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山 名
大土山(800m)
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広島県安芸高田市
登山日 2005年4月2日(土) 曇り 高天原から望む大土山
高天原から望む大土山
参加者 夫婦
コース 登り:憩の森キャンプ場(10時20分)〜(10:35)峠T分岐・高天原往復(10:47)〜救世観音大鳥居(10:50)〜(11:10)780m峰(11:15)〜コル(11:35)〜(11:45)念仏岩分岐・念仏岩往復(11:50)〜(11:55)大土山山頂(12:00)〜(12:10)物見ヶ丸 所要時間1時間50分
下り:物見ヶ丸(12時55分)〜林道分岐(13:00)〜舗装路に出る(13:30)〜土橋三叉路分岐(13:45)〜(14:00)憩の森キャンプ場 所要時間1時間5分
お弁当 物見ヶ丸で食べました。(北東方面の眺望がありました。)
駐車場 憩の森キャンプ場(20台くらい停められます。満杯なら論山堤の方にもあります。)
トイレ 憩の森キャンプ場(手洗い水出ます。)
まとめ ずいぶん暖かさを感じるようになったが、桜はもう少し先のようです。でも春の花が咲き始めているので、花巡りをしようと思い向原にある大土山に登ってみることにしました。

 向原町中組から「憩の森5km」の道標に従って、北に延びる道に入り4kmくらい走ると右手に論山堤が見えてくる。さらに300mほど走ると憩の森キャンプ場に着きました。ちょうど地元の憩の森監視員のご夫婦がキャンプ場を清掃していたので挨拶を交わす。大土山に登るのだと言うと、カラーコピーした手書きの地図を頂いた。何枚もあったので、おそらく登山者に配っておられるのだろう。有難いことです。


大きな案内板のある登山口 登山口は憩の森キャンプ場の南端にあり、大きな案内板と指導標があるのですぐ判ります。登山口を入ると一直線の平坦な登山道が東に延びており、右手にはヒノキの植林帯が広がっています。やがて横木の階段が始まりますが直ぐに終わります。相当に年季が入った休憩所を左に過ごし、すぐのY分岐を左にとり左側から少し回り込んで登っていくと案内標識の立つ峠に出ました。周辺は樹木がずいぶんと伐採され裸地に近い状態でした。

峠はT分岐となっており、左には高天原の古びた木の鳥居が見え、右には随分と立派な救世観音の大鳥居が見えます。まずは進路を北東にとり180mほど緩やかに登っていくと高天原に着きました。
大きな案内板のある登山口

高天原からは東に大土山山頂に建つ電波塔がきれいに見えました。なお天孫降臨(てんそんこうりん)伝説のある高天原の大岩の上は聖地とされており、注連縄の張られている大岩の手前には次のような注意書きがありました。

【高天原にある注意書き】大土山は超古代より神体山として人々にあがめられた尊い山でありまして、殊にこの周辺に点在する大岩御霊の依り給いし神籠でありますので土足で上がったり座ったりなさいません様、又この一帯は神域でありますから汚さぬよう御注意の程お願い致します。
高天原の鳥居と大岩
高天原の鳥居と大岩

救世観音の大鳥居 さて峠のT分岐まで戻り、今度は反対側の救世観音大鳥居に向けて坂道を上っていきます。鳥居の下を潜り前方に見える案内標識の「大土山登山道」に従って登山道に入っていきます。

鳥居の先から左の方に下っていく道が見えますが、これは大反田への道だと思います。憩の森監視員の人の話では大反田から直接大土山へ登る道は消えかかっているとのことでした。ですから大反田へは下りない方が賢明ではないでしょうか。
土塁への入口
救世観音の大鳥居の下を潜る 登山道(土塁)への入り口

延々と続く土塁の道 土塁の道に入ると左は手入れされていない甲田町の雑木林、右は向原町の間伐されているヒノキ林と、左右で全く異なる様相なのが印象的だ。境界杭に沿って歩くとよくあることで、雲月山の広島県側と島根県側のようなものでしょうか。

779mピークを過ぎると土塁は消え失せて、ごく一般的な山道となるが、昨年の台風の影響だと思われる倒木が多く歩きにくい。行く手前方に大土山が見え、その姿が徐々に大きくなってきます。
779mピークで向きを変える
延々と続く土塁の道 779mピークで向きを変える

大土山山頂三角点にて やがて高圧配電線が見えてきて、前方が明るくなってくると無線電波塔の建つ大土山山頂に着きました。残念ながら山頂からの展望は殆どありません。三角点は無線中継所建物の北側にありました。

山頂からさらに北に進んでいくこと約5分で「芸藩通史」に名所として紹介されている潜り岩があります。潜り岩の中にある鳴岩を動かすとゴロンゴロンと鳴り幸せになるとか・・・。とりあえずは潜ってみました。潜り岩の上は平らになっていて上に立つと山頂の電波塔が見えます。
潜り岩を潜ってみる
大土山山頂三角点にて 潜り岩を潜ってみる

物見ヶ丸にて ガイドブックによると眺めのよい物見ヶ丸も、現在では雑木が成長して北東方面が望まれるに過ぎない。案内標識はは「松江」や「呉」を指しているが余りにも遠すぎやしないか?せめて三次とか東広島にすればよかっただろうに!ここが折り返し点につき昼食にしました。

【大土山】中国山地中位面の準平原に突出する山塊である。南方より横圧をうけた摺由断層の地形が隆起侵蝕された残丘である。この山を源流とする板木川は東流し江川を経て日本海へ、西流は太田川に入り太平洋に流れる。山麓に広がる岩海は流紋岩で長年の侵蝕により丸みがあり日本一の庭石として名高い。(案内板より抜粋)
物見ヶ丸にて

さて尾根道を潜り岩まで引き返し、その少し先にある案内プレート「下山道。憩の森へ」に従って右に折れる。少し進むと軽トラックが通れるほどの道幅となります。林道は未舗装ですがよく整備されています。
 林道分岐から15分で1つ目の車止めがある。一本道なので直進する。
 林道分岐から19分で2つ目の車止めがある。左240度に下る広い道へ。
 林道分岐から21分左手から下りの林道(車止めがある)が合流してくる。

やがて小川のせせらぎが聞こえてきて右に谷を見ながら下っていき、車止めを乗り越えてコンクリートの橋を渡り、突き当たりの舗装路を右折しさらに下っていく。ここから15分で土橋の三叉路に出るので今度は左折して900mで憩の森に帰ってきます。
林道へ下る分岐点
林道へ下る分岐点

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