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山 名 |
大山弥山(1711m) | 鳥取県大山町 |
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登山日 | 2004年8月7日(土) くもり時々晴れ |
明智峠から大山を遠望
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参加者 | 夫婦 Hさん | |
コース | 登り:大山寺橋(8時30分)〜1合目(8:50)〜2合目(9:05)〜3合目(9:20)〜(9:30)4合目(9:35)〜5合目(9:45)〜(10:05)6号目避難小屋(10:20)〜7合目(10:35)〜(11:00)8合目(11:05)〜(11:35)大山弥山 所要時間3時間5分 下り:大山弥山(12:45)〜(13:45)6合目避難小屋(13:55)〜元谷分岐(14:10)〜元谷(14:35)〜(15:05)大神山神社奥宮(15:10)〜(15:30)大山寺 所要時間2時間45分 |
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お弁当 | 弥山山頂(広い板敷きの上で食べました。) | |
駐車場 | 大山寺橋P(利用料は410円。他にもたくさんあるので駐車場所については心配ありません。) | |
トイレ | 大山寺橋P(水洗です。他にもたくさんあります。)、山頂避難小屋(水洗です。手洗い水はありません。) | |
まとめ | 梅雨明りの時期を狙っていましたが、予定していた日の鳥取地方は天候に恵まれず7月末に延期しました。ところが今度は東のほうから迷走台風がやってきたので、またまた延期しました。そしてやっと8月になって登ったのですが「時すでに遅し」で期待していたクガイソウは殆ど終わっていました。でもたくさんの花を見れたから良しとしよう。 |
岡山県新見市から明地峠を越えて日野町に入ることにしました。明地峠から遠望する早朝の大山は雲を覆ることなく麓から山頂までくっきりと見えている。こりゃ幸先がいいぞと思いながら日野町〜江府町〜溝口町〜大山町枡水高原と走り大山寺橋の駐車場に入る。駐車場入り口にある登山届けポストに入山届を投函して今日の長丁場に挑みます。
溝口から枡水高原までの道からも大山がきれいに見えている。この天気が続けば今日の山頂からの眺めはさぞかし素晴らしいものになるだろうと密かに期待していたのですが・・・。大山寺橋の駐車場に駐車して大急ぎで出発する。 夏山登山道に入ると、道端にはアカソ、オオカニコウモリ、クサアジサイ、広島県では見たことのない白い花弁のゲンノショウコ、ツルアリドオシの実、トウバナ、トチバニンジンの実、今が盛りと咲き乱れているヌスビトハギ、ノブキ、ミズヒキなど、日陰を好む花が多く見受けられる。阿弥陀堂分岐をすぎると直ぐに1合目だ。花の写真を撮るのに忙しいものだから、ここまでに50人近くの登山者に追い抜かれただろう。 |
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溝口IC付近から望む大山 |
石畳の登山道は、1合目手前から横木の階段の道に変わる。この大嫌いな階段道は延々と8合目まで続くのだが、シーズン毎に多くの登山者を迎え入れる現状では横木の階段で登山道を整備するのは致し方ないのでしょうネ。 ブナを満喫しながら徐々に高度を上げていく。2合目からはアクシバ、イタドリ、初めてお目にかかるクサボタン、トリアシショウマ、満開のソバナ、ホツツジ、そろそろ終わりのヤマアジサイ、ヤマジノホトトギスなどの花を見ることができました。ところで5合目から6合目の避難小屋までを辛く長く感じたのは自分だけだろうか? |
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登り始めは石畳の道 |
6合目避難小屋の前は登山者でごった返していました。運良く空いているベンチがあったので大休止を入れました。隣には青森県から来たという高校生…青森には大山ほど高い山がないのが残念だとか…。 眺望はと言うと、大山北壁も三鈷峰もユートピア小屋も全く見ることはできませんでした。ガスが吹き上げてきて見えるのは別山のみでした。当然ながらその他の周囲の山も米子も日本海も見えません。ただし下界の元谷だけが見えたのは唯一の救いでしょうか。 |
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6合目避難小屋より元谷を見下ろす | 6合目避難小屋より北東を望む |
ここからは低木帯となり周囲の景色が開けてきますが、残念ながらガスのため眺望はありません。ただ、振り返ってみると下の方に列を成して登ってくる登山者の長い帯が続くのが見えます。岩場やガレたところが多くなってくるので足元に用心しながら登っていかなければならない場所でもあります。 登山道脇にはオオカメノキの実、オトギリソウ、キュウシュウコゴメグサ、時期遅れのクガイソウ、クルマバナ、コウゾリナ、シモツケ、シモツケソウ、ダイモンジソウ、ホソバノヤマハハコ、ホタルブクロ、ヨツバヒヨドリなどの色とりどりの花が励ましてくれている。 |
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崩落が進む大山別山沢 |
大山には「ダイセンオトギリ」なるオトギリソウが咲くと聞いていますが、未だに何種類もあるオトギリソウの仲間が区別できずにいます。 大山では大山寺橋付近の側溝にも小さなオトギリソウを見かけたし、その後もオトギリソウは山頂まで途切れることなく点々と咲いており、この間の標高差が900mもあり環境も異なるので、全てが同じ種類のものとはとうてい考えられません。ですから実際の名前は何なんだろうと困っているのです。 |
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岩場に咲くオトギリソウ |
8合目から山頂まではダイセンキャラボクなどの貴重な高山植物を保護するための木道が敷設されている。今年6月から木道の付け替え工事が行われており、当日は尾根沿いの木道が工事中通行止めのため、南回り石室経由の木道を利用しました。 一旦下って大きく迂回して回り込むように登っていきます。石室付近からは枡水高原スキー場や、その向こうにゴルフ場が見えました。下りのときは視界はすっかり良くなっていて米子道溝口ICから枡水高原までの車で上ってきた道も見えました。 |
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8合目から敷設されている木道 | 雲の下に下界が望める |
大山弥山の西斜面は唯一傾斜のなだらかなところで、殆どがダイセンキャラボクが密生しており、キャラボクのすき間には草原のお花畑が広がっています。 お花畑には、麓より一足早い秋の訪れを感じさせるアキノキリンソウ、アマニュウ、イヨフウロ、イワアカバナ、まだ頑張っているオオバギボウシ、橙色が鮮やかなコオニユリ、ゴマナ、大きな試験管ブラシのサラシナショウマ、シュロソウ、トモエシオガマ、ノギラン、ヒトツバヨモギ、なぜかネジバナなどの多くの花に迎えられました。 |
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ダイセンキャラボクが密生している |
石室からは北にほぼ一直線に伸びる木道を緩やかに登っていくと、正面に山頂避難小屋が見えてくる。小屋の左手から尾根沿いに回りこんでいくと弥山山頂に着きました。なお、小屋の右手から回っても行けます。 まだ12時前だが山頂は多くの登山者でごった返していました。そして続々と登山者が登ってきて山頂付近は過密状態だ。三角点は山頂からほんの少しだけ東の地点に位置するのですが、危険なため進入禁止のロープが張られています。それでもルールを無視して三角点まで足を伸ばす輩が絶えないことは非常に残念です。 眺望は全くありませんでした。ガスが吹き上げてきているので視界は数百メートルくらいだろう。弥山三角点までは見えるが、その先の剣ヶ峰より北側はダメでした。 |
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大山弥山山頂の花のお嬢さん |
下りは快適だろうと思いきや、バスツアーの団体さんがゾロゾロと登ってこられたり、8合目まで下りると今度は、兵庫県加西市から合宿で来たという某空手道場の子ども達が元気に飛び跳ねるように登ってくるので、すれ違うのが大変です。そのために登山道を広げる訳にもいかないので結局のところ譲り合いの精神で…と言うことなんでしょうけど…これが、また判っていない我儘者がいるんですよね〜ぇ。
6合目避難小屋で最後の大休憩をとり再び夏山登山道を下っていく。5合目の少し上のところで「元谷経由大山寺」の案内標識に従って右に折れて、元谷に向けてブナ林の中を急降下する。最近木道の補修をしたのだろうか?真新しい木道が付いている。ありがたいことです。 こちらの行者コースは今ひとつ人気がないようですネ。時間がかかる、元谷から夏山登山道までの傾斜がきつい、元谷を歩くのは味気ない、等々でしょうか。 元谷を渡って、大神山神社を抜けて、石の敷き詰められた歩きにくい大神山神社参道を下って、大山寺の商店街を抜けて駐車場所まで戻りました。皆さんご苦労様でした。 |
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夏山登山道から別れ元谷へ |
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