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山 名
十種ヶ峰(989m)
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山口県阿東町
登山日 2005年10月23日(日) 曇のち時々晴 国道9号から望む十種ヶ峰
国道9号線から望む十種が峰
参加者 夫婦
コース 登り:オートキャンプ場(10時35分)〜野外活動センター入口(10:40)〜ヒノキ林に入る(10:50)〜東屋の建つ多目的広場(11:00)〜小橋を渡る(11:15)〜ABコース分岐〜車道終点(11:25)〜山麓駐車場のある八合目登山口(11:30)〜神各コース合流(11:35)〜山麓広場(11:40)〜(11:55)十種ヶ峰 所要時間1時間20分
下り:十種ヶ峰(12:40)〜山麓広場(12:55)〜スキー場ゲレンデに出る(13:00)〜車道横断1回目(13:12)〜車道横断2回目(13:15)〜アケビ採りロス10分弱〜リフト終点(13:25)〜(13:40)オートキャンプ場 所要時間1時間
お弁当 十種ヶ峰山頂で食べました。他には山麓広場が多人数向きですが眺望がイマイチか。
駐車場 オートキャンプ場(30台くらい) オフシーズンだと十種ヶ峰スキー場の駐車場が利用できます。
トイレ オートキャンプ場の管理棟(水洗トイレです)
まとめ 親父が来週から検査入院をするというので様子を見に山口県光市の実家に帰ることにしました。せっかくだから阿東町まで足を延ばして、以前から計画していた十種ヶ峰(長門富士)に登ってみよう。今週末は日本列島に寒気が入り込んだため山陰側は少し時雨れ模様だったのが残念。山口県の山陽側は良い天気だったとのこと。やはり今の時期〜春の訪れの期間の天気に限っては山陽と山陰は読んで字の如しなりか!

 山陽自動車道を岩国ICで下りて、欽明路、国道2号線、国道376号線と走り、須々万のスーパーで昼食を調達し、国道315号線に乗る。鹿野の莇ヶ岳登山口を過ぎたころから空模様が怪しくなってきて、とうとうポツリポツリと雨が落ちてくる。柚子の里まで走り、そこで様子を見ることにして河内峠を下っていく。柚子の里に着いて天候を伺うと十種ヶ峰のある北西方向は晴れているので決行することにしました。雨も殆ど止んできたようだ。

 栃山トンネルを出ると正面に十種ヶ峰が見えてきました。山は見る角度によってその形が違いますが十種ヶ峰はこの位置(冒頭の写真)から見るのが最も栄えて絵になるのではないだろうか。。国道9号線を横断し10kmくらい走り「十種ヶ峰野外活動センター」の案内標識に従って右折し、坂道を上っていくと突き当たりが十種ヶ峰スキー場だ。そのまま直進し左手に上がっていきオートキャンプ場の駐車場に滑り込む。


オートキャンプ場から望む山頂部 オートキャンプ場の管理棟で係員の方に、山に登るので駐車させて欲しい旨を申し入れ快諾頂く。今の時期は混雑することはないと思われるのだが、キャンプ場の関係者からすれば施設利用者以外の車が駐車しているのはおもしろくないだろうから、一応申し入れをしておくのが筋というものだろう。

上ってくる途中に福岡ナンバーの西鉄バスが車中から大勢の登山者を掃き出しているのを見かけました。この団体さんとは山頂付近で一緒になったのだが、北九州市から総勢43名で繰り出してきたとのこと。十種ヶ峰は他県からの団体ツアー登山者を受け入れるだけの、人気のある山なんだろう。早速登山靴に履き替えて出発する。
オートキャンプ場から山頂部を見上げる

オートキャンプ場からスキー場の駐車場まで来た道を下っていき、野外活動センターに向けて車道を上っていきます。野外活動センターの入口には「ようこそ十種ヶ峰へ」、「十種ヶ峰登山。標高580m。ここより頂上まで2230m」の案内標識が建っている。山頂まで標高差で400mと見た目よりはありますネ。

道ばたには、キバナアキギリシラヤマギクノコンギクノダケヤマハッカなどの花が咲いているが、秋も深まってくると咲いている花の種類もめっきり少なくなってしまいます。やがて車道が左カーブしているところに十種ヶ峰登山道の案内標識が見えてきました。ここからヒノキ林へと入っていきます。そのまま車道を直進して100m先の分岐から右手に上がる舗装路に入ってもいいのですが、少し大回りになってしまいます。
取り付きと案内標識
登山道取り付きと案内標識

ここから登り よく手入れされたヒノキ林の中を歩くこと5分で未舗装林道に行き当たるので、右手西方向に進んでいくと林道出合いから5分で左手に東屋が見えてきました。左にカーブしながら進路を南に変え道なりに進んでいくと東屋から3分で右手に分岐があるので、案内標識の矢印に従って右折しヒノキ林の中の横木の階段を登っていきます。残念ながら案内標識の文字は消えて読めません。

直進は登山マラソンに使用されている道で、下のゲレンデのリフト終点付近の車道に出てしまうので、ご用心を!
ヒノキ林の中の横木の階段
右手に見える横木の階段を登る ヒノキ林の中の横木の階段

真っ赤に色づいたマユミの実を眺めながら横木の階段の道をジグザグに登っていき高度を稼いでいきます。道は谷を跨ぐように付いており、谷に架かる小さな木橋を渡り、沢の左岸に沿って詰めていき、続いて反対側の斜面をトラバース気味に登ると、A・Bコースの分岐に突き当たりました。左手AコースはNTT・DoCOMOの電波塔の取り付け付近に出る登り道で、右手Bコースは少し下って車道終点に出る道です。ここでは右をとり緩やかに下り、左に大きく回り込むと、NHKとTYSテレビ山口の電波塔が建つ車道終点に出てきました。

そこに電波塔があることは判っているものの、苦労して登った先にある車道や電波塔を見ると「山が泣いている」といった感じだ。でも山頂に建つ電波塔のお陰で、自分たちの生活が潤っていることを思うと複雑な気分になります。
車道終点に建つ電波塔
車道終点に建つ電波塔

八合目登山口 車道終点から車道を350mほど戻ると八合目登山口だ。ここには登山者用の駐車場があり10台は停められるだろう。駐車場は満杯の場合でも付近の路肩に何とか停められそうだ。案内標識には「十種ヶ峰登山道。山頂まで840m」とある。山頂までは標高差で150mくらいで、ゆっくり歩いても30分で登れるだろうから、ファミリーで手軽にハイキングを楽しむなら、ここに駐車すれば良いだろう。

チマキザサを切り開いた一直線の幅の広い道が続く。右手から神角コースが合流してくる地点で左に曲がると間もなく山麓広場に着きました。山麓広場の100m先で道が分岐する。左は自然の道だが滑りやすい、右は熊野神社経由で横木の階段の続く道です。今日は右の道を行くことにして、右手に箱庭のような徳佐の某集落を見ながら、横木の階段を喘ぎながら登っていく。熊野神社を過ぎると徐々に周囲の展望がが開けてきて遠くの山が見えてくるようになると、大展望の十種ヶ峰山頂に着きました。
山麓駐車場のある八合目登山口

十種ヶ峰山頂 十種ヶ峰山頂に立てば、周囲を遮るものは何も無く、まさに360度がぐる〜っと見渡せます。山口県西部の山はさっぱり分かりませんが、東半分は過去に登ったことのある山が数座あるので興味を引きます。山頂は北風が強く、北九州市から来た団体さんも、そそくさと昼食を済ませ相次いで下山していく。自分たちは福谷池コースが上がってくる側で風を避けてお昼にしました。

おやおや珍しい光景に遭遇しました。広大な徳佐盆地の田んぼの中を6両編成のSLが煙を吐いて走っているんです。
徳佐盆地をSLが走る
十種ヶ峰山頂と案内パネルの架台 徳佐盆地をSLが煙を吐いて走る

山頂に立ち東側を見渡せば、島根県津和野の青野山から始まって、高岳山〜三ツヶ峰〜野道山〜飯ヶ岳〜石ヶ岳と続き、後方には弟見山〜莇ヶ岳の稜線が美しい。南には防府市の大平山などが見えているが、あまりにも遠過ぎて、ひとつひとつの山を確認するまでには至らない。日本海は見えているが、さすがに瀬戸内海は・・・判りませんでした。
山頂からの展望

下山は登ってきた道とは反対側の道をとり北西方向に下っていきます。ササを切り開いた歩きやすい道は束の間のことで、ゲレンデの最上部に出る尾根道を右に分けると、滑りやすい黒土の地道の急斜面を下っていくようになります。

山麓広場まで下り、ススキを掻き分けて、広場から北に延びる道に入り雑木林の中を緩やかに下っていくと管理道に行き当たります。左へ150m下ればNTT・DoCoMo十種基地局の電波塔の立つ車道に出ます。ここでは案内標識に従って右の道に入り50m進めばスキー場のゲレンデに出ました。もうじき始まるスキーシーズンに備えて、ゲレンデ内は全面的に草が刈り取ってあり、とても歩き易く助かる。登山靴の裏に草の切り株を感じながらのんびりと下っていきます。
山麓広場
山麓広場でススキの間の道へ入る

上のゲレンデを降りて車道を連続して2回横断すると下のゲレンデだ。地元の親子連れが高切鋏を使って何か採っているようだ。遠くからではクリのように見えたが、考えてみるとクリはもう終わっている。近づいて挨拶をすると「実はアケビなんですヨ。子供たちが採ったことがないので後学のために連れてきた。」と教えてくれた。種だらけで、あまりおいしいものではないけれど・・・自分も小さい頃は山に入ってアケビをたくさん採ったものだ。でも都会の人にとっては珍しい食べ物だろう。おすそ分けに数個頂く。ありがとうございました。

リフトの終点から、アキノキリンソウシラヤマギク、タンポポ、ツリガネニンジンの咲き乱れるコースに沿って下っていき、スキー場ロッジの右手から階段を登って出発地点のオートキャンプ場管理棟に戻ってきました。
ゲレンデを下ると間もなくスタート地点
オートキャンプ場に帰ってくる

 下山後にオートキャンプ場管理棟に立ち寄り、係員の女性の方に山登りのお礼を言う。広島市内から来たということを話すと、「実は私も十数年前に広島市安佐北区落合から嫁いで来たんですヨ」とのこと。同郷の人には近親感を覚えるものだ。暫く話をして「またいらして下さい。」の暖かい言葉を背に受けながら管理棟を後にする。帰路、おいしそうな餅と柚子どうふを買おうと思い徳地町の「柚子の里」に再度立ち寄るも、何れもすでに売り切れだった。見つけたときに買っておくべきだったのか・・・残念です。


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