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山 名
鬼ヶ城山(1031m)
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山口県岩国市錦町
登山日 2005年4月16日(土) 快晴 鬼ヶ城山(ようたあ林道より)
ようたあ林道から望む鬼ヶ城山
参加者 夫婦
コース 登り:冠高原(10時)〜ようたあ林道(10:20)〜(10:52)馬頭観音のある取り付き(10:57)〜県境十字路峠(11:03)〜大岩(11:35)〜(11:45)鬼ヶ城山 所要時間1時間45分
下り:鬼ヶ城山(12:25)〜874m峰手前鞍部(12:42)〜平岩(12:50)〜飯山地区最奥民家(13:10)〜国道186号線(13:25)〜(14:00)冠高原 所要時間1時間35分
お弁当 鬼ヶ城山の山頂で食べました。
駐車場 冠高原スキー場の駐車場に停めました。
トイレ 冠高原スキー場(手洗い水出ません。)
まとめ ゆうゆう18号の山の近況欄に、冠高原からようたあ林道に直接下りて鬼ヶ城山に登るルートが紹介されていた。これなら冠高原に車を停めて周回できるのではないかと思い登ってみることにしました。最も県境尾根に沿って登っていくのが一番手っ取り早いのでしょうが、情報がないので手出しができない。

 西広島バイパスを降りて旧佐伯町を走り、国道186号線に出て北上していきます。小瀬川沿いの羅漢渓谷の桜は広島市内より少し遅れ気味で、満開〜散り始めで今週末も花見が楽しめそうだ。渓谷にはピンクの桜のほか、黄色のコウヤミズキタムシバが咲き乱れ、渓谷はカラフルな色で埋めつくされている。


松の木峠の取り付き 松の木峠にある県境標識「山口県・錦町」のところから南に延びる平坦な送電鉄塔保守道に入っていき、1つ目の鉄塔を左に、2つ目の鉄塔を右に見て杉の植林帯の中を進んでいきます。そして少しづつ下っていきながら、3つ目〜4つ目の鉄塔の真下を通過すると松の木峠の取り付きから20分で前方にようたあ林道が見えてきました。

ようたあ林道に出て左にとり下っていきます。林道は多少の登り下りがありますが苦になるほどではありません。
ようたあ林道に出る
松の木峠から南に入っていく ようたあ林道に出る

樹木の隙間から見る容谷山 この辺りは山全体に杉が植林してあり、杉の木は大きく成長している。今日も当然の如くスギ花粉が飛んでおり、あたりが白くかすんでいる。花粉症の人には耐えられないだろう。木の間越しに寂地山系が見えるが、一部だけなので同定が難しい。

右手は深い谷となって切れ込んでいる。沢沿いにはワサビの群落が見かけられるが誰かが栽培しているのだろうか?谷にはミツマタの花が咲き甘い匂いを漂わせていました。ミヤマカタバミも白い可憐な花を咲かせている。
樹木の隙間から見る右谷山
樹木の隙間から見る容谷山 樹木の隙間から見る右谷山

馬頭観音のある登山口 ようたあ林道に出て1/25,000図とにらめっこすること30分でやっと「鬼ヶ城山登山口」の案内プレートの架かる馬頭観音登山口に着きました。道幅が少し広くなっているので見落とすことはないと思います。

ササの茂る登山口から杉林の中に入っていき、左手にササ原を見ながら緩やかに登っていくこと10分で県境の十字路峠(稗原峠)に着きました。左は冠高原、直進は飯山、そして右は鬼ヶ城山方面です。
県境十字路峠
馬頭観音のある登山口 県境の十字路峠(稗原峠)

ササ原 県境十字路峠を右にとり、県境尾根に乗って南下していく。杉の植林帯と広葉樹林が交互に現れ、広葉樹林に入ると右手に小五郎山〜容谷山〜右谷山〜寂地山〜吉和冠山に至る西中国山地の名山の稜線が木の間越しに見え、久し振りに見る寂地山系の山に懐かしさを覚えます。山の雪は消えているように見えるが、今年は雪が多かっただけに雪解けは遅れているだろう。

尾根上には数ヶ所のササ原があるが何れもササが刈り込んであり、季節も春先なのでササの勢いはなく快適な尾根歩きが楽しめる。920mピークの次のピークを過ぎたところがササの勢いが強かったように思います。でもササ漕ぎも楽しいものですヨ。
ところとごろにあるササ原

 エンレイソウの咲く倒木地帯を過ぎると、明るい広葉樹林に入り、前方には鬼ヶ城山が見えてくる。最後の登りを登っていくと鬼ヶ城山の由来となった大岩が出現するので大岩の間をすり抜けて進んでいく。やがてササ原となるが、ここもササが刈り込んでありササ漕ぎをするようにことはない。ただササの切り株が多く残っているので非常に歩きにくい。大勢のハイカーに歩いてもらって踏み固めて欲しいものです。左手から飯山からの道が合流してくると、すぐに鬼ヶ城山の山頂に立ちました。


鬼ヶ城山山頂 山頂からは東南の方向に大野権現が見える。そして南には雨量観測ドームが目印の羅漢山がひときわ目立ちます。他の方向は立ち木に邪魔されて景観がありません。

山頂広場の端に立つアセビの木が花を咲かせている。おやおや巣箱が取り付けられているが、ハイカーがしょっちゅう登ってきたのでは小鳥もおちおち利用できないだろう。少し離れたササ原の中では、シロモジの黄色の花がきれいだ。
羅漢山(鬼ヶ城山より)
三等三角点のある鬼ヶ城山山頂 南には羅漢山が見える

尾根コース・飯山コース合流点 さて飯山方面に下山することにして、山頂から20mほど戻ったところにある合流点で右の踏み跡の明瞭な道をとり、鬼ヶ城山の東斜面に広がる広葉樹林の中をジグザグに下っていく。北には樹間越しに吉和冠山などの寂地山系の山が見える。

山頂から15分で杉の植林帯に入っていくと2分で874m峰手前の鞍部に下りてくる。十字路になっており四方にテープが付いているが、ここは右(東南の方向)に折れ植林帯の中に付けられた道を緩やかに下っていく。
吉和冠山(下山道より)
尾根コース・飯山コースの合流点 下山道から吉和冠山を望む

植林帯を抜けると平岩(長方形の平らな石)がある。平岩の手前を左にとり沢をまたいで渡ると幅の広い林道が延びてきている。おそらく植林作業のために作られた道だろう。林道を道なりに下っていくと平岩のある林道終点から20分で飯山集落の最奥民家(廃屋のようだ)に出てきました。

里に下りてくると、カキドオシキランソウタチツボスミレタネツケバナヤマエンゴサクなどの花が咲いており西中国山地山懐の里にも春が訪れたんだなあと実感する。ここから一旦国道186号線に出て、冠農場に抜ける道を通ってスタート地点の冠高原に戻ってきました。冠高原には新しく「直子の手作りお菓子店」なるお店が出来ていて、若くてきれいなおねえさんからシュークリームを買いました。消費した分のカロリーは補給しなければ・・・。
平岩
平べったい長方形の平岩

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