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山 名 |
那岐山(1255m) | 鳥取県智頭町 |
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登山日 | 2007年4月21日(土) 薄曇り |
奈義町滝本から望む那岐山
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参加者 | 夫婦 Hさん | |
コース | 登り:西仙コース ⇒ 登山口(9時45分)〜ゴーロ橋西仙コース取付(10:05)〜渓流・尾根分岐(10:07)〜(10:42)馬の背避難小屋(10:50)〜標高1000m標識(11:02)〜(11:40)那岐小屋(11:45)〜(11:55)那岐山 所要時間2時間10分 下り:東仙コース ⇒ 那岐山(12時40分)〜Bコース分岐(12:53)〜Aコース分岐(12:55)〜標高1000m標識(13:20)〜(13:30)国有林林道(13:35)〜奥本コース分岐(13:45)〜標高800m標識(13:55)〜東仙コース取付(14:30)〜(14:40)登山口 所要時間2時間 |
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お弁当 | 風が強いので山頂から少し東に下ったところで食べました。 | |
駐車場 | 大畑橋駐車場(10台くらい停められます) 登山口周辺の路肩も充分スペースあり。 | |
トイレ | 三角点峰に建つ那岐小屋にあります。登山口近辺にはありません。 | |
まとめ | 今年最初の地方遠征です。天気予報は終日曇りで鳥取県の降水確率はam20pm30%なので予定通り出かけることにしました。山は待ってくれますが、目的のイワウチワは待ってくれないからです。イワウチワは丁度見頃を迎えており存分に楽しむことができました。西仙コース馬の背避難小屋の手前は蕾が多く引き続き来週も楽しめそうです。 |
広島市内の自宅を6時に出て、ガソリンを給油し、お昼弁当を調達して、広島北ICから中国自動車道に乗る。大佐SAで朝食休憩をとり津山ICを降りたのが8時45分。国道53号線を走り県境峠の黒尾トンネルを抜け鳥取県に入り山麓まで下っていき、「那岐駅、那岐山登山口」の案内標識に従って左に鋭角にUターンする。この後は要所に立つ案内標識が登山口まで導いてくれる。
河津原の集落を過ぎ植林帯を抜けると、山奥には不釣合いな十字路交差点に行き当たる。ここが登山口で「国定公園那岐山登山口」の大きな標柱が立っている。駐車場は交差点を右折して河津原川に架かる大畑橋を渡ったところにあり、登山口に隣接しています。すでに満車状態で路肩にも数台の車が停まっていたが、何とか空きスペースを見つけて駐車する。 隣の車は高知ナンバー。四国からわざわざイワウチワを見に来たという女性4人のグループで、朝6時に高知を出発したそうだ。「朝6時出発は自分たちも同じですよ」と返す。イワウチワの南限は岡山県だから四国に住む人にとっては貴重な花に違いない。 |
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大畑橋の袂の那岐山登山口 |
登山口から未舗装林道に入り50mほど進んでいくと、左手に「那岐山登山道案内図」の大きな案内板が立っているので、ここで今日の工程を再確認する。シャクナゲとサラサドウダンの案内はあるが、イワウチワは見当たらない。何故か?企業秘密なのか? 案内板の立っているところがY字路になっており、登山道が左右に分岐する。股のところに「←東仙コース・那岐山頂上へ3080m」と「避難小屋へ1440m、那岐山頂上へ3090m・西仙コース→」の道標が立っている。距離からして避難小屋とは「馬の背非難小屋」のことと容易に推察できる。稜線にある避難小屋のことではありません。今回は右の西仙コースに入り、左の東仙コースから下りてくる。 |
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登山道案内板の立つY字路 |
林道沿いには清楚なミヤマカタバミが群落を形成し出迎えてくれる。油断をしていると踏み潰しそうだ。ピンク色をしたミヤマカタバミもチラホラ。「岡山〜鳥取にはピンクが多いですね。」などと他愛もない話をしながら、高知から来たグループと一緒に登っていく。ハシリドコロは久し振りにお目にかかる。さらには、コチャルメルソウ、コガネネコノメソウ、ボタンネコノメソウ、ミツマタ、ヤマエンゴサクなどの春の山野草のオンパレードだ。 登山口から15分で左に林道が分岐する。ここで高知県のグループには、お先に失礼することにして先を急ぐ。登山口から20分で西仙コースの取り付きのあるゴーロ橋に着く。西仙川に架かるゴーロ橋の手前にある「那岐山頂上2.7km」の標識のところから、登山道に入っていきます。 |
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ゴーロ橋手前の西仙コース取り付き |
取り付きから2分で渓谷コースと尾根コースの分岐に着く。左の登っていく道が渓谷コースで、右の道が尾根コースです。案内標識に従って尾根コースに入り、スグに沢を渡り、急斜面を一気に尾根まで駆け上がります。 尾根に出ると早速イワウチワの歓迎を受ける。イワウチワは尾根のみならず両側斜面の一面に咲いている。有難いことに前にも後ろにもハイカーは見当たらず、落ち着いて写真を撮ることができた。 |
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渓谷コースと尾根コースの分岐 | 馬の背尾根に咲くイワウチワ |
ゴーロ橋取り付きから25分で「シャクナゲの峰」の立て札を通過する。この尾根にはシャクナゲも咲くんだが、こちらの方は未だ蕾固しで咲き出すのは少し後になるだろう。標高が上がるにつれイワウチワも蕾が目立ち始め、上の方はこれから見頃を迎えることだろう。樹林にはブナも混じってきた。 左手に木の間越しに那岐山山頂部が見え隠れするようになると間もなく、渓谷コースと尾根コースが合流する、馬の背避難小屋に着きました。 |
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鎖場は木の根っこが足掛かり | 馬の背避難小屋から那岐山を見上げる |
馬の背避難小屋の後ろから心持ち下って登りにかかる。ここにきてもイワウチワが咲いているので、渓谷コースを採ってもイワウチワを見ることはできます。標高1000mの立て札を過ぎると、イワウチワは姿を消し、替わって、コタチツボスミレやショウジョウバカマが目に飛び込んでくるようになってきた。 西には東屋のあるピークが見え始め、これを最初は滝山と勘違いしいてた。実は滝山への縦走路上にある単なるピークのようだ。サラサドウダン(花の時期は6月だから、花は付いていません)の灌木帯のトンネルを抜けると、ササ原の向こうに那岐小屋が見えてくると稜線は近い。 |
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サラサドウダンの灌木地帯を登る |
稜線に建つ那岐小屋の中に入り展望を楽しむ。滝山方面には尾根に沿って1本の登山道が延びており、機会があれば一度歩いてみたいと思う。眼下には日本原高原が見えているが少々霞んでいる。那岐小屋から東に僅か50mのところに三角点峰があり、そこからは鞍部の避難小屋の向こうに那岐山が見えている。山頂まで(お昼のビールまで)もう少しだ。 | ||
那岐小屋から滝山方面を望む | 三角点峰から那岐山を望む |
今日の那岐山には大勢のハイカーが訪れている筈なんだが那岐山山頂には人っ子一人いなく貸切状態だ。 でも遮るものが何もない山頂にいると南側から強風が吹きつけて、食事どころではないので、山頂から少し東に下ったところでお昼にしました。ササの壁の中だから展望はないが、風は気にならず、日差しが暖かく感じる。 |
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那岐山山頂の花のお嬢さん | 那岐山東尾根より那岐山を振り返る |
下山は東仙コースを使う。主稜線を東へと進んでいき、Bコース(蛇淵コース)を右に分けると、その100m先がAコース(菩提寺コース)分岐です。大きな案内標識が2つに、手製の道標もある。下山ルートを誤る人が多いんだろうか?もし間違えたら大変なことで、しまったでは済まされない。ここは左側の「西宇塚・東仙・奥本コース」の方に入り下っていきます。 主稜線から10分ほど下ると、横木の階段が現われてくる。そして、この階段が取り付きまで延々と敷設されているのには参りました。もうじき新緑を迎えるであろう裸のブナやミズナラ林の中を下っていくと、二抱えはありそうなブナが登山道脇に佇む。標高1000mの立て札付近には蕾を膨らませたユキザサが開店準備中だ。 |
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東仙コースとAコースの分岐 |
やがて国有林林道に出合うので広い芝生の上で小休止をする。国有林林道を横断してアセビの多い尾根道を下っていき、奥本コース分岐から7分で尾根道と別れ、左谷をトラバースして下っていき「標高800m」の立て札を過ごす。 小さな沢を渡り隣の支尾根に向かう頃から、イワウチワが姿を見せ始める。左斜面に咲く花は丁度目線の高さに花があり、いかにも「写真を撮って下さい。」と言わんばかりです。ただ残念なことは、イワウチワの群落の中に足を踏み入れた痕跡が何ヶ所も残っていることです。可憐な花をカメラに収めたいという気持ちは理解できるが、花の領域に無闇に入り込むことはしないで欲しいと思う。そこに花がなくても地中には出番を待っている花が隠れているかもしれないし、根っこを痛めてしまう恐れもあるんです! |
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国有林林道を横断する |
尾根道や左右の斜面に咲く花を見ながら丸太の階段を急下っていくと、「登山道」の道標と「那岐山国有林」の案内板の立つ東仙コースの取り付きに下りてきました。右にとりダンコウバイやミツマタの咲く河津原川の右岸に沿って下っていくと登山口に帰ってきました。 帰路は河津原の集落の手前で土筆摘みに精を出す。付近の土手には、カキドオシ、カテンソウ、キンポウゲ、タチツボスミレ、ツルカノコソウ、ニリンソウ、ネコノメソウ、ムラサキケマン、ヤマエンゴサクなどの色とりどりの春の花が咲いている。ニリンソウを始めとして、街なかではお目にかかることのない貴重な山野草が、ここ智頭町の山懐では普通に咲いているのだ。 |
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国有林案内板のある東仙コース取り付き |
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