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山 名 |
広高山(1271m) 寂地山(1337m) 額々山(1279m) | 島根県匹見町 |
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登山日 | 2005年5月21日(土) 晴れ |
額々山から望む寂地山
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参加者 | 単独 | |
コース | 林道終点駐車地(9時40分)〜林道登山口(9:50)〜第一徒渉地点(10:20)〜(10:35)第二徒渉地点(10:40)〜額々山分岐(10:50)〜(11:15)広高山取り付き(11:20)〜県境尾根三叉路(11:35)〜(11:40)広高山(11:45)〜県境尾根三叉路(11:50)〜ボーギのキビレ(12:05)〜後冠山(12:20)〜縦走路に出る(12:25)〜(12:50)寂地山(13:15)〜額々山(13:35)〜(14:05)ヒロコウ谷額々山分岐(14:10)〜第二徒渉地点(14:20)〜(14:40)第一徒渉地点(14:45)〜林道登山口(15:15)〜(15:25)林道終点駐車地 全工程5時間45分 | |
ガイド | 中国地方の山100選額々山、ゆうゆう17号広高山 | |
お弁当 | 寂地山山頂 | |
駐車場 | 広高林道終点(広くなっているので10台くらい停められます。) | |
トイレ | 三葛小学校跡地の「夢ファクトリーみささ」にあると思います。 | |
まとめ | 今春に中国新聞社から「中国地方の山100選」が発行され、その本に「静寂の中に佇む額々山」が取り上げられていた。丁度芽生えの時期だから季節もOK!ここ暫く大雨も降っていないので沢歩きも大丈夫だろうとのことで、ヒロコウ谷に入ることにしました。 |
国道186号線を筒賀から吉和に向けて走り、峠を越えると正面ら吉和冠山が見えてくる。今日の冠山はきれいに見えているので視界も良さそうだ。それから国道488号に入り新緑の中津谷を遡上し、三坂八郎林道に入り県境のトンネルを抜け島根県に出る。正面に安蔵寺山を見ながら下っていくと間もなく大神ヶ岳の登山口だが朝早いのか登山者の姿は見当たらない。紙祖まで下り「夢ファクトリーみささ」と安蔵寺山登山口を右に過ごし三葛の集落からシャクの咲き乱れる林道広高線に入っていきます。
林道広高線は途中から未舗装となり砂利道をゴトゴトとゆっくり走っていきます。林道終点手前100mのカーブミラーのところにある登山口は現在では林道延長工事のため立入禁止になっています。無視して突っ込んでも途中で寸断されています。 カーブミラーの先は広いスペースのある林道終点です。ここに駐車して、林道終点から折り返すよう延びている工事中の林道を登っていきます。 |
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現在では立入禁止の旧登山口 | 広いスペースのある林道終点 |
右手下方に小川のせせらぎの音を聞きながら工事中の林道を登っていくと西方向に安蔵寺山が見えてくる。そして何回か折り返し道が左に大きくカーブするところに新しい登山口ができている。ここまで林道終点から10分。 手前には進入防止柵とともに「あぶないから入ってはいけません」の注意書きがあるのだが、山に登る以上は入らざるを得ない。トラロープの張られた少し急な斜面を10mほど登ると水平な道に変わってきます。 |
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林道からは安蔵寺山が見える | ペアピンカーブのところの登山口 |
【新登山口〜第一徒渉地点】 登山道はV字形のヒロコウ谷のかなり高いところをトラバースするように走っており、遥か下を流れる紙祖川本流の沢音はほとんど聞こえてこない。斜面に付けられた道は道幅がせまいうえに右下は谷だから足を滑らさないように気をつけて歩く。また、ところどころ崩落している箇所があり反対側に渡るのに注意が必要だ。 それでも時おり道ばたに咲くクルマバソウを見つけると緊張感が緩んで安らぎを感じる。ヤロク谷、ノブガハラ谷と枝沢を2つ渡ると本流に近づいていき第一徒渉地点が見えてくる。適当な飛び石がないのでいきなりウロウロしたが何とか左岸に渡ることができた。そして左岸を30m歩き再び右岸に渡り返します。ここまで林道終点から40分。 |
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右岸に渡り返した地点 |
【第一徒渉地点〜第二徒渉地点】 第一徒渉地点から本流の右岸のトラバース道が続きます。沢から離れて10分で伐採地の中を抜けて行きます。伐採された樹木がころがっていたりして歩き難いこと甚だしいが、通させて貰っている以上は文句を言うことはままならない。 付近には花後のユキザサが多数あり、もう1週間早く訪れていればユキザサが見頃だっだろうにと思う。そろそろランの季節が近づいてきたのだろう、伐採された丸太の下からコケイランが顔を覘かせている。本流が近づいてきて第二徒渉地点が見えてきました。さも渡って下さいと言わんばかりに大きな岩の上に赤スプレーが吹き付けてあります。ここまで林道終点から1時間。 |
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第二徒渉地点と大岩 |
【第二徒渉地点〜額々山分岐】 第二徒渉地点で本流の左岸に渡り沢沿いに上っていくと右手に祠の大きさほどの荒れ果てた作業小屋が見えてくる。この辺りにはタチカメバソウ、ニリンソウ、ラショウモンカズラが咲き乱れ華の競演をしていました。 沢にぶつかり川床を30m進み再び左岸に上がって左岸沿いに進みます。その後は、右岸・左岸と徒渉を繰り返し、明るく広い左岸に渡ったところが額々山分岐です。うっかり見落としそうなので注意して下さい。 |
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額々山分岐と案内プレート | 「額々山」の案内プレート |
【額々山分岐〜広高山取り付き】 額々山分岐を左にとり本流の左岸を上っていきます。やがて道は本流から離れ下の方に流れが見えるようになります。ガイドブックには倒壊小屋がある筈なんだが見落としてしまったようだ。そして額々山分岐から10分で本流を右岸に渡ります。このあたりから少しややこしくなりますが、途中で沢が分かれるので左の沢の方に入っていきます。そして沢の右手の土手を登り雑木林の中に入っていき、テープを頼りに進んでいくと、広高山と1160m台ピークの間の鞍部にある広高山取り付きに着きました。 よく目立つようにと樹木の幹にテープが何ヵ所も巻きつけてありました。左は広高山へ向かう道だが、直進の少し行って下る道はどこに出るのかよく判らない。ここまで林道終点から1時間35分。 |
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テープの多い広高山取り付き |
【広高山取り付き〜県境尾根】 広高山取り付きを左(北東の方向)にとり、ササに覆われた雑木林の中をササ漕ぎをしながら登っていきます。足元にはしっかりとした踏み跡があり、テープも随所に取り付けられているので心配することはありません。 雑木林が終わると杉の植林帯に変わります。テープを頼りに方向を北向きに変えながら薄い踏み跡を辿りながら登っていくと県境尾根三叉路に出ました。ここまで林道終点から1時間50分。 |
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ササの茂る雑木林 | 県境尾根上の三叉路 |
【県境尾根〜広高山】 県境尾根は三叉路になっており、右後方に下る道はボーギのキビレに向かう道で、ここは広高山に向けて直進する。今日は視界がいいので快適な尾根歩きを楽しみたいところですが、尾根上には古くからある倒木がうるさく、展望も申し訳程度に樹間越しに西に額々山〜安蔵寺山が、南東には吉和冠山の山頂部が垣間見られるくらいで素晴らしいとは言えません。 それでも山頂スグ手前からは安蔵寺山がきれいに見えました。そしてオトコヨウゾメの咲く山頂に立つと立岩山〜大神ヶ岳の稜線がくっきりと見えます。他の方向は立木が視界を遮っているので展望がないのが残念です。ここまで林道終点から2時間。 |
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展望のあまりない広高山山頂 |
広高山山頂手前の尾根より西に安蔵寺山が望める | 広高山から北側には赤谷山〜大神ヶ岳の特徴のある稜線が見える |
【広高山〜ボーギのキビレ】 展望のない広高山を後にし来た道を戻ります。県境の見事なブナを通して左右に吉和冠山の特徴のある山頂部や平坦な額々山を見ながら下っていくこと5分余りで県境尾根三叉路に戻ってくる。ここは左前方に下る明瞭な道をとり(直進はヒロコウ谷に下る道です)どんどん下っていきます。 スギ林の中を下っていき、登山道を塞いでいるスギの倒木を乗り越えるとボーギのキビレまで降りてきました。ここまで広高山から20分。 |
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県境尾根にあるのブナ林 | ボーギのキビレ |
【ボーギのキビレ〜縦走路】 ボーギのキビレを直進(南西の方向)しニシノヤマタイミンガサの大群落の中を掻き分けて後冠山に向けて登っていく。振り返るとブナの大木の向こうに広高山がチラチラと望め、その左手には大神ヶ岳も見える。 後冠山は標識類も三角点もなくどこが山頂か判らないような山だ。ブナ林の中に生えるササを漕ぎつつ、足元を確認しながら気をつけて下っていくと猫の額ほどの湿地があり、その先に広い縦走路が見えました。ここまで広高山から40分。 |
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ニシノヤマタイミンガサの大群落 | 縦走路に出てくる |
【縦走路〜寂地山】 広い縦走路に出て右をとり寂地山に向けて進んでいきます。あまりにも道幅の広い縦走路を見ると、今まで自分が歩いてきた道は何だったんだろうとあきれてしまう。ここから寂地山までが今日唯一気楽なコースだ。 あれあれピッケルが土に突き立ててある。ここで誰かが休憩して忘れて行ったんだろうと思いながら進んでいくと、少し先のブナの大木が倒れているところで、慌ててこちらに戻ってくる男性に出くわしたので、ピッケルありましたよと教えてあげる。さらにその先で女性が待機中だ。きっと夫婦連れなんだろう。ブナ林の中の比較的平坦な縦走路を、足下に可愛いタチカメバソウを、左手に羅漢山を見ながら快適に進んでいくと昼食予定の寂地山に着きました。ここまで広高山から1時間5分。 |
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縦走路から羅漢山が見える |
【寂地山〜額々山】 昼食後、来た道を150m引き返したところを左にとり額々山に向かう道に入ります。縦走路からの進入口にはテープがあるだけなのでうっかり通り過ぎないようにして下さい。 雑木林の中を下っていくこと5分余りで杉林に変わり、今度は登りにかかる。額々山山頂手前には大きな東よけ岩が通せんぼをしているので左側から回り込んで登っていくと額々山の山頂に到着しました。展望のない山だが南側だけが少し開けており寂地山が近くに見えました。 |
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縦走路上の額々山分岐 | 額々山山頂直下にある東よけ岩 |
【額々山〜ヒロコウ谷】 昼額々山山頂から北に100mほど緩やかに下っていくと右手に下る道が付いている。ここからオオカメノキ、タチカメバソウ、ユキザサの咲く斜面を、木の間越しに広高山や吉和冠山を見ながら急降下していきます。遠くには恐羅漢〜十方山も見えていて綺麗に見えたら写真を撮ろうと思っているうちに全く見えなくなってしまいました。 北東の方向に下っていき、テープに従って北西に向きを変え、枝沢を連続して2回渡り、沢に沿って下っていきヒロコウ谷に降り立ちました。ここは正確には3時間20分前に通過したところです。本流を右岸に渡り、あとは午前中に登ってきた道を逆に下っていくだけです。 |
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ヒロコウ谷の額々山分岐 |
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