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山 名
馬糞ヶ岳(985m) 山口県周南市鹿野町
登山日 2005年8月13日(土) 晴れ 馬糞ヶ岳(中村集落西側の山の中腹より)
中村集落付近から望む馬糞ヶ岳
参加者 単独
コース 登り:秘密尾登山口(12時15分)〜沢を渡る(12:25)〜札ヶ峠(12:35)〜肩(12:55)〜大岩(13:05)〜長野山分岐(13:15)〜(13:20)馬糞ヶ岳 所要時間1時間5分
下り:馬糞ヶ岳(13:50)〜長野山分岐(13:55)〜肩(14:15)〜札ヶ峠(14:35)〜(14:55)秘密尾登山口 所要時間1時間5分
お弁当 馬糞ヶ岳山頂で食べました。他には適している場所はありません。
駐車場 登山口付近の路肩(5台くらい駐車可) 水無橋付近にも駐車スペースがあります。
トイレ ありません。鹿野市街まで入ると周南市鹿野総合支所に水洗トイレがあります。
まとめ お盆休みに里帰りしたついでに古里の山に登ることにする。今回は幾つもの登山コースがある1000m級の馬糞ヶ岳に登ることにしました。山頂付近は今でも自然林が残っている素晴らしい山である。なお、それとは裏腹に相当のヤブ漕ぎを強いられるとのことだから単独行にしました。

 広島の自宅を8時過ぎに出発する。国道2号線西広島バイパスを走っていると、「山陽自動車道は事故のため大竹−玖珂間で2キロ渋滞」との道路情報がアナウンスされる。仕方ないのでずっと裏道を走り、実家に着いたのは10時40分と予定より大幅に遅れてしまった。同窓会があるという奥さんを実家で降ろし、鹿野に向けて国道376〜315号と走っていく。


坂根集落に立つ案内板 鹿野小学校を左に過ごし、すぐ先に見える鹿野郵便局の手前の細い道を右折する。金峠隧道を潜り下っていくと小さな集落(最寄りのバス停には神柱口とあり)に入るので、案内板に従って左折する。暫く走っていると向こうから防長バスが下ってくる。地元の高齢者にとってはバスは欠かせない交通手段なのだから利用者が少なくとも走らせない訳にはいかない。過疎地の自治体は赤字路線を抱えて大変だなあとつくづく感ずる。

さらに進んでいくと坂根の集落に達する。ここでは案内板に従って右の道をとり山へと入っていき、一山越えて下りにかかると北東に馬糞の形(こんもりとしていて先がほんの少し尖っているところが馬糞に似ているのか。冒頭の写真です。)をした馬糞ヶ岳が見えてきました。
坂根集落に立つ案内板

山を下ると中村の集落だ。突然「恋は水色」の音楽が流れてくる。時計を見るとちょうど12時なので、集落にお昼を告げるための音楽なのだろう。下りきったところのT字路を左にとると、山奥には不自然に思われるような片側1車線の広い道が山の方に伸びている。

氷見神社を左に過ごし1.2km走ると水無橋、ここから200mでやっと秘密尾登山口に着く。登山口の20m先の路肩が広くなったところに駐車し、早速登山靴に履き替えて、黄色のガードレールの端のところから登山道に入っていきます。登山口には小さな手製のプレートが取り付けられているが、夏草に覆われて今にも見えなくなってしまいそうだ。
秘密尾登山口
草ぼうぼうの秘密尾登山口

登山口からは右手に沢を見ながら、夏草の覆う道をジグザグに登って高度を稼いでいく。登山道は日当たりが良いところもあるので、アケビの実、オトギリソウカワラナデシコクサギゲンノショウコダイコンソウヌスビトハギフジカンゾウヘクソカズラヤブレガサ、ヤマトウバナなどのいろんな種類の花が咲いている。

やがて沢を渡りヒノキ林に入り、植林帯の中をトラバースし徐々に高度を上げていくと札ヶ峠に着きました。ここには右手から尾根沿いに峰畑コースが合流してくる。峠には「左:ひろせ、右:すま」と彫られた石の道しるべが建っているのが、この山の歴史を感じる。その当時はどんな人がどのような目的で往来していたのだろうか?
石の道しるべのある札ヶ峠

札ヶ峠で左の道をとると10mで登山道は左前方に伸びる尾根道と直進の水平な道とに分岐するので、左の尾根道に入ります。幹の折れた松の大木が目印です。町境界線上に沿って伸びる尾根は、左がヒノキ林で右が雑木林と、左右で植生が異なっている。よくあることだ!

今日は蒸し暑いので、尾根を通り抜ける風が汗をかいた体に心地よい。日の差し込まない道だが、キクバヤマボクチが開店準備中だ。コウヤボウキも秋になれば一斉に咲き出すだろう。中間地点が少し緩やかになっている急斜面を登ると肩らしきところに出る。ここで向きを北から東北東に変え山頂部の自然林の中へと入り込んでいきます。
尾根道
左右で植生の異なる尾根道

ブナの大木 肩から10分で進行方向左手に大岩が点在しているのが見えてくる。そしてブナも目立つようになってきた。広葉樹の森も素晴らしいし、踏み跡も明瞭だし、もしかして…こりゃあ楽勝かなと思ったのも束の間で、やっぱり登山道にササが被ってきはじめた。最初は大したことはなかったササも巻き道から尾根に上がるあたりから、その勢いを増して、とうとう背をかがめてササのトンネルの中を通り抜けるようになってきた。尾根に出てからもササ漕ぎは続く。覚悟はしていたが夏場のササ漕ぎは辛いものがあります。 ササ漕ぎ
自然林の中のブナの大木 背丈ほどあるササを漕ぐ

長野山分岐 平坦な道になり、やっとササを抜けたと思ったら、「馬糞ヶ岳210m」と書かれた手製の案内プレートのある長野山分岐に着きました。ここで右に下る道に入り少しだけ登り返すと、馬糞ヶ岳に着きました。クロモジは早くも実をつけているではないか。

山頂の木陰で爽やかな風に当たりながらお昼にしました。下界は真夏の暑さだが、さすがに1000m級の山は涼しい。下山は来た道を引き返す。花を観察しながら下ったので登りと同じくらいの時間がかかってしまいました。
馬糞ヶ岳山頂
手製のプレートのある長野山分岐 馬糞ヶ岳山頂

分県登山ガイドによると「山頂からは360度のパノラマが展開する」とあるが、展望があるのは南東の方角だけで、他は樹木の成長が視界を遮っている。なお南東には物見ヶ岳が大きく横たわっており、その右手彼方に熊毛烏帽子岳も見えている。
馬糞ヶ岳山頂から南東方面の眺め。霞んでいて遠くまでは見通せない。

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