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山 名
呉娑々宇山(682m)
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広島市東区
登山日 2005年11月27日(日) 曇り 呉娑々宇(下山道多目的広場付近より)
下山道から呉娑々宇を振り返る
参加者 単独
コース 森林公園第一駐車場(10時15分)〜立ち話10分ロス〜大谷口登山口(10:40)〜石切場分岐(10:42)〜道間違い53分ロス〜石切場分岐に戻る(11:35)〜鉄塔(11:50)〜ささらが池分岐(12:05)〜小コブ(12:18)〜車道横断(12:25)〜(12:40)呉娑々宇山(13:10)〜車道に下りる(13:13)〜林業体験広場(13:40)〜(14:05)森林公園第一駐車場
お弁当 呉娑々宇山頂で食べました。(このコースでは他に適した場所はありません。)
駐車場 森林公園(駐車料金は440円です。ただし入園料は要りません。)
トイレ 森林公園管理センター(もちろん水洗です。園内には他にもトイレがあります。)
まとめ 呉娑々宇山頂付近の山容が変わってきているのが2年くらい前から気になっていた。その原因が大規模林道造成工事にあることは判っていましたが工事がどのくらい進捗しているのか一度確かめたかったので、今回森林公園を起点としたコースで登ってみることにしました。工事は府中町から北に延びる林道呉娑々宇線を森林公園まで延伸しようとするもので、あらかた出来ていました。完成までもう一息でしょうか。

 今日は午後から晴れてくるという予報だったので、自宅を9時過ぎに出て森林公園に向かう。天候が思わしくないせいなのか森林公園の駐車場はガラ空きだ。管理センター前の駐車場に停めて上ってきた道を下りていきます。途中で馬木変電所から登ってきたという散歩中の年配の男性と出会い、立ち話をする。二人の子供が独立して悠々自適の生活をしているとのこと・・・羨ましい限りです。


大谷口登山口 森林公園のゲートから1km下ると大谷口登山口だ。取り付きには案内板が設置してあるので、これから登るコースを確認しておいたら良いでしょう。

登山口から舗装された細い道を100m上ると道が突き当たります。2台くらいは駐車可能なスペースがあります。右後方に上がると道が2分します。左は石切場への道、右が登山道です。ここは要注意!うっかり左の山の方に向かってはいけません。
Z字道には要注意
大谷口登山口とハイキングコース案内板 Z字みたいな変則道に要注意

【ちょっと寄り道】 Z字変則部から山の方に向けて舗装路が延びており、舗装路に沿って高圧電線も走っているので、ついそちら南東の方向に足が向いてしまった。道は1/25,000図にも記載されているので何の疑いも持たずに舗装路を上っていきました。分岐が現われる都度探検をしながら高圧線に沿って登っていくと登山口から30分で石切場(右の写真)に着きました。ここから高圧線は右手の稜線に急角度で上がっている。石切場の右手から少し登ると石積み跡が現われる。沢を徒渉しながらルートを探し180度の方向に目指す谷を見つけた。谷の入口にはピンクのリボンがある。この薄暗い岩だらけの急峻な谷を登れというのだろうか!ここで手持ちのガイドブックを取り出して確認すると、あらぬ方向に登ってきたことに気付く。散々悩んだ末に諦めて引き返すことにしました。 石切り場

工事中の林道 先ほどの間違えたところまで戻り、右の道(300度の方向)に入ります。すぐに舗装が切れ山道になり、左に大きくカーブすると分岐点から1分で大谷川を左岸に渡ります。その後は中電の黄色の巡視札を辿って登っていくと送電線の真下を歩くようになり、見晴らしのない送電鉄塔に着きました。ここからも急登が続き、ささらが池分岐を右に過ごし急斜面を喘ぐと小ピーク。ここには石切場からの高圧線が上がってきていて味気のないコンクリート電柱が建ち並んでいる。

小ピークから南に100mで道が2分する。右は馬木方面とあるので馬木調整池に下りる道だろうか?左にとり少し下ると前方に工事中の林道が見えてきた。こんなところに林道をこしらえてどうするの?我々国民の血税を相当注ぎ込んでいるのだろう、ものすごく立派な林道が出来つつある。
工事中の林道を横切る

 林道付近で犬を連れた年配の夫婦連れと出会い山頂までご一緒する。林業体験広場まで車で上がってそこから歩いてきたとか。呉娑々宇にはよく登られているようで、以前石切場からのコースを無理矢理詰めて難儀をしたことがあることをおっしゃっていた。だが最近はリウマチが出てきて山歩きもしんどいとのことでした。話をしながらゆっくりと登っていったので林道から山頂まで結構な時間がかかりました。いつまでもお元気で犬の散歩を兼ねた山歩きを続けて欲しいものです!林道を横切って、手すりのついた遊歩道を登っていき、1つ目の反射板の脇を通り抜ければ、縦走路上にある2つ目の反射板のところに出る。左折して無線中継所の建物の右手から北に進めば呉娑々宇の山頂です。

 山頂からの眺めはあまりよくありません。無線中継所の建物からは阿武山や白木山が見え、三角点付近からは海田湾が見通せる他は、樹木に遮られていて展望がありません。それでも木の間越しに山影が見えるので注意深く観察すれば山座同定も可能でしょう。今日は空気が湿っているので海田湾に架かる海田大橋や広島大橋も霞んで見えます。少し風があるので無線中継所の建物の陰でお昼を食べている間にも、何組ものハイカーが北へ南へと歩いています。さすがに人気の呉娑々宇山ですネ。


山頂部から北東方向に目を向けると、切り開きの林道法面の上を藤ヶ丸山に至る縦走路が走っている。それよりは縦走路のスグ下に林道が切り開かれたと言った方が妥当だろう。林道は未だ未舗装区間もあるが、あらかた出来上がっており府中町〜森林公園が全通するのは時間の問題だろう。どうせやるなら森林公園から緑化公園まで整備して欲しいものだ。

以前は車道からメルヘンの森に抜けられたのだが、今ではロープが張られ進入禁止状態だ!仕方がないので味気ない車道を下って第一駐車場まで戻りました。午後から天候が回復してきたのもありますが、園内はアウトドアを楽しむ市民で溢れ返っていました。
森林公園からの道が延びてきている
森林公園からの道が延びてきている

2003年11月撮影 左の写真は何れも自宅から眺めた呉娑々宇山で、上段が2003年11月、下段が2005年8月に撮影したものです。2枚の写真を比較してみると、山頂部北側の落ち込みがはっきりと見て取れる。林道を通すために樹木が切り払われたためです。

まさに山が泣く林道工事の表現が当てはまるでしょう。広島市の秀峰といわれるだけに、とても悲しい思いがしてやみません。
2005年8月撮影