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山 名
十方山(1319m) 広島県戸河内町
登山日 2004年6月12日(土) 曇のち晴れ 内黒峠付近からの十方山
内黒峠から望む十方山
参加者 夫婦 Hさん
コース 登り:二軒小屋(8時50分)〜五郎新道登山口(9:05)〜(9:40)尾根(9:50)〜丸子頭(10:40)〜(11:10)前三ッ倉(11:15)〜奥三ッ倉(11:35)〜(12:00)十方山山頂 所要時間3時間10分
下り:十方山山頂(12:45)〜沢に出る(13:35)〜(14:05)林道登山口(14:15)〜(15:00)二軒小屋
お弁当 十方山山頂(山頂に勝るところはありません。)
駐車場 二軒小屋(恐羅漢スキー場専用の駐車場です。何台でも停められます。)
トイレ 二軒小屋(水洗です。)
まとめ 以前から計画を立てていましたが、決行日は何故かいつも雨模様でうらめしく天を見上げる日が続きました。台風一過のこの日は朝から曇り勝ちの天気でしたが、降水確率が低かったので強行しました。今回、登りに利用した五郎新道は地主の方の好意により開設されました。ありがたいことです。ハイカーの皆さんには絶対にゴミを捨てたりせずマナーを遵守して欲しいものです。

 国道191号線を走り、深入山いこいの村の少し先の小坂から餅の木経由で二軒小屋を目指します。道路脇にはウツギが満開の花を咲かせており、まさにウツギロードといった感がある。昨年末にこのルートが開通してから通るのは2度目だが、従来の内黒峠越えに比べると運転が随分楽になったような気がします。


五郎新道登山口 二軒小屋の恐羅漢スキー場の駐車場に駐車して、道ばたに咲き乱れるコアジサイを見ながら内黒峠の方に上っていく。二軒小屋から約600mほど上った地点の道路右側に五郎新道登山口があります。登山口には「五郎新道。丸子頭経由十方山へ」と記されたプレートが取り付けられた赤白のポールが立てられており、大きな杉の幹に赤テープが2ヶ所巻きつけてあります。

登山口から10分ほどは杉の植林帯の中の急な登りが続きましたが、そのうちに徐々に緩やかになり、ギンリョウソウの咲く桧林を登っていきます。樹林にブナが混じるようになり、前方が明るくなってくると尾根に出て、内黒峠からの登山道と合流します。位置的にはカサゴヤのキビレから少し十方山の方に行ったところになります。
五郎新道登山口

尾根を右にとると快適な尾根歩きが始まります。登山道わきには、クルマムグラコケイランコナスビコバノフユイチゴサワフタギツルアジサイトケンランナルコユリヤブデマリなどの花が咲いていました。ツクバネソウとユキザサは完全に終わっていました。花を見ながらだと、つい歩みが遅くなってしまいます。これらのうちトケンランは初めて見たので写真を撮ろうとするのだが、自分のデジカメではマニュアル撮影モードに切り替えても、なかなかピントが合ってくれないので苦労しました。

小ピークを1つ越えると丸子頭に着きます。丸子頭はルート上に三角点がなく、どこが山頂かもはっきりしないので通り過ぎてしまいそうになります。
尾根に出る
縦走路尾根道に出る

これから登る前三ツ倉(丸子頭より) 丸子頭を過ぎると登山道は大きく左にカーブしながら下っていく。正面にはこれから登る前三ッ倉と右側に十方山の影が大きくなってきた。

下りきったところのササ床の登山道では、ものすごくでっかいマムシに遭遇しました。それも立て続けに2匹もです。今年初めてなんですが、いよいよマムシに注意しなければならない季節がやってきたようです。その後は出くわすことはありませんでしたが、小さな小枝までもがマムシに見えてきてしまうのには参りました。
丸子頭より見る前三ッ倉

前三ッ倉の登りにかかり後ろを振り返ってみると、踏破してきたルートの向こうに臥龍山が大きく見えました。ずっと樹林の中を進んできましたが、ここに来てやっと視界が開けてきて素晴らしい眺望を得ることができて大満足です。

標高1300mの台地を前三ッ倉〜中三ッ倉〜奥三ッ倉とルンルン気分で進んでいき、少し下ると水場のある論所に着きます。このあたりにはタニギキョウ、花後のニワトコ、開花準備中のバイケイソウが見られました。うっそうとした論所からは最後の登りを一気に駆け上がると、急に前方が明るくなり余りにも突然に十方山の山頂に立ちました。
前三ツ倉の登りで後ろを振り返る

花のお嬢さん(十方山山頂) 天候は回復途上なので未だ厚い雲がたちこめているが、案外見通しは良い。広島市方面は視界不良だが、天上山〜東郷山〜阿弥陀山〜湯来冠山〜大峯山〜女鹿平山(手前)〜羅漢山〜吉和冠山からの寂地山系〜安蔵寺山〜大神ヶ岳までの180度のパノラマが展開される。

北方面は十方山自身に遮られているが、これで恐羅漢が見えたらたまらなく嬉しいのだが・・・。登山者は自分たちの他は2組だけで少なく以外な感じがしました。
十方山山頂の花のお嬢さん

十方山山頂からのパノラマ
十方山山頂からの大パノラマです。広島市内方面は見通すことはできませんでしたが、湯来町〜佐伯町〜吉和に至る山並みが望めます

 食事の後、シシガ谷に向けて下山します。山頂の草原にはアカモノが多く見られ、少し下るとサラサドウダンが丁度見頃の花を咲かせていました。谷を下っていくので、石がゴロゴロしていたり、湿地帯があったり、水に洗われた杉の根っこがあったりで、歩きにくいのには難儀をします。山頂から50分で沢に出て沢の左岸を下っていきます。約10分で沢から離れミズタビラコの可愛い花咲く道を下っていくと十方山林道に出ました。 

 林道に飛び出したところはカーブになっており、左に行くと100m先のカーブミラーのところに旧羅漢への登山口があります。ここは右にとり、ウツギ、ウマノアシガタ、キツネノボタンヤグルマソウの咲く未舗装林道をテクテクと下っていくと出発点の二軒小屋に戻ってきます。皆さん一周ご苦労様でした。


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