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山 名
石ヶ岳(924m) 山口県周南市(旧鹿野町)
登山日 2007年11月3日(祝) 快晴 石ヶ岳南峰
仁保津から石ヶ岳南峰を遠望
参加者 単独
コース 臼井ヶ原林道分れ(11時15分)〜無住家屋(11:30)〜鞍部(12:00)〜(12:30)石ヶ岳(13:05)〜(13:20)南峰ドコモ電波塔(13:25)〜造林用林道に入る(13:50)〜#19鉄塔の下(14:05)〜(14:30)#18鉄塔(14:40)〜林道杉ノ河内線(14:58)〜(15:05)スタート地点
ガイド 防長山野へのいざない第3集(金光康資)
お弁当 石ヶ岳山頂北側の展望岩場(一級品の展望)
駐車場 臼井ヶ原林道分れ(5台くらい停められます。さらに奥に進んだところにも数ヶ所あります)
トイレ 登山口付近にはありません。
まとめ 山口県下松市でちょっとした所用があるので、それを済ませた足で最寄りの山に登ろう。前日に天候を確認すると「秋晴れの好天気」との予報が発表されいてたので、「短時間で登れて展望の良い山は?」の条件に合致した石ヶ岳に登ってみることにした。山頂からは西中国山地の西端に位置する名だたる山を一望の元に見渡すことができました。

 周南市から国道315号線を走り鹿野町に向かい、鹿野の町に入って最初の信号を左折して片側1車線の立派な道を徳地町方面に向けて走ります。谷を跨ぐ新しい道が付けられたたので、登山口となる杉ノ河内に入る道が少しややこしくなっています。自分はうっかり行き過ぎてしまったが、すぐに気が付いたのでUターンして旧道に入る。


駐車地 「仁保津」の古びたバス停標識のところから、杉ノ河内林道に入ると、間もなく遠くに電波塔の林立する石ヶ岳南峰が見えてきました。杉の河内の集落を抜けて、さらに1kmくらい走った地点の、林道臼井ヶ原線が分岐しているところに駐車可能なスペースがあったので、ここを起点とすることにして路肩に駐車する。距離的には「仁保津」のバス停から3.3kmの地点です。

自分のすぐ後から登ってきた夫婦連れの方が「もう少し奥にも駐車可能なところがありますよ」と親切に助言してくださったが、道が細く離合が心配だったので奥まで進むのを諦めました。歩いても大した距離ではなさそうだったので…これは言い訳。
駐車地(林道臼井ヶ原線分岐地点)

駐車地から杉林に囲まれた林道を登っていくと5分で送電線の下を通過し、さらに5分でコンクリート橋(ここに駐車スペースあり)を右岸に渡り、さらに5分で右手に無住の廃屋を過ごし、さらに12分で林道が左に大きくカーブし、その先で舗装が切れて林道は土道となる。ここまで27分。

さらにスギ林の中の小石の多い道を左右に何回も折り返しながら登っていくと、ようやく鞍部に達する。おやおや立派な乗用車がここまで上がってきている。よくぞダートの道を上がってきたものだ。この車の持ち主と山頂手前で出会ったので話をすると、「サルトリイバラの実をとりにきた。足の悪い母親のために無理をして鞍部まで車で上がった。」とのことでした。何と微笑ましいことだろうか!
鞍部
鞍部(ここまでは車で何とか上がれる)

鞍部からも幅の広い林道が続くが、車道として使われなくなってかなりの年数が経過しているのであろうか、林道は荒れ放題である。崩落地を過ぎると視界が開けてきて、弟見山〜金峰山が見え始めてきました。山頂手前のカヤトの広場で右折して北方向に向きを変えてササ漕ぎをすると1分で石ヶ岳に着きました。ササの中に一等三角点が鎮座する山頂の展望は全くありません。

しかし山頂から北に20m進んだ岩場からは、北西から東にかけて展望が得られ、目の前のスクリーンには大蔵ヶ岳〜十種ヶ峰〜飯ヶ岳〜三ツヶ峰〜弟見山〜莇ヶ岳〜鈴の大谷山〜平家ヶ岳の方向〜長野山〜もっこり馬糞ヶ岳までの大パノラマが展開します。
石ヶ岳
展望のない石ヶ岳山頂

展望岩場からのパノラマ(鈴の大谷山の右後方に安蔵寺山が霞んでいましたが写真ではわかりません。)

南峰側 下山は安養地への車道を下り、造林用林道〜巡視路を使って周回する。まずは来た道をカヤトの広場まで戻り、そのまま直進してササの中に突入する。北峰に唯一残る電波塔の右側のフェンス沿いに進んでいき雑木林に入ると、ササが深くなり背丈ほどのササを漕きながら鞍部まで下っていきます。

鞍部からはヒノキ林の中の良い道を登っていくと「山口県石ヶ岳無線中継所」の建物のことろに飛び出しました。少し歩き車両進入防止用の鎖を跨いで車道に出る。右手にNTTドコモの中継所があり、その手前が高台になっているので登って展望を楽しむ。眼下には鹿野の町が箱庭のように見えています。
南峰の一角に飛び出す

鹿野の町
南峰山頂部の車道から望む鹿野の町は周囲が山に囲まれている。 (右後方には金峰山が聳えるが、それ以外の山の名前は判りません)

NTTドコモの中継所を後にして、長野山、金峰山、四熊ヶ岳、大平山などの山を見ながら車道を下っていき、12分で雨量観測所の建物を左に過ごし、さらに下っていくと送電線が見えてきた。送電線の下を通過し進路を東に変えると間もなく左手に未舗装の造林用林道が現われる。

この林道に入り、左手に石ヶ岳南峰を見ながら等高線沿いに少しづつ下っていきます。付近の山肌は伐採地が目立ちくねくねした作業用の山道が山裾や斜面を縫って走っている。快適な林道を暫く進んでいくと「造林用林道のため車両通行禁止」の立て札がある。
林道に入る
車道から造林用林道に入る

大ヤブ林道 前述の立て札から1分で右手上方に、電源開発・中電・新山口幹線19号を過ごし、尾根を回りこんで下っていくと、段々と道が荒れてきて突如林道が行き止まりになる。「アレアレここが林道終点か?行き過ぎたようだ。」と思い、少しバックしてみるものの、どうもおかしい。再び元のところに戻り、思い切ってブッシュの中に突入してみると不明瞭ながら林道が続いているではないか。ヤレヤレです。

後でガイドブックを読み返して気付いたことではあるが、「ルートファインディングを厭わなければ南峰まで縦走し、駐車地に降りることも可能であるが、来た道を引き返すのが無難であり、縦走コースには安易に入り込まないで・・・」との記述がありました。そうだったのか!
これが林道かよ〜ぉ!

カヤを掻き分けながら、そして注意深く右手を観察しながら、林道を進んでいきます。そして右手の斜面が切れたところで、林道から少し植林地に入ったところの杉の幹に黄色の巡視札が架かっているのを見つける。ありがたや巡視路取り付きだ!

少しぬかるんだ湿地みたいなところを渡り、ヒノキ・スギ林の斜面をジグザグに登っていくと植生は雑木林に変わってくる。670m台ピークを左から巻いて下り、北東斜面をトラバースすると、18号鉄塔に着きました。ここで小休止する。
巡視路取り付き
送電鉄塔巡視路への取り付き

後は下るだけだ。送電線は東に続いているので、先ずはその方向に歩いてみたが道がない。次に送電鉄塔の真下を通って尾根道の方を調べたが、ここも道がない。そして最後に残った西方向をうかがうと、何とこちらに巡視路が続いているではないか!巡視路はすぐに北に向きが変わり、スギの植林地の中を下っていきます。

急斜面ながら、巡視路は谷沿いにジグザグに付けられており歩き易い。若干不明瞭なところはあるものの概して歩き易い道を下っていき、沢を渡ると、杉ノ河内林道に出ました。右折して8分歩くとスタート地点に戻る。今回は周回コースを選択したが、下りのコースでの見どころは無いに等しいので、ガイドブックに記載のとおりピストンが正解だろう。
杉の河内林道に戻る
杉ノ河内林道に戻ってくる

高瀬湖畔 帰りは徳地町側に出て、島地川沿いの道を下っていき、紅葉の始まった高瀬湖畔をドライブしました。この一帯は公園化されていて行楽のスポットです。高瀬湖に映える千石岳を眺めながら、島地川ダムの堰堤を渡り国道315号線に出る。

実りの秋!収穫の秋!登るときに手の届きそうなところにアケビが実を付けていたので帰りに採ろうと思っていましたが、時すでに遅しでした。早い者勝ちだから仕方ないか。ヤマのイモもそろそろ終わりのようだ。僅かに残っているムカゴを摘んで、それをおみやげに実家に立ち寄る。
高瀬湖畔の紅葉

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