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山 名
沼長トロ山(1014m)
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広島県廿日市市吉和
登山日 2007年10月28日(日) 快晴無風 ブナ林
1023mピーク付近のブナ林
参加者 夫婦
コース 林道銅山線始点(9時50分)〜旧道に入る(9:53)〜取り付き(10:00)〜沼長トロ山(10:20)〜A峰(10:55)〜(11:20)展望岩場(11:25)〜(11:30)1023mピーク(12:15)〜B峰(12:25)〜C峰(12:30)〜D峰(12:45)〜沼の原下降地点鞍部(12:55)〜沼の原(13:00)〜ヒノ谷出合い(13:10)〜(13:20)スタート地点 周回所要時間3時間30分
お弁当 1023mピークで食べました(展望岩場はスペースがありませんでした。)
駐車場 林道銅山線始点(5台くらいまで) オセキガ峠の方に50m行ったところに路側帯あり
トイレ 登山口付近にはありません。国道488号線の中津谷入口に公衆トイレがあります。
まとめ AKIMASA.NETでお馴染みのAKIMASAさんが「細見谷渓畔林と十方山林道」というタイトルの本を自費出版されました。その本の中で沼長トロ山の登山道が子細に亘って紹介されていたので、文章を読み取ってポイントごとに1/25,000図に落としてみたところ、馬蹄形の登山ルートが地図上に浮かび上がった。これを元に早速登ってみたところ、ルートどおりに歩くことができました。なお氏のサイトでも書籍の原文の一部を入手することができます。

 真っ白い雪の山が点在している女鹿平スキー場のゲレンデを眺めながら、中国自動車道を吉和ICで下りる。開業に向けての雪造りには早すぎるので人口造雪機の試験運用なんだろう。吉和の町から大向長者原林道に入ると紅葉の世界に身を置く。黄色や赤にと徐々に染まりつつある紅葉を楽しみながら林道を上っていきます。距離にして5kmほど上がっていくと道が平坦になり、林道と並行に走っている送電線や鉄塔が間近に見えるようになってきました。


林道銅山線始点 林道が緩やかに右カーブしているところに、角兵衛の墓があります。その50m先に右に未舗装の林道銅山線が延びている。ここを今回のスタート地点とし、林道銅山線始点の広いところに駐車しました。

大向長者原林道をオセキガ峠の方に150mほど歩いていき、右手の旧道(未舗装)に入っていきます。
旧道に入る
林道銅山線始点(スタート地点) 大向長者原林道から旧道に入る

この未舗装林道が今でも地形図(1/25,000図)に記載されていて、新しく造られた道は未だ地形図に載っていないので、地形図を見る限りは、角兵衛の墓〜オセキガ峠の間については「あれっ?どうなっているの」と首をかしげるだろう。

すぐに小橋を渡り沢の左岸沿いの草ボウボウの道を北に進んでいく。旧道が左に鋭角にカーブしているところに取り付きがあり、付近にはそれらしきマーカーが付いています。ここで林道と分れ右手のスギ林に入り急斜面を登っていく。
取り付き
鋭角にカーブする地点が取り付き

最初こそ滑りそうな急斜面だが尾根に上がると平坦になり、少し下ってダラダラと登り返す。踏み跡は比較的明瞭で、スギの混じる雑木林の中を軽快に登っていくと意外とあっけなく三等三角点の鎮座する沼長トロ山に着きました。山頂は樹木に覆われて展望はありません。

ここから北方向に下っていくと、木の間越しに磁北方位50度の方向に高い山が見えている。おそらく今回の周回ルートで一番高い1023m峰だろう。やがて左手に林道が見えてきて暫くの間林道と並行してササの多い灌木帯の中を進んでいく。そのうち林道は左に去っていき見えなくなった。踏み跡は一部不明瞭なところもある。
沼長トロ山
展望のない沼長トロ山

吉和冠山 左手の展望が開けてきて、吉和冠山が見えるポイントが幾つかある。展望を楽しみながら軽いアップダウンを繰り返し、カエデの大木のある鞍部からササの中を駆け上がるとA峰に着きました。残念ながら展望はありません。ここで休憩中の山口県周南市から来たという男女5人グループに追いつき、1023mピークまで、このグループと前後しながら周回していく。
左手南南西の方向に吉和冠山が見える

展望岩場からの眺め A峰からは東方向に進んでいく。北側から回りこんで次のピークを踏んで再び東方向に進んでいくと大きな岩が見えてきた。ここからヤセ尾根を進んでいくと展望岩場に着く。北側が開け五里山〜恐羅漢山〜十方山が見える。広葉樹が落葉すればもっとスッキリ見えるんだろうが。ここで暫し展望を楽しむ。お昼をここで…といきたいのだが如何せんお弁当を広げるスペースがないので諦める。
展望岩場からの眺め(恐羅漢山〜十方山が見える)

展望岩場から、左右が切り立った尾根道を岩の間をすり抜けたり、岩を乗り越えたりして進んでいくと大きな露岩の密集している1023mピークに着く。東側が急斜面となっているので地形図と照らし合わせてみれば判断できるでしょう。残念ながら展望はありませんでした。

ここでお昼にする。件の男女5人グループも傍らでランチの模様。このグループは釣り仲間ということで、自分たちの釣った魚の干物を持参していて、タチウオやアジの一夜干しをおすそ分けでたくさん頂く。ありがとうございました。おいしかったです。
1023mピーク
大岩の密集する1023mピーク

ブナの紅葉 お昼を済ませ、後半部分のB峰〜C峰〜D峰と辿り沼の原に下りていきます。まず1023mピークの東斜面を下りB峰を目指します。

東斜面にはカエデやブナがたくさんあり紅葉が始まっています。しかし見とれてはいけない。登山道は無くかすかな踏み跡が交錯しているのみなので尾根を外さずに東南東の方向に下っていきます。ササ原の鞍部から少し登り返すとブナの大木の立つB峰に着きました。
B峰
紅葉の始まったブナが主の広葉樹林 ブナの大木の立つB峰

C峰 B峰から進路を南にとり緩やかに下っていくと左手にC峰の大きな岩の塊りが見えてきた。C峰の岩の上に立ってみるものの周囲は樹木に覆われて展望はない。

C峰の山頂部を右から巻いて、方向を南南西に変え雑木林の中をササ原の鞍部まで下ると、1023m峰が見えている。植林帯の急斜面を登ると測量棒のあるD峰に着く。
D峰
頂が大きな岩のC峰 紅白の測量棒の立つD峰

D峰からは東方向と南方向に尾根道が延びている。一見、東方向の方が明瞭でテープもあるので、そちらに行きそうになるが、騙されてはいけない。ここは平坦道を南南西の方向に向けて進みヒノキ林の中を下っていき、数えて3つ目(国土地理院発行の1/25,000地形図上では2つ目の鞍部になるが、地形図には現われない高さ15mくらいの小コブがあるので数えて3つ目になるんです。)の鞍部で右にとりササ原の中を沼の原に向けて下っていきます。

スギの幹に赤テープが巻きつけてあるのが目印になります。右手を見ると赤テープもあるので判断に迷うようなことはないと思います。
沼の原降下地点
沼の原降下地点の鞍部の景色

沼の原に下りてくる 2本並んだスギの木の間を抜けると沼の原に下りてくる。なお逆コースの場合は自然と鞍部への登り道に入れるような道が付いているのでご安心を!沢の左岸に沿って3分下り右岸に渡ると、そこは植林地で林床にはコバノフユイチゴの葉が一面に生えている。

沢沿いの歩き易いところを選んで下っていくと前方が明るくなって林道銅山線が見えてきました。ゴールは近い!
沼の原
沼の原の沢の左岸に下りてくる だだっ広い沼の原の景色

林道に出る 沢を渡り土手を上ると林道「銅山線」のガードレールの切れ端のところに飛び出しました。未舗装林道を10分ばかりテクテク歩いて車止めの鎖を跨いでスタート地点に戻ってきました。紅葉には少し早かったけど、深まりゆく芸北の秋を存分に楽しむことができました。

この周回コースは踏み跡のないところや薄いところがありますが、要所に付いているテープが、それを補ってくれています。全体としては比較的はっきりした尾根歩きが続くので、現在位置をきちんと把握できていれば、そんなに難しくはないと思います。ただピークが連続するヵ所は現在位置を誤りやすいので注意して下さい。もちろん地図とコンパスは必携の山です!
林道「銅山線」に飛び出す

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