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山 名
右谷山(1234m) 山口県岩国市錦町
登山日 2005年5月7日(土) 曇のち晴 ようたあ林道から望む右谷山(05/04/16写す)
ようたあ林道から望む右谷山
参加者 夫婦 Hさん
コース 登り:寂地峡駐車場(8時30分)〜木馬トンネル(8:45)〜水車小屋跡(9:25)〜(10:00)タイコ谷(10:05)〜(10:50)みのこし峠(10:55)〜(11:25)右谷山 所要時間2時間55分
下り:右谷山(11:30)〜(11:50)ベンチのある展望所(12:40)〜薮ヶ峠(13:00)〜(13:50)峯尾遊歩道入口(13:55)〜木目の滝散策10分〜(15:10)寂地峡駐車場
お弁当 右谷山から少し下ったところのベンチのある展望所
駐車場 寂地峡(何台でもOK!当日は臨時駐車場が設けられていました。)
トイレ 寂地峡(水洗です。)
まとめ 当初は連休に入ったころ開花すると見られていたカタクリだが、4月中旬〜下旬にかけて早くも夏日を記録するなど暑い日が続いたため、開花が早まったようだ。連休の後半に訪れるのでは時期遅れとは思いましたが、未踏の右谷山に出かけることにしました。

 松の木峠を越え国道434号線を下っていく。前日から降っていた雨は未明には上がったが、まだ空は鉛色の雲で覆われていて晴れる気配を見せず、いつもなら見える筈の寂地山系も姿を現さない。寂地峡に着くと車がまばらなので、カタクリは終わってしまったのだろう。通りがかりの売店のおばさんに聞いてみても「カタクリは終わりじゃねえ。でも行ってみんとわからんよ。」との答が返ってきた。


木馬トンネル入口の案内標識 寂地峡には日本の滝100選に選らばれた「五竜の滝」があります。その五竜の滝の間を縫うように造られたコンクリートの遊歩道を登っていきます。前日の雨で水量は多く、水は大きな音を立てて流れ落ちている。そして足下にはヒメレンゲがひっそりと咲いています。

手摺の付いた狭い階段を上りきると突き当たりで、道は二分する。ここを右にとり真っ暗な木馬トンネルの中を頭をぶつけないようにそろ〜りそろ〜りと進んでいき、トンネルを抜けるとそこは新緑の寂地渓谷だった。
トンネルの先は新緑の寂地渓谷
木馬トンネル入口にある案内標識 トンネルの先は新緑の寂地渓谷

斜面に付けられた遊歩道 竜生橋の先で道が二手に分かれます。右の道は竜ヶ岳の手前まで登って寂地峡に戻る散策コースで、左手がみのこし峠への道です。ここで単独行の男性が立ち止まってガイドブックを見ている。聞けばカタクリを見にきたとのこと。「カタクリはみのこし峠まで登らんと見れませんヨ。みのこし峠まではあと1時間半はかかります。」と説明する。ガックリされたかな?

登山道はよく整備されており、また昨年の台風の影響もないようなので快適に歩ける。険しい渓谷だけに写真のように整備が行き届いていることは本当に有難いことです。感謝!
寂地川に架かる橋
斜面に付けられた遊歩道 寂地川に架かる橋

タチカメバソウ 登山道脇には、オトコヨウゾメギンリョウソウコガクウツギコチャルメルソウタチカメバソウ、タチツボスミレ、チゴユリチャルメルソウ、5枚の葉が輪生している珍しいツクバネソウナツトウダイ、ハコベ、ボタンネコノメソウムラサキケマンなどの新緑の季節の花が出迎えてくれました。

何と言っても寂地渓谷で目に付くのはタチカメバソウでしょうか。水車小屋からみのこし峠の手前まで切れることなく咲いていました。ベンチのある水車小屋跡からは沢沿いの道で歩き易いので、道ばたに咲く花を観察しながらゆっくりと登っていきました。
タチカメバソウの群落

赤い橋を渡って寂地川の左岸に出たところがタイコ谷だ。ここからの本格的な登りに備えて小休止していると、編み笠を被ってゴルフクラブを杖にした単独行の男性が登ってこられたので、カタクリの開花状況などについて少し話しをする。その人はノートを取り出して過去のデータを見て熱心に説明して下さる。寂地山には十数回は登っておられると見受けました。そして今日は寂地に登ると言い残して先に行かれた。

登山道脇に咲く、エイザンスミレツルカノコソウニシノヤマタイミンガサニワトコフウロケマンホウチャクソウなどの花を楽しみながら、ゆっくりと登っていくことタイコ谷から45分でみのこし峠に着きました。すぐにカタクリを確認するが花は殆ど終わっていました。
タイコ谷
ベンチのあるタイコ谷

右谷山山頂にて みのこし峠手前からはガスが出てきました。林立するブナの巨木もガスを通して眺めてみるととても幻想的に見えるから不思議なものだ。カタクリはと言えば殆どが終わっているが、未だこれからのものも僅かながら見受けられる。しかし何れも昨日の雨に打たれて花弁はいかにも重そうだ。おまけに日差しがないので花は開きそうで開かない。

そうこうするうちに右谷山の北側にあるピークに達する。ここで進路を西から南にとり、緩やかに下っていくと展望のない右谷山に着きました。山頂部はガスがかかっており白一色の世界です。これでは昼食どころではないので、浦石峡に向けて下っていくことにしました。
右谷山山頂の花のお嬢さん

 右谷山山頂から、エイザンスミレエンレイソウカタクリツクバネソウナツトウダイなどの花の咲く道を下ること20分弱でベンチのある展望所に着きました。何が見えるかと言えば真っ白けのガスだけです。展望は諦めて食事をとっていると幸運にもガスが切れてきて鬼ヶ城山〜羅漢山が見え出しました。それからは鬼ヶ城山の方向はずっと見えていましたが、羅漢山は再びガスに覆われてしまいました。ところで容谷山〜小五郎〜築山〜安蔵寺はいくら待てども一向にその姿を現わしませんでした。雨上がりだから好展望を期待していただけに残念でなりません。

鬼ヶ城山(展望所より) 羅漢山(展望所より)
鬼ヶ城山の左後方に傘山、その左手には経小屋山と瀬戸内海 一瞬ガスが切れて雨量観測ドームの建つ羅漢山が見えました

食事を終え薮ヶ峠に向けて下っていくこと5分でヒノキ林の中に入っていきます。道ばたにはでっかい白色のショウジョウバカマがたくさん咲いており、植林帯の道にしては明瞭で道幅も広く快適に歩けます。正面には木の間越しに容谷山が見えるようになってきました。やがて植林帯を抜けると直ぐにベンチのある薮ヶ峠に着きました。峠は十字路になっており、右は河津に下る道、直進のササが被っているヤブ道は容谷山や小五郎山方面への道、そして左は浦石峡に下りる道です。

薮ヶ峠で左折して下っていくと、やがて水の流れる音が聞こえてきて沢の左岸に沿って下っていきます。道ばたにはニリンソウが頑張って咲いており、ラショウモンカズラも大群落を作っていました。タチシオデもありました。
薮ヶ峠
十字路になっている薮ヶ峠

寂地峯尾遊歩道入口 沢に架かる赤い鉄製の橋を渡り、カキドオシの咲き乱れる土手を登ると、「西中国山地国定公園」の案内板と「寂地峯尾遊歩道」の案内標識の立つ、遊歩道入口に出てきました。林道は舗装されておりさらに奥へと続いているようだ。

右手に木目の滝を見て浦石林道を下っていきます。林道は途中から未舗装となるが車の通行には全く支障がない。やがて宇佐の民家が見えてきて、右手に鬼ヶ城山を見ながら寂地峡駐車場に戻りました。
木目の滝
寂地峯尾遊歩道入口 水量の豊富な木目の滝

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