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山 名
大江高山(808m) 島根県大田市
登山日 2004年11月23日(祝日) 快晴 山田バス停付近より望む大江高山
参加者 夫婦 Hさん
コース 登り:山田バス停(9時30分)〜飯谷バス停(9:50)〜(10:10)山辺八代神社(10:20)〜(10:40)尾根大砲岩案内(10:50)〜(11:20)大江高山
下り:大江高山(12:30)〜(13:00)西峰展望所(13:10)〜六合目(13:30)〜山田登山口(14:05)〜(14:25)山田バス停
お弁当 大江高山山頂で食べました。
駐車場 山田バス停付近(消防ポンプ所の空き地に10台くらい停められます。私有地なので注意してください。)
山田登山口(駐車専用スペースに詰めて5台くらいでしょうか。最初に停めた人の配慮によります。)
飯谷バス停付近(駐車スペースはありますが消火栓の付近はいけません。工夫して路肩に数台です。)
山辺八代神社(鳥居手前の神社駐車場に15台くらい。急坂なので冬場はスリップに用心してください。)
トイレ 八代姫命神社(簡易トイレです。手洗い水ありません。)
まとめ ここ数日穏やかな晴天が続いています。今日は紅葉狩りに行こうと計画していましたが、あまりにも天気が良いので尾根歩きが良いだろう。山陰地方までが好天気なので大田市まで遠出をすることにしました。

 国道261号線を大朝町、瑞穂町、石見町と走り抜け、川本町に入り江の川を渡ったところの信号を右折し片側1車線の江の川沿いの広い道路を遡って行きます。きっと莫大な立ち退き料が支払われたのであろう、道路の左側には豪邸が建ち並んでいる。暫くして細い道となり県道31に入り祖式に向けて北上する。そして祖式の手前まで来ると左前方にマンモスのような形をした大江高山が見えてきます。高いな〜あ!祖式の信号を左折して5kmくらい走ると山田バス停に着きました。


山田バス停 出発点とした山田バス停の前には「大江高山山田側登山道入口」の案内板が設置してあり、その右側には「大江高山登山道」のパンフレットが入っているポストがありました。至れり尽くせりで本当に有難いことです。

先ずは足慣らしに民家が点在する舗装路を飯谷バス停まで1.2kmほど歩きます。道ばたにはアキノタムラソウ、季節外れのキクバヤマボクチシマカンギク、ノコンギクなどが咲いていてなかなか前に進みません。
飯谷バス停
山田バス停(自治会館) 飯谷バス停と大江高山

山辺八代神社の参道 飯谷バス停から山の方に伸びている舗装路に入ります。分岐には案内標識が設置されているのでに標識に従って、息の長いアキノキリンソウや名前とは違って可愛いハキダメギクの咲く舗装路を登っていきます。最終民家を左に見て、杉の大木の立ち並ぶコンクリートの参道を登っていくと駐車場と鳥居があり、さらに登っていくと神社に着きました。

神社のお賽銭箱には手が届かぬようになっていて、お賽銭をあげる場合は郵便ポストの投函口のようなところから小銭(お札ではありません)を投げ入れなければなりませんでした。運良くストライクでしたが・・・何故か釈然としないものがあります。小さなお賽銭箱だから箱ごと持っていかれてしまうのだろうか?何事も用心するに越したことはないのであろう。
山辺八代姫命神社の参道と鳥居

神社の左手から杉林の中に入っていきます。石のゴロゴロした植林帯を5分で抜け、枯れた沢を左岸に渡り、再び杉の植林帯へと入っていきます。やがて雑木が混じるようになり、急斜面を直登するようになります。立木につかまりヨイショと体を持ち上げていきます。こんな直登は阿弥陀山以来だろう。しごかれること山辺八代神社から20分で「大砲岩」の案内のある支尾根に出ました。ヤレヤレです。ここで小休止を入れました。

急登はさらに続きます。岩の多い支尾根を25分登っていくと、やっと主稜線にたどり着きました。きつい登りだったけど、ところどころにシハイスミレ(葉の裏が緑のものが多かった)が咲いていて苦しさを和らげてくれたのが救いでしょうか。主稜線を北西(左側)にとると「あと100m」の標識があり、ひと踏ん張りすると大江高山の山頂に立ちました。
きれいな形の黒尊岩?と紅葉

大江高山山頂にて 今日は少し霞んでいるが、東には大田市街と三瓶山が、南には石見冠山などの山並みが、西は樹木に遮られていて眺望がないが、北にはデコボコ火山群とその向こうには温泉津町と日本海が見える。火山群を見ながらお昼にする。本当にデコボコしており一つ一つが独立峰といった感じで、とても縦走はできそうもない。

山頂には既に反対の山田側から登られた9人のグループがいて賑やかだ。その中にHさんの高校時代の恩師がいたのには驚きです。昨年春に江田島の古鷹山に登ったときにも恩師と30数年振りの再会をしたばかりだというのに・・・偶然なんでしょうけど。
三瓶山をバックに
大江高山山頂にて 三瓶山をバックに

石見冠山 下山は山頂から西に伸びる道を下っていき、779mピークから山田口を目指します。縦走路は樹木に遮られているが今の時期は広葉樹が落葉しているので眺めがいい。左手に見える山の名前は判らないが、右手には火山群のデコボコ山並みが見え隠れして飽きることのない尾根歩きが続きます。吊り尾根状の鞍部付近は馬の背になっているが、両側とも傾斜は緩く危険とは感じない。

鞍部から緩やかに登っていくものの、偽ピークに何回も騙されてしまう。やっと辿り着いた779mピークに待っていたものは最近倒れたと思われる名物?の白骨老木だ。痛々しい。山頂からは東方向を除き、展望が開けており視界が良ければ西中国山地がきれいに見えることだろう。南には石見冠山がかすんで見え、北には火山群が大きく広がっている。
逆光の中の石見冠山

779mピークからデコボコ火山群を望む。よくぞまあ、こんな形が出来上がったものだと感心します。

779mピークからはジグザグの道を下っていきます。登りはメチャしごかれたけど、こちらの下りも傾斜が急で、道幅も狭いので気を使います。六合目に大江高山の誕生を解説した案内板が設置されています。展望もよく一休みするには適しているのではないでしょうか。

やがて左右に鉄条網が設置されている杉の植林帯を抜け、紅葉のきれいなヤマモミジの下を抜け左手に民家を見ながら下っていくと山田登山口に降り立ちました。登山口付近には、終わりゆく秋を惜しむかのように、アキノタムラソウカワラナデシコ、コウゾリナ、シシウドシマカンギク、スイラン、リュウノウギク、リンドウなどの花が頑張って咲いてくれていました。最後はヘトヘトになりましたが周回ご苦労様でした。
山田側の登山口
山田側の登山口

【大江高山の歴史】
高山は第線火山帯に属し、200万年前に形成された休火山です。高山は5つの山体の中心にあって主峰は八代高山808mです。古代、高山は御神体として崇められ、中世には山麓に高山大明神が祀られるようになりました。頂上からの眺望は、北方の日本海の大海原が開け、はるかに日御碕灯台を望むことができます。また、南方は秀峰三瓶山や中国山脈の山並みがパノラマ風に展開します。(大田市大代高山会の小冊子より抜粋)


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