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山 名 |
比婆竜王山(1256m) | 広島県庄原市西城町 |
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登山日 | 2007年9月15日(土) 曇のち時々晴れ |
道後山より望む(撮影日06/06/18)
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参加者 | 夫婦 | |
コース | 登り:大鳥居(9時45分)〜(10:15)那智の滝(10:20)〜天狗の相撲場(10:45)〜キャンプ場に出る(11:05)〜(11:15)竜王山 所要時間1時間30分 下り:竜王山(12:05)〜キャンプ場から下る(12:20)〜天狗の相撲場(12:40)〜(13:00)那智の滝(13:10)〜(13:40)大鳥居 所要時間1時間35分 |
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お弁当 | 竜王山山頂の草原で食べました(眺めは最高です) | |
駐車場 | 熊野神社(30台くらい停められます) | |
トイレ | 熊野神社駐車場(水洗です) 竜王山キャンプ場(水道はあるものの手洗い水出ません) | |
まとめ | 台風11号が沖縄の久米島西沖を北上中。山口県や島根県は降水確率が高い予報が出ているので、広島県内の県北の山に絞って検討していたところ、「E−やま.net」さんの比婆竜王山レポートが目に留まりました。よっしゃ今回は展望は望めそうもないので、比婆竜王山に秋の花を探しに行ってみよう! |
中国自動車道を庄原ICで下りて、国道183号線を比婆山方面に向けて走る。JR芸備線高駅から先の車道拡幅工事はようやく完成に近づきつつあるようだ。JR比婆山駅を過ぎたところから熊野神社方面に左折して熊野川沿いの道を遡っていく。県民の森へ通じる道を右に分けると、道幅が狭くなり辛抱して走っていると程なく登山口の熊野神社に着く。JR比婆山駅からの距離は約10Kmです。
駐車場には車は見当たらないので本日の一番乗りだ。皆さん出足が遅いようです。9月中旬にもなると蝉しぐれの声はなく辺りは静寂に包まれている。伊邪那美茶屋の中で人の声がするだけだ。登山支度をしていると小雨がパラついてきたが、恐らく樹林内に入れば体に感じることもないようなので一安心。中国自然歩道の大きな案内板と大鳥居の間から熊野神社の石段を登っていくと、広島県の天然記念物に指定されている「熊野神社の大杉」が迎えてくれる。 参道わきの荒れ地には一面にツリフネソウが群生しており、アキノタムラソウ、キンミズヒキ、ギンパイソウ、ゲンノショウコ、シシウド、ツルボ、ミズヒキの花も競演している。 |
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比婆神社の大鳥居 |
熊野神社の本宮の左手から登山道へと入っていきます。登山道にはドングリを付けたコナラの葉が無数に落ちているが何故だろう?花を観察しながら登っていったので結構時間がかかっている。滝の音が徐々に大きくなってきて、大鳥居から30分で那智の滝に付く。休憩所は壊れたままで今では原形をとどめていないほど朽ち果てている。 ここまでに見かけた花は、アキチョウジ、アキノキリンソウ、オクモミジハグマ、カリガネソウ、キヌタソウ、キバナアキギリ、シュウブンソウ、トチバニンジン、ヌスビトハギ、ノブキ、マツカゼソウ、ヤマジノホトトギス、ヤマハッカ、ヤマゼリ |
那智の滝からは右に大きく迂回して斜面をジグザグに登り高度を稼いでいきます。南西の方向に井西山らしき山が見えているが木の間越しのためはっきりしない。天狗岩分岐を左に過ごし滝の落ち口の上手に出て、左岸を暫く登っていき、右岸に渡渉してスギの植林地の中に入る。ここまで那智の滝から13分。 スギ林の中を7分歩き、左岸に渡り返しすと、ブナの混じる広葉樹林へと変わり、天狗の相撲場に着く。 |
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スギ林の中の道を登っていく | 天狗の相撲場 |
ここまでに見かけた花は、オオカニコウモリ、シラヤマギク、ツルニンジン、タニタデ、ミゾソバ、モミジガサ、ヤマトキホコリです。左の写真はツルニンジンの花弁の中を覗いてみたもので、花弁が4枚のものは萼片も4枚雄しべも4本で、花弁が5枚のものは萼片も5枚雄しべも5本でした。このように較べてみると五角形の方が可愛らしく見えてきます。六角形のものはあるんだろうか?さすがに七角形はなさそうだが! |
天狗の相撲場から広葉樹のトンネルの中を登っていくと竜王山キャンプ場の水場のところに飛び出す。すぐに道が二分し、左は一見登山道のように見えるが実はコンクリートの階段、右はキャンプ場の管理道で、どちらをとっても林道終点広場で合流します。今回は左の苔むしたコンクリート階段を登りました。林道終点広場からは「竜王山0.2km」の案内標識が立っているところから山頂に向けて登っていきます。 ここまでに見かけた花は、ウツボグサ、ウメバチソウの白玉、オオヤマフスマ、カワラナデシコ、コウゾリナ、ゴマナ、ゴマナ、サラシナショウマ、ツリガネニンジン、ツルリンドウ、ヒヨドリバナ、ミヤマトウバナ |
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竜王山林道終点広場(駐車場) |
ツリガネニンジン | ウメバチソウ | マツムシソウ | ミヤマトウバナ |
竜王山山頂には誰もいない。広い草原には、アキノキリンソウ、ウメバチソウ、タムラソウ、ツリガネニンジン、ヒヨドリバナ、マツムシソウ、ヤマラッキョウなどの花が咲き乱れとてもカラフルだ。その一方でイヨフウロやコオニユリといった夏の花は姿を消し、草原の花の主役は確実に秋の花へと移行しつつある。オオバギボウシは果実だらけになっていました。 山頂からは360度の展望があるものの、隣の池の段や立烏帽子は竜王山より標高が高いので首振り扇風機のようにぐるりと方向を変えながら周囲の山並みの眺望を楽しむ。伯耆大山はおぼろげに見えるものの山頂部は雲に覆われている。残念です! |
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竜王山山頂の草原と方位盤 |
竜王山山頂から東方面を望む(道後山の左奥に岡山県の花見山が見えるが写真でははっきりしない) |
下山は少し大回りになるが、キャンプ場の管理道を下る。違ったルートを採れば、違った山の顔を見ることができるだろう。そのとおりで、竜王山の東斜面には明るいブナ林が広がり、一部には果実を付けた木も見られる。果実はもうじきはじけて森の動物たちの貴重な食べ物になることだろう。 キャンプ場から登山道を下っていくにつれ、天気が良くなって、木漏れ日の差す中を歩いて熊野神社まで戻る。 |
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キャンプ場付近のブナ林 | 果実を付けたブナ |
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