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山 名
容谷山(1031.5m)
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山口県岩国市錦町
登山日 2006年5月21日(日) 晴れ 羅漢より容谷山を望む(02/11/17写す)
羅漢山より容谷山を望む(02/11/17)
参加者 単独
コース 寂地峯尾遊歩道入口(9時55分)〜木目の滝落ち口(10:00)〜崩落ヵ所(10:25)〜尾根に乗る(10:33)〜主稜線出合(10:55)〜(11:10)容谷山(11:20)〜1027mピーク(11:35)〜小五郎分れ(11:40)〜薮ヶ峠(12:05)〜(12:30)右谷山南斜面展望地(12:50)〜薮ヶ峠(13:10)〜赤い橋(13:32)〜(13:50)寂地峯尾遊歩道入口 所要時間3時間55分
お弁当 右谷山南斜面展望地で食べました。容谷山山頂も展望が良い。
駐車場 寂地峯尾遊歩道入口付近の路肩(3台くらい停められます)
トイレ 寂地峡駐車場(もちろん水洗です。)
まとめ 朝起きるとあまりにもいい天気なので出かけたくなった。単独行なので少々無理ができる容谷山にしました。植林地の中の急登、山頂からの展望、薮ヶ峠までのササ漕ぎで満足できる山行きとなりました。

 佐伯町を抜けて国道186号線に入り、小瀬川沿いの道を上っていきます。昨日まで4日間に亘って降り続いた雨で水かさが増え川はゴーゴーと大きな音を立てて流れている。嫌な予感が頭をよぎる。松の木峠を越えては寂地峡に入っていくと宇佐集落方面の道が通行止めになっていたので、寂地峡駐車場売店に立ち寄りおばさんに確認すると、「通行止めは集落のはずれなので木目の滝へは行けますヨ」とのことで一安心です。カタクリやオオヤマレンゲなどの話や田植えのことについて話し込んでいると、いつの間にか9時半を回っているではないか!話を切り上げて浦石林道を走り、寂地峯尾遊歩道入口まで車を乗り入れました。


取り付き付近の様子 寂地峯尾遊歩道入口は薮ヶ峠を経由して右谷山や容谷・小五郎方面に向かうときの起点となっています。ここから木目の滝方面に200m戻ったところに蜜柑色のカーブミラーがあり、さらに20mくらい戻ると、幹に赤テープが巻いてある樹があり、そこが直登ルートの取り付きになります。場所的には木目の滝の落ち口付近です。

取り付きから川岸に降りると、嫌な予感が的中!普段なら軽々と向こう岸に渡れると思うのだが、今日は流れの勢いがすごくてそうもいきません。登山靴を脱いで、ズボンの裾をまくって、流されないように腰をかがめ流木を掴んで恐る恐る渡りました。
テープとリボンのある取り付き

スギの植林地 沢を渡るとスギの植林地の中へと入っていきます。スギ林は急斜面ではあるが道がジグザグに付けられているので、その割には苦になりません。左手下方に支流を見ながら高度を稼いでいくと崩落ヵ所があり、パッと左手が開けて鬼ヶ城山〜羅漢山までの稜線がくっきりと見える。

何の変哲もない登りだが、コガクウツギが一斉に咲き出してきて心を和ませてくれる。支尾根に出て大きく西にUターンすると、今度はチゴユリの大群落が迎えてくれる。
崩落ヵ所から見える羅漢山
スギの植林地の中をジグザグに進む 崩落ヵ所からは羅漢山が顔を覗かせる

容谷山の主稜線に出る 快適な尾根歩きが5分間くらい続き、その後は植林地の中をトラバース気味に南西へと進んでいき、植林地が切れて広葉樹の森に入っていく。その後はヒノキ林へと突入しジグザグ登りを喘ぐとようやく主稜線に出ました。手前にはヒノキ、反対側には2本のミズナラがあり、ミズナラの樹の根元に黄色のテープと「木目の滝下り口」と書かれた案内プレートがありました。

主稜線を左にとりイワカガミの咲く痩せ尾根を南下し、小ピークを乗り越すと容谷山が見えてきた。登山道は尾根より少し右側に下がったところの植林地の中に付いていて、尾根上のササの茂る道は敬遠されているようだ。容谷山山頂は東側が切り開かれており、下の写真のとおり、右谷山〜寂地〜吉和冠山〜鬼ヶ城山が見えている。当初はここでお昼にしようかと思っていたが、虫が多いので諦めて先に進むことにしました。
容谷山の主稜線に出る

容谷山からの眺め(10〜50度) 容谷山からの眺め(85〜125度)

容谷山から木目の滝下り口まで戻り、ヒノキ林の主稜線を1027mピークに向けて登っていきます。1027mピークから先は素晴らしい広葉樹林が広がっているのが嬉しいのだが、胸近くまであるササが出てきました。登山道はよく踏まれているので足下と木の枝に吊るしてあるリボンを交互に確認しながら、道を外さないように慎重に進んでいきます。

うっかりすると見逃しそうな小五郎分れを左に過ごし正面に右谷山を見ながら下っていくと、前方から3人のご婦人方が登ってくる。単独行のときは登山者に出会うことは滅多にないのだが、深い山の中で人と出会うと何故かホッとするものがあります。暫し立ち話をして失礼した。ヤブコギも沢山されるということなので、またいつかどこかのヤブ山でお会いしたいものです。964m峰の屈曲点(テープあり)で右に折れ大ヤブの中を下ると名のとおりの薮ヶ峠に着きました。
ブナ林
1027mピーク北斜面のブナ林

 このまま下ってもいいんだが、右谷山手前の展望地でお昼にすることにして、ヒノキの植林帯の中を登り返します。今までの登山道は一体何だったんだろうと思うほどの快適な道なんだが、延々と続く横木の階段にはいささか辟易気味です。ヒノキ林を抜け広葉樹林に入ってもなお続く横木の階段・・・ヒノキの小枝を杖にしてノロノロと歩を進めること薮ヶ峠から25分で、やっとこさ展望地に着きました。目の前には今日歩いてきた道が間近に見え感慨ひとしおだ!

展望地からの眺め
右谷山南斜面の展望地からの眺め(鬼ヶ城山〜羅漢山〜容谷山〜大将陣〜小五郎山〜築山に至る山の広がりが素晴らしい)

お昼を済ませ来た道を薮ヶ峠まで下り、峠の四差路で左折して浦石峡へと下っていきます。薮ヶ峠から10分で本流と出合い、そこからは沢の右岸に沿って下っていきます。登山道わきに咲く、花後のエンレイソウ、クルマムグラの大群落、コチャルメルソウ、ササユリの蕾、サワハコベ、タチツボスミレ、タネツケバナ、チャルメルソウ、ネコノメソウ、ホウチャクソウ、マムシグサ、開店準備中のヤグルマソウ、ヤブニンジン、ラショウモンカズラなど湿ったところに見られる山野草に見送られながら遊歩道を下っていき、スタート地点の寂地峯尾遊歩道入口に戻ってきました。


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