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山 名
小五郎山(1162m)
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山口県錦町
登山日 2007年5月19日(土) 曇り一時雨 小五郎山(健康村キャンプ場より)
健康村キャンプ場から望む小五郎山
参加者 単独
コース 中国道高架下(10時)〜アシ谷林道〜作業小屋(10:40)〜林道終点(10:50)〜尾根に乗る(11:00)〜(11:20)容谷越(11:30)〜(11:50)カリマタ峠(11:55)〜小コブ(12:10)〜北峰(12:50)〜(13:00)小五郎山(13:15)〜十王のコル(13:40)〜林道終点(14:15)〜小五郎山荘〜向峠(14:35)〜(14:50)中国道高架下 所要時間4時間50分
お弁当 小五郎山山頂で食べました。他に適した場所はありません。
駐車場 アシ谷林道起点の中国自動車道高架付近(路肩に充分な空きスペースあり)
トイレ 向峠にあります(今回は利用していませんが、まだ健在だと思います。)
まとめ 天気予報の降水確率が午前20%午後10%とくれば、たいがい山行きOKと判断するでしょうが、今回に限っては低い降水確率とは裏腹に、昼まで断続的に雨が降り、散々な目に遭ってしまいました。カメラの調子も悪く、スタート地点〜カリマタ峠まで撮影した画像が無くなってしまったので後ほど「画像復活.com」で復活させる。復活料金はカード引き落としで2,000円でした。

 朝起きたときには雨が上がっていたのだが、中国自動車道に乗る頃から雨が降り出してきた。高速を吉和ICで下りて松の木峠から錦町に入っても相変わらず雨は降り続いているので、仕方なしに雨宿りがてら寂地峡の売店に立ち寄る。売店のおばさんに挨拶をすると「あんたはよう見る顔じゃのう。」と返される。覚えて頂いて恐縮です。いやいや、どこにでも居そうなおじさん顔だからだろう。コーヒーをご馳走になりながら話し込んでいると、タクシーで乗り付けた関東から来たという女性が雨の中を登っていく。そして山口市から来たという女性3人グループが店の中に入ってきて、登るか止めるか思案中だ!かれこれ1時間くらい経った頃ようやく雨脚が弱まってきた。そして件の3人グループが登山支度をしはじめたので、自分も意を決して向峠に向かう。


駐車地付近 駐車地としたのは向峠から1kmほど東側の中国自動車道の高架下付近。ここでも雨が止むのを待ったが午前10時になったので、小雨のなか傘を差してスタートする。出発が遅れたので林道終点までは歩きに徹することにして、今日は花の観察はお休み。それでも、道ばたに咲くカキドオシやミヤマハコベの群生やコガクウツギの白い花が目に留まります。

林道を上がっていくと右手にイノシシ罠が見える。物騒なところだ。杉の植林地の中を進んでいくと「立入禁止」の注意書きがツガの大木に打ち付けてある。ここまでスタート地点から22分。さらに進んでいくと左手にイノシシ罠。そこから4分で左手に骨組みだけの小屋がポツンと建っており、その先に鉄板を敷いた橋と車止めの鎖がある。鎖を跨いで進む。ここまでスタート地点から30分。
駐車地付近(手前が向峠)

車止めの鎖からすぐに林道が左カーブしているところで前方が開けているヵ所があります。磁北方位30度の方向に見えるのは容谷山だろうか?

そしてイノシシ侵入防止柵を空けてワサビ田の広がるエリアに入り、反対側のイノシシ侵入防止柵を空けて出ると、前方に作業小屋が見える。道路の反対側にはイノシシ罠、奥には農機具が置いてある納屋がある。作業小屋から左に道が分岐するが、これは作業用の道でスグに行き止まりになる。作業小屋からは道なりに300度の方向に延びる道を進んでいきます。林道は左右に回り込みながら奥へと続いていく。
作業小屋
作業小屋とイノシシ罠

荒れた林道へ 作業小屋から約5分で林道が右カーブしてアシ谷の方に下っていくところで、左手の荒れた頼りなさそうな林道へと入っていきます。直進して下っていく道は作業道で行き止まりです。荒れた林道に入ると1分で導水管のある崩落した沢を渡り、中央が塹壕のようにえぐれたところを北上していくと7分で足谷川の本流に出合います。

沢を左岸に渡ると、そこからは広い擂り鉢状の谷が待ち受けている。容谷越まで谷を直登してもよいが植林地の中の道なき道を登っていくことになるので選択肢からは外したい。ここは右手に見える尾根を目指すのが賢明!谷を50mばかり詰めていくと、右手に後方に折り返すように登っていくトラバース道が見つかります。踏み跡は薄いのでテープを探した方が早く見つかると思います。
荒れた林道に入っていく

尾根に乗る 谷の右斜面を南東方向にトラバースして尾根に出る直前で左に折り返すと、663mピーク北側の鞍部に出ます。ここからはヒノキ林の尾根道を北上していきます。ササの出てきた尾根道を喘ぐと10分で菱形の保安林標識のある776mピークに着く。

【参考】この尾根道を下りに使うときは要注意!谷に下る地点を見逃して、うっかり行き過ぎると大変なことになるらしいです。ポイントは「登りがあるな」と思ったところが谷に下りる地点です。テープも沢山付いていますので判ると思います。
トラバースして尾根に乗る

容谷越 776mピークからスギ林の尾根道を緩やかに登っていくと容谷越。小康状態だった雨が本降りとなり、ここで雨具を装着する。立ち木の根元に置いてある「直登せよ」の案内プレートは無視して、300度の方向に心持ち下るトラバース道に入る。

容谷越から倒木地帯を過ぎて崩落気味の最初の谷(容谷の源流か)までは水平に進み、そこから徐々に高度を稼いでいきます。やがて連続した三連谷に出合うのだが、その手前でトラバース道を見失ってしまった。仕方ないので三つ目の谷の手前の登りやすいところを選んで、上方にポツンと明るく見えているカリマタ峠を目指して谷を直登する。
容谷越(手前が776mピーク)

カリマタ峠 おやおや峠の手前で左手からトラバース道が合流してくる。どこで見落としてしまったんだろうか?カリマタ峠に着く。左も右もササの海の急斜面だ。幸いにも雨が上がり上空は少し明るくなってきたのでホッとする。

西方向300度に向けて急斜面をササを掴みながら登ると950m台ピークです。あたり一帯に漂うガスの中、前方に薄っすらと北峰のシルエットが浮かんでいる。ここまでは比較的順調に来れました。
カリマタ峠
カリマタ峠(手前から登ってきた) カリマタ峠(写真奥へと向かう)

ピークから少し下り、ヤセ尾根を登り返します。コル付近では目立たなかったササが現われてきました。ササは徐々にその勢いを増し北峰手前では背丈ほどのササの中を登っていきます。深いササだがササの下に踏み跡が続いている。この踏み跡を外さない限りは何とかなります。しかしひとたび外してしまうと難渋しますので注意!

ところで、ひろでん中国新聞旅行・悠遊倶楽部にて、今年4月に小五郎〜容谷山の縦走ツアーを企画していたので、「ツアーで縦走できるくらいのコースだから・・・」と、軽い気持ちでササ漕ぎに望んだが、おっとどっこい、そんな甘いものではありませんでした。
北峰手前
北峰手前の深いササ

北峰から望む小五郎山 ササ漕ぎ…ササ漕ぎ…また、ササ漕ぎ…で長い登り坂を30分くらい喘ぐと、北峰に着く。容谷越からの尾根ルートがどこかで合流していた筈なのだが、深いササのため判らなかった。北峰からは小五郎山の山頂が近くなってきて、ガスの中に山頂部の尖峰が浮かんでいる。

カッパの綻びが気になっていたが、とうとう北峰の手前でズタズタに切り裂かれたようになってしまい、雨カッパとしての役目を果たさなくなってしまった。百均で買った使い捨ての雨具だから、もったいないという気はしないが、ここまでよくもってくれたものだ。感謝する。北峰の北斜面に紺色のビニールの切れ端が落ちていたら、それは自分のカッパの一部です。結果として山にゴミを捨てたことになるが、近いうちに清掃登山をすることで、勘弁してもらおう。
北峰から望む小五郎山

北峰を過ぎると平坦な道に変わり、ササの勢いも弱まってきたので、楽になる。やがて前方が開けてきて、いきなり小五郎山山頂に飛び出しました。錦町が製作したこげ茶色の山頂標識は見当たらず、その替わりに私製のプレートが掲げてある。どこの山でも、たいがい登頂記念プレートを見かけるものだが、このような行いは止めて欲しいと思う。本人以外の人から見れば登頂記念プレートは「不燃ゴミ」、山での思い出は自身の心の中にそっとしまっていて欲しいものです。

山頂でのんびりと昼食といきたいところですが、雨に濡れて少し寒いうえに、日差しはなく、風は強く、ガスもかかり視界は全くなしの最悪の状況なもんで、さっさとお昼を済ませて向峠に向けて下山にかかる。名物のササは姿を消してしまったのであろうか南斜面には全く見当たらない。
小五郎山頂
誰もいない小五郎山山頂

大将陣 雨後で滑りやすい急斜面を注意しながら十王のコルまで下りてくると樹林に日が差し込んできた。もう少し天候が早く回復してくれていれば・・・と思う。天気予報を信じて山に登り自分と同じように雨に打たれた人は多かったのではないだろうか?

視界も急速に回復して周囲の山並みも見え始めてきたが、時すでに遅し!ワラビを採りながらのんびりと下っていき林道終点に降り立つ。舗装路を向峠まで下っていき駐車地点まで戻る。
林道終点
南西に大将陣が姿を現す 林道終点に降り立つ

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