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山 名
大暮毛無山(1082.5m)
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広島県北広島町
登山日 2005年9月3日(土) 曇のち晴れ 毛無山(高杉林道より。04/06/19写す)
大暮毛無山(高杉林道より)
参加者 夫婦 Hさん 真澄(下の娘)
コース 登り:登山口(9時35分)〜姥御前神社(9:55)〜(10:20)林道(10:25)〜カタジ谷分岐(10:45)〜横吹峠(11:05)〜(11:35)大暮毛無山 所要時間2時間
下り:大暮毛無山(12:25)〜携帯電波塔(12:55)〜移原分岐(13:10)〜(13:15)上峠(13:20)〜林道に出る(13:40)〜舗装路に出る(13:50)〜(14:05)登山口 所要時間1時間40分
お弁当 大暮毛無山の山頂で食べました。(他には適した場所はありません)
駐車場 登山口付近の路肩(登山口の道路反対側)に6台くらい。少し離れたところにもあります。
トイレ 岡田神社(きれいなトイレです。利用した場合はお参りとお賽銭を忘れずに!)
まとめ 処暑を過ぎてから暑さも幾分和らいでいたのも束の間、9月に入ってから暑さがぶり返してきたようだ。こんな暑い日は広葉樹林を散策するのがいいだろう。樹木が日差しを遮ってくれるのは計算済みだったが、蒸し暑いのには閉口しました。

 豊平のどんぐり村でトイレ休憩をし、そこで昨日運転免許証を手にしたばかりで新免ホヤホヤの下の娘と運転を交代し、若葉マークをつけて大暮の登山口を目指しました。助手席に乗っていると、ついサイドブレーキに手が行ってしまい、その手に力が入ってしまいます。それでも何とか大暮登山口までたどり着きました。


登山口 大暮登山口へは「あまご養殖」の大きな立て看板が導いてくれる。大暮の集落に入り道がX字にクロスする交差点で、右側の登る道をとればクロス地点から800mで「毛無山」の案内標識の立つ登山口に着きました。早速登山靴に履き替えて案内標識のところから舗装された作業道を上っていきます。

道の両側には古びた農家が何軒がある。そして廃車が何台か放置されており荒廃に拍車をかけているといった感じがする。道ばたには、ウドキンミズヒキ、紅白のゲンノショウコシラヤマギクツリガネニンジンツルボネコハギノギランママコナヤマジノホトトギスなどの花が咲いている。作業道は竹やぶの手前で切れ、ここからが本格的な土の登山道となる。
案内標識の立つ登山口

やがて左手に湿地が現われるが、湿地内にはアカバナキセルアザミくらいしか花がなく、花の季節を過ぎた湿原は淋しい限りです。登山口から20分で姥御前神社に着く。杉の木立に囲まれて古びた社が森の中に佇んでいる。道ばたではキバナアキギリが蕾をつけているのでもうじき咲くことだろう。神社の左手には湧き水があり両手で汲んで飲む。おいし〜い。おっと油断大敵!湿気の大好きなマムシがいる。注意!注意!

姥御前神社を過ぎても、相変わらず平坦な道が続く。高度は確実に上がっている筈なんだが、ピクニック気分で楽に歩ける。進行方向左手、北方向には木の間越しに形のよい山の頂が見え隠れする。天狗石山だろうか、それとも手前の1078mピークだろうか?
姥御前神社
杉木立に囲まれた姥御前神社

ミヤマママコナ 杉林の中の道だが、日差しの照りつけるところではミヤマママコナが群生している。見事なものです。

登山口から45分で林道に飛び出す。この立派な道(林道細見大塚線)は芸北町細見が起点で、高杉山の東斜面を巻き、深山から折り返し、毛無山の西斜面を巻いて南下している。現在は延伸工事中だが、本当に地域の人々にとって必要な道なんだろうか?なぜ貴重な自然を破壊してまで大規模林道を造ろうとするのか?十方山林道にしても然りだ!
林道に飛び出す
ミヤマママコナの群生 立派な舗装林道に飛び出す

カタジ谷出合い 林道の反対側にある石段を登り、少し湿った谷道を歩く。やがて尾根にでるころから、トチノキ、ブナ、ミズナラの大木が目立ち始め、やっと1000m級の山に登っているという実感が味わえるようになってきた。足下には、アキチョウジアキノギンリョウソウアキノタムラソウヤマハッカなどの主にシソ科の花が幅を利かせている。

カタジ谷に入ると間もなくカタジ谷出合に着き、ここで左手60度の沢を渡る道と、右手180度の登る道とに、登山道が二分する。今日は時間に余裕があるので、横吹峠経由で登ることにし、左の道をとり沢を渡り谷を緩やかに詰めていく。谷を登っていくにつれ、あたりは杉林へと変わっていく。これは植生の変化というよりは、伐採を免れたか否かということのようだ。
カタジ谷出合い

オタカラコウの咲く湿地 カタジ谷分れから10分で南から踏み跡の薄い道が登ってきているが、ここは杉の幹に巻かれたテープの「←」の方向(左手東の方向)に進む。カタジ谷から15分でオタカラコウの咲く広い湿地が右手に見える。何か珍しい花でも咲いていそうだが踏み込む訳にはいかない。

カタジ谷から20分で横吹峠に着く。どうやらブナの大木が峠の主のようだ。ここは十字路になっており、左は阿佐山、直進は高野へ下る道、そして右(南西の方向)が毛無山への道です。
横吹峠
オタカラコウの咲く湿地 十字路になっている横吹峠

横吹峠からはササ床の明るい主稜線を辿る。左はブナやミズナラの広葉樹林で右はヒノキ林と尾根の左右で植生が異なるのが印象的だ。オオカニコウモリシシウドが花盛りなのに対して、オオカメノキは早くも赤い実をつけている。

平坦な尾根歩きが続き、いささか草臥れてきたかなと思ったら、やっと緩やかな登りとなる。右手からカタジ谷直登ルートが合流してくると、3分で毛無山山頂に着きました。この山はとうとう最後まで普通の登りがなかったので山登りに関しては大いに消化不良だ!でも同行の皆さん方はハイキング気分で登ることができて楽だったのではないだろうか?
毛無山山頂にて
毛無山山頂の花のトリオ

毛無山山頂の大ブナ 毛無山山頂にはブナやミズナラの大木が多く、マイナスイオンをたっぷりと浴びる。概して展望のない山だが南東の方向だけは見通しがよく、熊城山〜樋佐毛山の稜線がうっすらと見えている。また北北東の方向には木の間越しに天狗石山がチラッと見える。

虫が多く、おまけに、食事を終えてくつろいでいると、遠くの方で雷がゴロゴロと鳴り出し、おまけに蜂が数匹飛んできて五月蝿くなったので早々に下山することにしました。
熊城山(毛無山山頂より)
毛無山山頂の大ブナ 熊城山が霞んで見える

携帯電話の電波塔 山頂から西に伸びる道を下っていく。少し前に登山道の下刈りがおこなわれたのであろう、道は足下がすっきりとしていて歩きやすい。とても有難いことです。そういえば今年6月に登った三ツ石もキナイ原から山頂にかけてササが刈ってあったし、昨年の夏に臥龍山に登った際も、地元八幡地区の青年団の皆さん方が下刈りをしている光景に出くわしました。このように芸北町の地元の方が登山道の手入れをして下さる姿勢に対しては頭が下がります。また、芸北の山に関しては横木の階段を設けるとか、案内標識を設置するとかなどの過剰な整備がなされていないのが良い。地図とコンパスを頼りに自然の山道を歩けることが嬉しいですネ。

サラシナショウマは開花準備中だ。ヤマボウシは少しだけ赤い実をつけている。だが食べるには色がまだ薄いようだ。尾根沿いの道をだらだらと下り山頂から30分で突然、携帯電話の工事用林道に飛び出す。そのまま林道を横断して再び樹林へと分け入っていきます。
携帯電話の電波塔が現われる

大朝町方面の山並み 芸北文化ランドの裏山
下山道から大朝町方面の眺め。右端に隠れているのが熊城山 下山道から間近に芸北文化ランドスキー場を抱える890m峰

電波塔から下ってくると、数ヶ所展望の開けるところがあり、大朝町方面の山や芸北文化ランド方面の山が見える。しかし木の間越しに透かして見る程度なので展望が左右に大きく開けることがないのは残念だ。見えているのも近くの山だけで、豊平の龍頭山までは見えなかった。

随分下ってきたと思ったころ、右手に登山道が見えてきた。移原分岐から上峠への登り道だ。そして登山道が合流してくると、そこが移原分岐だ。直進は移原方面で美和スキー場の方に出る。ここは右に180度Uターンして折り返し、先ほどから右手に見えていた道に入ります。移原分岐から緩やかに3分ほど登ると上峠に着きました。この辺りにも湿地らしきところがあります。
移原分岐
移原分岐で大きくUターンする

林道に出る 上峠から谷道を下っていく。両側はヒノキ林で植林用の枝道が山の方に何本も付いているので登りのときは騙されないようにしなければならないが、小さな沢に沿って登って行けば間違いはない。

やがて未舗装林道に出る。林道は奥へと続いているようだ。林道を下っていくこと500mで大暮の集落に出てきました。飛び出した地点は「古仙斉生家跡」の50m南側です。後は駐車地まで1kmの道のりです。
大暮集落に出る
やっと未舗装林道に出てくる 未舗装林道から大暮集落に出てくる

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