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山 名
神山(591m) 男鹿山(634m) 女鹿山(624m)
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広島県府中市(旧上下町)
登山日 2006年5月28日(日) 曇り ふれあいロードより男女を望む
甲山町のふれあいロードより望む
参加者 夫婦 Hさん
コース 上下町片屋登山口(10時45分)〜最終民家(10:50)〜峠(11:03)〜神山(11:09)〜峠(11:15)〜ルート選択ミスによるロス30分〜宇根カタクリの里(12:25)〜県道に出る(12:30)〜ゴミ焼却場(12:40)〜男鹿山北登山口(12:50)〜(13:15)男鹿山(13:55)〜忘れ物探しロス22分〜男鹿山東登山口(14:37)〜円満寺(14:48)〜峠(15:00)〜(15:15)女鹿山(15:25)〜峠(15:40)〜(15:55)片屋登山口 所要時間5時間10分
お弁当 男鹿山山頂で食べました(他には適している場所がありません。)
駐車場 上下町片屋の登山口付近の道路の広くなっている部分に5台くらい。離れたところにも駐車スペースがあります。
トイレ 男鹿山や女鹿山の登山口近辺にはありません。
まとめ 男鹿山山頂付近にはスズランが自生しているという。時期的には少し早いと思いましたがスズラン目当てで男鹿山に登ることにしました。山頂には思いのほか多く咲いていたので感激!でも柵やロープで保護されているのは少し悲しいかな。

 河内町から国道432号線に乗り、白竜湖畔・大和町と走り世羅町に入ります。この時期の世羅高原は空気が爽やかで走っていて気持ちが良い。世羅町賀茂からフルーツロードに入りふれあいロードと快走していると、左手に男鹿山と女鹿山(冒頭の写真)が見えてきた。世羅町側から入り岡田牧場を抜けて女鹿山の麓を東側に回り込むと登山口のある片屋の集落に着きました。


片屋登山口 登山口付近の農業用ハウスに仕事中の夫婦がいらっしゃったので挨拶をする。これから山に登ることを話すと、丁寧に道順とポイントを教えて下さる。それに駐車場所も提供していただきました。本当にありがとうございました。登山口には「←男鹿山・円満寺(車利用のとき)」の立て札があり、登山口から10メートルくらい入ったところにも「高鉢山へ⇔神山へ」の立て札がある。

登山靴に履き替え、いざ出発!先ほどのご夫婦から呼び止められて再度レクチャーを受ける。自分たちが余程頼りなさそうに見えたのか、それとも、今から登る山のコースが複雑・不明瞭なのか、その辺りのことは定かではないが、ご夫婦の親切には本当に有難い思いがしました。
上下町の片屋登山口付近の様子

今回はまず神山を目指します。片屋登山口から西に延びる登山道(男鹿山・円満寺方面)のひとつ北側の道を登っていきます。道ばたにはオドリコソウカノコソウキツネノボタンユキノシタなどの花が咲き乱れ、自然とゆっくりモードになってしまう。最奥民家の家屋の左手にある「神山登山口」の案内標識のところから山道に入っていきます。

案内標識は今にも庭木に埋もれそうで、うっかりすると見落としそうだ。最終民家の先からは南へと回り込むように道が続いているので、誤って直進しないように!竹ヤブの中に付けられた山道は程よく踏まれており快適に歩ける。薄暗い雑木林には、ツクバネウツギ、マムシグサ、ミヤマナルコユリが咲く。
民家の左手から山道へ
民家の左手から山道に入る

峠の三差路 前方が明るくなってくると峠に出る。ここには「高鉢山城跡へ⇔神山山頂へ」の案内標識が設置されており、標識に従って右折し、ヒノキと雑木の混合林の中を登っていきます。薄暗い登山道わきには、ジュウニヒトエギンリョウソウサイハイラン、ツクバネウツギ、ミヤマナルコユリが咲き、つい道草を食ってしまう。

神山山頂には、新市山岳会のプレートがあるだけで、展望もなく淋しい限りです。三角点を探してみましたが判りませんでした。先ほどの峠の三差路まで戻り、高鉢山方面に進んでいく。左側は雑木林、右側の谷は皆伐地と対象的な景色だ!その境界線上の尾根道を南下していきます。
案内標識の立つ峠の三差路

やがて左手に下る道(倒木があり少しヤブ加減みたいだが、どこに下っていくのかは不明です。)を過ごし、高鉢山分れ(明確にはどこが高鉢山分れかは判りませんでした。)辺りで西に向きを変えて、なおも境界線上を進んでいきます。振り返ると三差路峠で団体グループが休憩中だ。

勢い余って伐採地を進み過ぎたが、すぐに軌道修正して586mピークへと向かう道に入る。ここからは踏み跡の薄い雑木林の中の道を尾根を外さないように歩いていくと小コブに着く。北尾根は宇根に下りる道で、稜線を西へ進むと586mピークだ。ここでどちらの道を行くべきか迷ったが、宇根に下りて県道を大回りするよりは、ショートカットをして586mピークから男鹿山の北登山口付近に直接下りるルートを選択しました。
振り返ると女鹿山
振り返ると女鹿山と高鉢山が見える

 小コブの200m先で伐採地からヒノキ林へと突入する。ところが586mピーク辺りまで登ったところでテープが無くなり、踏み跡も消え、行き詰ってしまい引き返すことにしました。ヒノキ林の入口まで戻ると、先ほど三差路峠で休憩をしていた団体がこちらに向かってきている。先頭を歩いていたリーダーと思しき方に「この先は道がないので、自分たちは引き返して宇根に下りる。」と告げると、そのリーダーも大きな声で「バック!あっちの尾根にトラバース!」と指示を出す。結局、自分たちは団体グループの後を追うように宇根に下りることになりました。


数年前にカタクリの咲く時期に宇根を訪れたことがある。そのときと季節は若干違えど、再び宇根の集落に降り立つと何故か懐かしさを感じてしまいます。ミズバショウの水田も健在のようで安心しました。

県道に出てからは変哲のない舗装路歩きが続く。それでも、アマドコロクサノオウ、コメツブツメクサなどの各種ツメクサ、シライトソウナンテンハギミヤコグサヤブジラミなどの花と戯れながら、左手にゴミ焼却場を過ごし男鹿山北登山口まで歩く。町の境界線が入り組んでいるところなので、府中市上下町 ⇒ 三次市甲奴町 ⇒ 世羅町甲山 と渡り歩いていくうちに、一体どこを歩いているんだか訳が判らなくなってしまいました。
男鹿山北登山口
スズランの案内板のある北登山口

【広島県天然記念物・男鹿山スズラン南限地】
スズランはユリ科に属する多年草植物でヨーロッパ、アジア大陸の北部に広く分布し、わが国では本州中北部の高原や北海道の草原には普通に見られるが、近畿・中国地方では珍しく、広島県では県北の山地の所々に見られるが、県中部以南では珍しく、ここ男鹿山にスズランが自生していることは学術上の価値が高く、広島県の天然記念物に指定されている。本群落は玄武岩からなる男鹿山の北斜面、標高620〜630mの草原中にあり、6月初旬〜中旬にかけて可憐な白色釣鐘状の小花をつける。(広島県教育委員会の案内板より抜粋)


スズラン 北登山口からは、見頃を迎えたフタリシズカの花や、開店準備中のコアジサイ、出番はずっと先のキバナアキギリ、トリカブト、ヤマゼリの葉を観察しながら、延々と続く横木の階段を、滑らないように注意して登っていきます。

山頂手前の北斜面には柵やロープで囲まれた保護区があり、その中にはスズランが可愛い花を垂れている。思っていたよりは沢山のスズランが咲いていて、すぐ目の前に咲いており間近で見ることのできる花も多い。願わくば保護区など取っ払って欲しいものだが、そうするとスズランはあっという間に姿を消してしまうのだろう。う〜ん困ったものですネ。

男鹿山山頂からは北側が切り開かれており、ゆっくりと山座同定を楽しんで下さいと言わんばかりに、山名と山容を記した案内パネルが設置してあり、大万木山〜猿政山〜比婆山系〜道後山〜伯耆大山が描かれている。運の良い人は素晴らしいパノラマの恩恵に与ることができるだろうが、残念ながら今日は雨が降らないだけでも良しとすべしのような天候なので、中国山地の山並みを遠望するのは無理のようです。 男鹿山山頂

東登山口 山頂からは、「←地王谷東口登山道」の案内標識に従って東口に下山します。すぐに山頂周回散策道の案内がありましたが、今回はパスして横木の階段をズンズンと下っていきます。山頂から10分強下ったところの左手に「天然記念物・男鹿山角礫岩玄武岩露頭」があるので見物したらいいでしょう。玄武岩露頭から150m下っていくと東登山口に出ました。

田植えの終わった北部集落の田園の中の道を下っていき、大きく2回ほど折り返し、円満寺の方に進んでいきます。円満寺は遠くから見るとお寺というよりも、トタン葺きの大きな農家のようなイメージですので民家と間違わないように!振り返ると男鹿山が間近に見えています。
多くの案内板の立つ男鹿山東登山口

女亀山登山口 円満寺の右手のコンクリートブロックの切れ目のところに、女鹿山の案内標識と、新市山岳会の案内プレートがあります。そこから竹林の中に入り雑木林を抜けると、右手に休耕田が!作り手がいなくなってしまったんでしょう。よく踏まれた道をのんびりと登っていくと明るい峠に着きました。

峠は四差路になっており、左手の荒れている道は高鉢山へ、直進の下る道は片屋の集落へ、そして右手の登っていく道が女亀山への道です。
四差路峠
円満寺の右手が女鹿山登山口 案内標識の立つ四差路峠

四差路峠で右折して尾根道を登っていきます。足下にはイチヤクソウの蕾が見られる。クヌギ林を抜け、下刈りの行き届いたヒノキの植林地の中をテープに従って進んでいき、最後に少し東に振れると、大きな岩のある女亀山山頂に着きました。大岩の上に山頂を示すプレートが置いてあったので、ここが山頂であることが判ったが、平坦なヒノキ林の中のこんもりと盛り上がったところにある大岩が山頂だとは気付き難いだろう。ヒノキ林の中の山頂は薄暗く展望も全くありませんでした。

来た道を峠まで戻り、峠から片屋の集落の方に下っていくと水田が見えてきました。未舗装林道をゆっくりと下っていくとスタート地点に戻ってくる。帰りに岡田牧場ファームランドに立ち寄り、搾りたてミルクで作ったおいしいジェラートをいただきました。
女鹿山山頂
女鹿山山頂はヒノキ林の中

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