寄りに変えて下っていき、第五ピークに向けて登っていきます。しかし暑い!もうじき立冬を迎えようとしているのに、この暑さは何なんだ!
第三ピークから進行方向を見上げる

秋穂八ヶ岳 岩の間をすり抜けるように登っていくと第五ピークに着く。ここまで登ってくると、眺望がぐっと開けてきて楞厳寺山の右手後方に大海山や秋穂八ヶ岳(左の写真)が望めるようになってきました。東には右田ヶ岳の大岩壁が近くに見えます。

山頂部を見上げるとテラス岩が見え、その奥には西目山三角点峰に建つ二本の電柱もはっきりと認識できます。
第五ピークから
秋穂八ヶ岳をズームアップ 第五ピークから山頂部を見上げる

右田ヶ岳(テラス岩より) テラス岩の上で展望を楽しんだ後、西目山に向かう。西目山山頂には東側から電力線が上がってきており電柱が2本建っているのが、山頂には似つかわしくない。見た限りは防災用の電力のようだが、今でも使われているのだろうか?

山頂からの展望はあまりなく、休憩したり、展望を楽しんだりするには、テラス岩か、もしくは、山頂から2分ほど北側に進んだところにあるピークが適しています。先が長いので、写真を撮っただけで、北西に延びている道を辿り勝坂方面に下山します。
西目山山頂
テラス岩から望む右田ヶ岳の大岩壁 展望のあまりない西目山山頂

山頂から暫くは普通の道が続くが、下っていくにつれて羊歯の勢いが増してきます。でも羊歯の下には明瞭な踏み跡が付いているのでルートを外すようなことはないと思います。右田ヶ岳から下山してから地元の人に聞くところによると「西目山の勝坂コースは歩く人が少ない」とのことで、もっと沢山の人に歩いて欲しいものです。

北尾根の突端まで下ってくると、眼下に砂防堰堤上流部の広い川床が見えてきた。尾根を右側から回り込んでトラロープのある急斜面を下っていくと沢の音が聞こえてきて、じきに沢を渡ります。沢沿いに下り右岸に渡り返すと砂防堰堤が見えてきた。
羊歯の道
羊歯に覆われた道が続く

秋も深まり山野草の数もめっきり減ってしまい、アキノキリンソウ、ノコンギク、イナカギクが見られるのみで淋しい限りです。砂防堰堤のあたりから道幅が広くなってきた。右にカーブして下っていくと土道が舗装路へと変わり最奥民家の納屋が見えてくる。コンクリート電柱の番号は「カツサカ49左5右1」です。

舗装路を東へと下っていくと国道262号線が見えてきました。押しボタン式の信号があり、暫く様子を見ていたが車の流れが切れないので止む無く押しボタンを押して青信号を悠々と横断する。ここまでスタート地点から2時間で、設定タイムより20分早い。次なる目標の右田ヶ岳勝坂登山口に向けて国道を防府市街方面に下っていきます。
西目山勝坂コース
西目山の勝坂側進入口

右手に先ほどまで居た西目山を見ながら、国道を300mほど下っていくと、「毛利本邸6km・防府天満宮5km」の道路標識があり、その30m先の左手前方に登っていく細いコンクリート道を上がっていきます。手摺りに手製の案内プレートが架かっているので確認したらいいでしょう。

無住民家の左手から山道に入り、照葉樹の雑木林を抜けると植生が背の低い灌木帯に変わり、大岩壁が近づいてきた。
手製の「勝坂登山口」の案内プレートのある勝坂登山口

大岩壁のトップ 登山口から15分で尾根ルートの分岐に着く。磁北方位330度の方向に登っている尾根ルートは踏み跡が新しいような気がする。おそらく新しく開かれたルートなんだろう。

ここでは、迷わず本コース(磁北方位70度)をとりました。灌木が切れると大岩壁の頂部がチラチラ見えてくる。そして振り返ると、先ほどまで居た西目山が真後ろに見えている。
西目山
大岩壁の先端部を仰ぎ見る 振り返れば西目山が見える

大岩壁の頂 ロープのあるガレた岩場を3点確保で慎重に登っていくと、尾根ルート分岐から15分で大岩壁中間点に着く。ちょっとした平地があり一息つけます。見上げると大岩壁の頂はまだまだ高いところにあるが、右田ヶ岳西峰は近くになってきた。

中間点からは勾配が少しきつくなってくるが難しいようなところはありません。冒険をしたければルートから少しだけ外れて岩登りを楽しむことができますが、あくまでも楽しむ程度にとどめるべきでしょう。足を滑らしたら、どんでもないことになりますから・・・ネ。
中間点の平地から頂を見上げる

右側から大岩壁の裏側に回り込んで岩登り完了!大きな岩の岩肌に蛍光スプレーで進路が吹き付けられている。この矢印は、反対側から尾根コースが上がってきていることを意味しているようだ。もう少しだけ登れば大岩壁の最高部に立てるのだが、随分と歩いてきて疲れが出てきているのと、眺望は存分に楽しんだので、それは次回のお楽しみということにして先を急ぐ。

岩の多い尾根道を10分ほど登っていくと西峰に着きました。南側180度が開けており、右田ヶ岳〜大平山〜防府市街〜秋穂八ヶ岳がぐるっと見てとれる。十分なスペースもあるのでのんびりできる場所だと言えます。
大岩壁の裏側
大岩壁の裏側にルートを示す矢印が

西峰から鞍部まで下ると、右手から天徳寺からのルートが上がってきている。そこから一気に登り返すと大展望の右田ヶ岳に着きました。山頂からの展望はすこぶる良くて、遠くに石ヶ岳(磁北方位40度)や千石岳(磁北方位60度)が見えている。近くには矢筈ヶ岳や大平山が見え、南に目を転じると佐波川の河口に広がる防府市街地、西には西目山の向こうに秋穂八ヶ岳が見てとれる。ただし北側は右田ヶ岳自身の樹木に遮られて展望はない。

暫く展望を楽しんでいると、足下から登山者が登ってきたので尋ねてみると、砂防堰堤から谷を詰めて南斜面を直登したとのことで、ガイドブックに紹介されていないコースもいくつかあるようです。
大展望の右田ヶ岳山頂

東峰からの眺め
右田ヶ岳東峰からの眺め(山口県の山の名前はあまり判りません)

Aコース分岐 下りは天徳寺コースにするか上右田A〜Cコースにするか迷ったが、そのまま縦走を続けることにして東峰を目指す。一旦下って登り返せば北側の展望のある東峰に着く。右田ヶ岳からは見ることの出来ない方向の展望だっただけに何となく得したような気がする。少し下って「塚原」の案内標識のところで道なりに下っていくと塚原登山口に降り立ちました。

今回は天気も良かったので右田ヶ岳は大賑わいでした。小学生の子を連れた親子ペア、幼い子を抱いて上がっていく途中の若い夫婦など、バラエティに富んだハイカーが繰り出していました。岩山だけに難易度は低くはないと思うのですが・・・こんな光景を見るにつけ、登山道を整備して下さっている地元の皆さんの努力に頭が下がる思いです。楽しませて頂き有難うございました。
上右田Aコース(塚原コース)の分岐