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山 名 |
天上山(973m) | 広島県安芸太田町 |
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登山日 | 2006年5月5日(祝) 曇のち晴 |
加計の五輪山から望む天上山
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参加者 | 夫婦 Hさん | |
コース | 登り:龍頭峡登山口(9時30分)〜せせらぎの谷入口(10:00)〜ささやきの滝(10:20)〜(10:30)炭焼窯跡(10:40)〜トチの大木(10:50)〜林道に出る(11:10)〜横泓人工林取り付き(11:18)〜あと1q道標(11:33)〜尾根に出る(11:58)〜(12:05)天上山 所要時間2時間35分 下り:天上山(13:05)〜尾根コース分岐(13:06)〜尾根先端(13:14)〜林道に出る(13:37)〜炭焼窯跡(14:05)〜(14:55)龍頭峡登山口 所要時間1時間50分 |
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ガイド | 続・ふるさとの山歩き(148 天上山) | |
お弁当 | 天上山山頂で食べました。(他に適したところはありません) | |
駐車場 | 龍頭峡もくもく館駐車場(20台くらい停められます。) | |
トイレ | 龍頭峡(龍頭ハウス、森林館、入口にある公衆トイレ、キャンプ場など各所にあります。) 林道正木井仁線の引き明けの森駐車場(駐車場の隅っこにあります。手洗い水ありません。) |
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まとめ | 大型連休も中盤に差し掛かる。遠出はしたくないので比較的近場の天上山にしました。スリリングな峡谷・広葉樹が芽生えた三谷川渓谷・明るい谷・古木が立ち並ぶ引き明けの森・横泓(よこぶけ)人工林など、変化に富んだ道を歩く楽しい山行きとなりました。登山道もしっかりと整備されていますので安心してお出かけ下さい。 |
中国自動車道を戸河内ICで降り、国道186号線を走り龍頭峡に入りました。普段は天上の名水を汲みにくる人がいるだけでひっそりとしているが、大型連休中なので、キャンプを楽しんでいる家族連れなどが目立ちます。もくもく館の駐車場に駐車して、川の中で水と戯れる子どもたちのほほえましい姿を見ながら、三谷川の左岸を登山口まで上っていきます。
以前は二段滝のところから急斜面を詰めるコースがありましたが、度重なる災害に登山道の復旧が追いつかず使用できない状態が続いています。その代替コースとして大堰堤から登るコースが造られました。二段の滝への遊歩道を右に分けると、すぐに車道が終わり、右手に「引き明けの森」の大きな案内板が立っており、その手前に「天上山3.4km」と書かれた白い案内プレートがあるところが龍頭峡登山口です。 いきなり河原に下り、飛び石を利用して左岸に渡り、左岸を上っていくと取り付きから5分で大堰堤を乗り越します。ここからジグザグに登って高度を稼いでいく。登山道わきには紅白のイワカガミが咲き登山者を迎え入れてくれる。 |
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車道終点にある案内板と登山口 |
やがて登山道は急斜面を高巻く水平な道に変わっていきます。道は急峻な峡谷の真っ只中に造られており、足場の悪いヵ所は石を組んで補強がしてあったり、丸木橋が渡してあったり、パイプ階段が設置されていたりで、登山者が安心して登れるような配慮がなされている。このような険しい山道を整備された関係者の方に感謝します。 恐る恐る下を覗いてみると・・・谷はそんなに深くはありませんが、高所恐怖症の人にとっては・・・お〜ぉ恐わ!だと思います。二段の滝から登ってくる旧コースを右に分け、赤い鉄の橋を連続して2回渡ると、目の前に沢が見えてきます。せせらぎの谷の入口に着きました。 |
せせらぎの谷に降り立つと新緑が目に眩しく感じます。先ずは川床を20m歩き右岸に出て、イカリソウやチゴユリの咲く道を上っていきます。せせらぎの入口から2分で一つ目の堰堤の手前で左岸に渡る。この時期はツツジ科の花のオンパレードで、ウスギヨウラクは小さな壺をたくさん垂れ、ベニドウダンも開店準備中だ。コウグイスカグラもクリーム色の花を垂れ、若葉の出たコウヤミズキは花の終わりを迎えようとしている。崩落ヵ所を過ぎ二つ目の堰堤の手前で右岸に渡り返します。 あたりは桧林へと変わり、右手にナメラ状のささやきの滝を見る頃から道が険しくなる。3ヵ所にあるパイプ階段を上り滝の上部に出てジグザグに登っていくと炭焼窯跡に着く。ここで小休止。付近の山は随分昔から入植が盛んに行われ、炭焼窯跡は昭和25年に造られたとのことで、歴史を感じさせます。 |
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せせらぎの谷入口付近 |
炭焼窯跡から5分で明るい谷にでました。谷にはクサイチゴ、各種スミレ、ツルカノコソウ、ネコノメソウ、ヒメウズ、フデリンドウ、ムラサキケマンが咲き地味な山野草ロードだ。ここから谷を詰めること5分で大きな2本のトチの大木があり、その先で道が分岐する。どちらに行こうか迷ったが左手の道よりは明瞭な直進する道を選択しました。(下りも同様に同じコースを歩く。) ツガの古木が立ち並ぶ斜面をジグザグに登っていくとテーブルとベンチのある尾根道に出ました。テーブルの先で左手から、よく踏まれた登山道が合流してきています。おそらく下の谷筋で左に分岐した登山道だと思う。立て札にマジックで「古樹の道」の書き込みがあったので、その道だろう。 |
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テーブルとベンチのある尾根道 |
尾根道を802mピークまで心持ち登っていき、そこから少し下って、左手に「引き明けの森」の大きな案内板を過ごすと、すぐに林道正木井仁線に出ました。出口のところには「悠久の森」の大きな石碑が建立されている。引き明けの森や、これから通る横泓人工林など、天上山界隈の森を総称して「悠久の森」と呼んでいる。 引き明けの森は、巨樹・古木の宝庫で、県下でも数少ない原生林です。また野鳥が集まる食餌木が多く育成しており、野鳥の声を聞きながら森林浴ができます。全体の面積は8haで樹齢百年〜四百年の栂・樅・栃・杉・桧が混生し学術的にも貴重なので町では学術参考林に指定し保存しています。・・・森林の樹木の精気は、私たちに活力と安らぎをもたらします。ウグイス・メジロ・カッコウ・オオルリ・アオゲラなどの野鳥の声を聞きながら森林浴が楽しめる絶好の森林です。(案内板より抜粋しました。) |
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「悠久の森」の石碑 |
左手に駐車場とトイレ、右手50m先に 天上山登山道(頂上まで1.0km の案内標識の立つ西尾根コース(仮称)取り付きを過ごし、林道を400m下っていくと、横泓人工林の入口です。 筒賀・天上山分収育林契約森林 の青色の大きな案内板と、 天上山登山道(頂上まで1.5km、横泓人工林まで0.7km) の案内標識が立っており、標識に従って右手のスギ林に入っていきます。 |
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引き明けの森から林道に出る | 横泓人工林取り付きの様子 |
植林地の中を東に進み、南に向けて斜面を登っていくと「山頂まであと1km」の案内標識があり、そこから長いトラバースが始まる。トラバース道は谷の右斜面に付いており道中にはずっとミヤマカタバミが咲き、さながらカタバミロードだ。途中に1ヵ所だけピンクのものが群生しているところがあるのがうれしい。他にはでっかいエンレイソウや蕾をつけたヤマシャクヤクが見られた。 快適な横泓人工林から尾根に出て、右に登っていくと10分弱で天上山山頂に着きました。 |
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横泓人工林の中を行く | 尾根に出る(左手から国体コースが合流) |
山頂には誰も居ない・・・淋しいものだ!。アセビとクロモジの花をバックにパチリ。展望の方は西〜北西方面が切り開かれており西中国山地の名だたる山が一望の下に見えている。吉和冠山周辺は立ち木が邪魔をして少々見難いが、立岩山〜十方山〜恐羅漢山〜砥石郷山〜深入山〜臥龍山までの範囲がくっきりと見えている。大型連休に入って5月2日くらいから空気の澄んだ日が続いており、今日も視界良好だ!十方山の少し左側に残雪が見られる。吹き溜まりか? 西中国山地の山並みを肴にしてのお昼ごはんを食べ終わる頃、天上山林道の方から単独行の男性が登ってこられる。挨拶をしてお先に下山する。 |
下りは登ってきた道を戻り、山頂から50mほど下ったところにあるマーカー(ヒノキの幹に巻かれた赤テープ)で左折して西尾根に乗る。天上山山頂からは見ることのできなかった東郷山〜大峯山、吉和冠山が左手に木の間越しに見えている。 尾根先端から下りにかかり雑木林とスギ林の中の道をひたすら下っていくと林道正木井仁線に降り立ちます。左に50mで「悠久の森」の石碑のある引き明けの森入口だ。ここからは登ってきた道を逆に辿り龍頭峡登山口に戻ってきました。グリーンウォッチング(木の名前当て)をしながら駐車場所まで下る。なかなか当たらないものだ。 |
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西尾根コースに入る |
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