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山 名
堂床山(860m)
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広島市安佐北区
登山日 2007年3月21日(祝) 曇り時々晴れ 堂床山(太田川橋より)
太田川橋付近から望む堂床山
参加者 夫婦 Hさん
コース 南原バス停(8時50分)〜南原峡登山口(9:20)〜南原峡散策〜加賀津の滝(9:42)〜堂床山登山口(9:47)〜右折標識(10:47)〜尾根に乗る(10:52)〜(11:10)堂床山(11:20)〜685m峰(11:42)〜682m峰(12:00)〜境界尾根(12:17)〜(12:30)小コブで昼食(13:08)〜西冠山(13:15)〜尾根コースに入る(13:45)〜加賀津の滝降り口(14:15)〜尾根コース取り付き(14:40)〜(14:42)南原峡登山口(14:50)〜(15:25)南原バス停 所要時間6時間35分
お弁当 縦走路上の小コブで食べました。
駐車場 南原バス停のある南原発電所内の邪魔にならないところに停めました。10〜20台くらい停められます。
トイレ 南原峡登山口(水洗です。手洗い水は出ませんでした。) 加賀津の滝の手前にもあります。
まとめ 昨年9月に襲来した雨台風の災害で南原峡に通じる車道や南原峡内の遊歩道は至る所で路肩が崩落しており、南原バス停の先で通行止めになっている。事前に把握してましたが、南原峡に入るのは今の時期が一番いいだろうし、堂床山も今だと苦にならないと思い、舗装路歩きを承知で出かけました。

 中電の南原研修所入口を過ぎ、暫く走ると終点の南原バス停があり、そこに通行止めの案内板が設置してある。バス停に隣接した中電南原発電所の敷地内に入ると、バードウォッチング中の男性から「あの奥に止めなさい」と駐車場所を教えられる。中電の関係者なんだろうか?釈然としないけど言われたとおりにした方がいいだろう。


路肩崩落 南原バス停から南原峡に至るまでの道は、路肩崩落4ヵ所、土砂崩れ1ヵ所と「こりゃあひどい!」散々たる有様です。新装なった南原峡登山口のトイレを覗いてみると水洗トイレに様変わり。これは有難いことです。

南原峡登山口の車止めのところから遊歩道に入り南原峡に訪れた春を満喫しながら加賀津の滝まで歩く。加賀津の滝の左手にある赤い手摺りの付いた階段を上りきると、50m先に「堂床山」の案内標識の立つ堂床山登山口があります。
堂床山登山口
南原隧道手前の路肩崩落ヵ所 赤い階段を登った先にある堂床山登山口

堂床山登山口のところで折り返すように登っていき、いきなり急峻な岩場をこなすと尾根に出るが急登は続く。登山口から10分ほどで急登が終わると、第二の急登が待ち構えている。登り始めて30分もすると息がはずんできたので、木の切り株が腰掛けになっている場所で暫しの休憩をとる。

振り返ると備前坊が見え、右手には木の間越しに西冠山〜可部冠山が見えている。次第にササが出てきましたが、登山道はササを切り開いた道で、思った以上に道幅が広く、そして良く踏まれているのでササは全く気にはなりませんでした。しかしながら延々と急登が続きアップアップ状態だ!
平坦な道
束の間の平坦なプロムナード

右折する 緩斜面に変わると、右折の案内標識が立っている。振り返ってみると備前坊山や白木山が大きく見える。ただ気温が上がり視界も悪くなってきているのが残念です。直進の踏み跡の薄い道があるが、好奇心旺盛な山に慣れた登山者が付けた道だろう。ここは案内標識に忠実に従って、灌木の茂る斜面をトラバースする。ガイドブックには「イバラと泥土に悩まされる」とあるが、全くそんなことはない。問題のない道だ。別のガイドブックには「灌木の中の暗い巻き道」ともあるが、樹木が葉を落しているので明るい展望のよい道だ。時期にもよるんでしょうが!

5分もトラバースすれば尾根に出て、左にとり最終アプローチに入る。尾根の左側は明るい灌木帯、右側は雪の残るヒノキ林。やがて主稜線に出ると左から綾ヶ谷からのルートが合流してきて、右に20mで堂床山山頂に着く。

白木山系(右折ヵ所より) 千代田側展望地
右折案内標識の立つ地点から望む白木山系 堂床山山頂西側展望地から望む近傍の山々

堂床山山頂 堂床山山頂には大きな一等三角点が鎮座し、その周辺が刈り払われているだけで、展望は全くありません。山頂には3方向から登山道が上がってきており、登ってきた道には「南原研修センター・林道・展望地・シャクナゲ尾根」、250度からの道には「千代田方面」、70度からの道には「可部冠山」の案内プレートが取り付けられている。

山頂から千代田方面に3分ほど下ると左手に展望地があり、右上の写真のように荒谷山を中心に南西の方向が開けています。お昼をとるなら山頂より、こちらの方がいいでしょう。ただ下った分だけ引き返さなければならないのが玉に瑕か!
堂床山山頂の花のお嬢さん

下りは「可部冠山」の案内標識に従って縦走路に入り、北尾根を急下っていきます。右手下方には木の間越しに明神湖が見え隠れしている。山頂から15分で南原峡の案内板があるところまで下ってきたが、南原峡への道はどこにあるんだろう?さらに下っていくと西に中国自動車道安佐SAが見えてきて、その先の鞍部からは伐採地の向こうに牛頭山が見える絶好の展望地だ。ここから登り返すと685mピークに着く。

685mピークから1分で右手にダムの方に向けて良い道が下っている。軽いアップダウンを繰り返すと682mピークだ。この辺りから海見山ゴルフ場や海見山が間近に見えるようになってきました。少し登り左に境界尾根を分け東に回り込んむ。振り返れば後方に堂床山が大きい。小コブで白木山や堂床山を見ながらお昼にする。
右手に明神湖を見ながら下る

尾根道に入る お昼を済ませ、少し登ると西冠山に着く。可部冠山まで往復40分くらいだが、今日は時間の関係で可部冠山はパスすることにして南原ダムの方に向けて下る。左には可部冠山、そして右手には堂床山を見ながら、クマザサを切り開いた快適な道を軽快に下っていきます。

西冠山から30分で尾根コースに入ります。このコースはガイドブックでの紹介は少なく、また、或るガイドブックでは「不明瞭なので入らないこと」とありますが、全くそんなことはありません。展望こそありませんがよく踏まれた登山道です。左の写真が示すように案内標識もちゃんと設置されています。尾根道を下っていくと2分で右手に堂床山展望地があります。立ち寄って今日歩いたコースを眺めて少し感慨に浸る。

尾根道を30分下っていくと加賀津の滝への下り道がありますが、現在では廃道となっており無理矢理下っていっても途中で道が無くなり泣きが入ります。案内標識にも×印がしてあります。ズンズンと下っていき尾根の突端から右斜面をジグザグに急降下していけば南原峡登山口の河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)の句碑のところに出てきます。取り付きには蒲鉾板まくらいの大きさの手製の案内プレートがありますが、文字が消えていたので「冠山へ100分」と書いておいた。

ここから南原峡に咲く春の花を観察しながら、のんびりと南原発電所の駐車地まで下っていきました。クロモジやダンコウバイがたくさん咲いていましたが、まだ草本は少なくこれからのようです。
尾根コース取り付き
尾根コース取り付き付近の様子