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山 名
弥畝山(961m) 島根県金城町
登山日 2004年8月21日(土) 曇り時々晴れ
無線中継所より望む弥畝山
参加者 夫婦 Hさん
コース 登り:峠の登山口(10時45分)〜939m峰(11:00)〜展望東屋台(11:15)〜無線中継所(11:35)〜ブナ林ベンチ(11:50)〜(12:05)山頂手前
下り:山頂手前(12:05)〜ブナ林ベンチ(12:15)〜(12:30)無線中継所(13:10)〜舗装路〜(14:25)峠の登山口
お弁当 無線中継所を少し下がったところの林道で食べました。(目の前に弥畝牧場が広がります。)
駐車場 峠登山口駐車場(路肩に5台くらい。峠から弥栄村ふるさと体験村の方に50mほど下った所)
トイレ ありません。
まとめ お盆を過ぎた頃から朝晩がしのぎ易くなりましたが、厳しい残暑が続いているのは事実ですから少し楽な山を選択してみました。弥畝山だと下山したあと八幡湿原に立ち寄って夏の湿原の花が探索できることだし・・・。だが戸河内まで走ったところでカメラを忘れたのに気がついて自宅まで取りに帰ったため、1時間強のロス。時間的にも痛いが・・・それ以上に高速代とガソリン代が・・・。情けない限りです。

 芸北町西八幡原から県道115号線を走り木束峠を越えると根県県金城町に入る。細いクネクネした道を下っていき周布川に架かる橋を渡り、渡ったところのT字路(左は匹見、右は波佐)を右折する。右に周布川を見ながら、でっかいシシウドの咲く川沿いの道を下っていき数軒の民家のある小集落を抜けたところで、「弥畝山」の案内標識に従って左に大きくUターンするように曲がり、笹目原林道に入ります。案内標識が少し見えにくい(反対側を向いている)ので見落とさないように!

 笹目原林道は路肩がはっきりしないくらい夏草がかぶり気味なので慎重に登っていく。1kmくらい進んだ地点にヌルデの大木が倒れていて道を半分くらい塞いでいるので、車から降りてヨイショと木をどける。おやおや道ばたにはフジカンゾウが咲いている。さて再び夏草の生い茂る道を上っていき、牧場入り口の分岐を右にとり200m走ると登山口のある峠に着きます。草の勢いの強い夏場は、新車や高級車では、この道を走らずに弥栄村の方から入った方が賢明でしょう。


登山口と遊歩道案内板 登山口の近くに「ブナ林遊歩道案内図」なる案内板が設置されていましたが、理解するのに苦しみました。下側が北になっている、登山道と車道が同じように描かれている、現在地がやや不明確、現在地付近が入り組んでいるなどです。丁度大型バイクで通りかかった人が「あそこが登山口ですよ」と親切に教えてくれたのでようやく案内図が理解できました。

果実をつけたヌスビトハギが咲いている登山口を入ると、いきなり横木の階段が始まります。ウォーミングアップの出来ていない体には少し辛いかな。足下に咲く、オトギリソウノギランヒメキンミズヒキヤマジノホトトギスを観察しながらゆっくりと登りつめました。
登山口とブナ林遊歩道案内板

 横木の階段が終わると、山の案内図が設置してある939mピークに達する。この位置からだと立木が邪魔をして島根県の日本海方面は展望が開けないが、県境付近〜広島県側の八幡高原まではきれいに見えている。なお少し先に進めば日本海側が望めるポイントがあります。付近にはハギの花、特にマルバハギが多く見られ、足下には早くもツルリンドウが顔を覗かせています。どこまで行っても途切れることのないヒメキンミズヒキの咲く道を、左手に臥龍山を見ながらのんびりと進んでいくと、右手に展望東屋が見えてきます。東屋からは日本海側が望めますが視界やや不良のため日本海はわかりませんでした。


939m峰より広島県側の山を望む 展望東屋より大麻山を望む
939mピークより広島県側の秀峰を望む 展望東屋より島根県日本海方面の山を望む

展望東屋で小休止した後は、オトギリソウ、オミナエシシュロソウシラヤマギクツリガネニンジンなどの初秋の花が咲く平坦な遊歩道を進んでいく。わずかに下り右に反射板を見て、さらに進んでいくと正面に空山が大きく、その麓には広大な弥畝牧場が広がり、赤と青色の牧舎が見える。まさに牧歌的な雰囲気だ!

さらに進んでいくと突然、大きな電波塔の建つ無線中継所に出てくる。無線中継所の建設・保守のための舗装された管理道が延びてきており、いつもながら愕然としてしまうのだが、やむを得ないことなのだと無理やり納得する。

山にはすでに秋が訪れようとしている。道ばたには、早くもマツムシソウが咲いているのだ。息の長い夏の花もあるのだが、秋の花が主役に躍り出るのはもう直のことだ。
空山と麓に広がる弥畝牧場
空山と麓に広がる弥畝牧場

ブナ林入口 舗装路を横断し、案内標識に従ってブナ林へと向かう遊歩道に入る。よく整備された松林の中の道を緩やかに下っていき、道が平坦になると、無線中継所から10分でベンチと「ブナ林」の案内標識のあるブナ林入口に着く。

この山のブナは概して小振りのようだ。あと数世紀を経れば見事なブナ林となるのではないでしょうか。
ブナ林入口の案内標識
無線中継所手前のブナ林への道 ブナ林入口にある案内標識

ブナ林入口の案内標識から丁度200mの地点に、ブナの小木に赤テープが3個所巻きつけてあり、マジックで「←弥畝山」と書かれている。道はよく踏まれていそうなので欲を出して進んだのは良いが、やがて踏み跡が不明瞭になってきたので10分ほど進んだ地点で勇気?をもって引き返しました。やはりガイドブックの記述に従うべきだったのだろうか。


無線中継所まで引き返し、お昼を済ませた後、舗装道路を下って登山口まで戻ることにしました。舗装路を500m下っていき無線中継所車止めの所で左をとります。約2kmで次の牧場入口の車止めの所でも左をとります。約200mで峠の登山口です。牧場の私有地内には多くの湿地帯があり、いろんな花を観察したため、登山口に着くまで1時間以上も費やしてしまいました。

[下山時に見つけた花]
アカソアカバナ、早くも咲いたアケボノソウイタドリオタカラコウキンミズヒキ、クズ、クルマバナ、紅白のゲンノショウコ、ツリガネニンジン、ヌルデの花、ホソバノヨツバムグラミゾソバメドハギ
花のお嬢さん
花のお嬢さん(後ろは弥畝牧場)

 帰りに木束原の休耕田や湿地帯を散策してみました。そこでは、イタドリオタカラコウオトコエシ、2回目開花のカキツバタ、ナガバノウナギツカミ、ナガボノシロワレモコウビッチュウフウロミゾカクシミゾソバミソハギなどの花が歓迎してくれました。もう少し時間があるので、次は西八幡湿原尾崎沼に足を延ばすことにしました。実は予定どおりなんですが・・・。


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