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山 名
寂地山(1337m) 山口県錦町
登山日 2004年4月25日(日) 晴れ ハイカーでごった返す寂地山頂
登山者で賑わう寂地山山頂にて
三角点は見つかりませんでした
参加者 夫婦
コース 登り:寂地峡(8時10分)〜竜生橋(8:30)〜(9:00)水車小屋跡(9:10)〜タイコ谷(9:40)〜(10:30)みのこし峠(10:35)〜1235mピーク(11:05)〜錦岳(11:20)〜(11:30)寂地山 所要時間3時間20分
下り:寂地林道分岐(12:20)〜中間点ベンチ(12:45)〜林道終点(13:15)〜犬戻滝降り口(13:40)〜犬戻滝登り口(14:05)〜寂地峡(14:40) 所要時間2時間20分
お弁当 寂地山頂は人が多いので寂地林道分岐のところで食べました(目の前にカタクリの群落)
駐車場 寂地峡(100台は軽く停められます。)
トイレ 寂地峡(観光地だから当然水洗です。きれいです)
まとめ カタクリの咲く花としてすっかり定着してしまった寂地山には、この日遠く九州からの客を含む多くのハイカーで賑わっていました。今年は4月になって何回も夏日を記録したためか、すでにカタクリは見頃を過ぎていたように見受けました。天気良し花良しの1日でした。

 今日の山は大混雑が予想されるため自宅を7時前に出て寂地峡に着いたのは8時過ぎ。この時間だと駐車場はまだ余裕があり楽に停めることができました。早速登山靴に履き替えて今日のロングコースに挑む。左前方に竜ヶ岳を見ながらキランソウタネツケバナの咲くキャンプ場横の遊歩道を通って寂地峡五竜の滝に向かいます。


寂地峡入口の石碑 五竜の滝の石碑の右手の先の小橋を渡り、五竜の滝巡りBコースに入る。青い空と新緑と飛沫をあげて流れ落ちる滝と深緑色の滝つぼの織り成す景色は本当に絵になります。さすが「日本の滝100選」に名を連ねる滝だけのことはありますね。

渓流に架かる赤い橋を渡り、岩壁に造られたコンクリート階段を上がって一気に高度を稼いでいく。ふと足下を見ると健気にスミレやヒメレンゲが咲いている。踏み潰されなければいいのだが・・・。最後の竜頭の滝を見て、狭くて急な階段を登り終えると一息つくことができます。
登竜の滝
寂地峡入口にある石碑 登竜の滝(五竜の滝のひとつ)

階段を上がると突き当たりになっている 突き当たりを右にとり高さ160cm長さ50mくらいの真っ暗な木馬トンネルに入ります。天井に頭を打ち付けないように腰をかがめて慎重に進みます。もちろん足下は見えないのでソロ〜リソロ〜リとゆっくりと歩きます。

トンネルを抜けて竜生橋を渡ったところが寂地・右谷山と遊歩道Cコース・竜ヶ岳の分岐点です。竜ヶ岳に登って羅漢や鬼ヶ城山の眺望を楽しみたいところですが、今日は長丁場なので先を急ぐことにして分岐を左とります。
きうまトンネル。向こうの明るいのが出口です。
滝の上部の突き当たりT字路 木馬トンネルの入口です。

石積みのある水車小屋跡 竜生橋から30分で石積みのある水車小屋跡に着きます。すぐ先にベンチがあるので最初の休憩を入れました。

ここからはお待ちかねの花ロードです。登山道脇にはエンレイソウコチャルメルソウタチカメバソウナツトウダイムラサキケマンヤマエンゴサクなどの花が待ち受けており写真を撮るのに忙しい。続々とハイカーが登ってくるので邪魔にならないようにと気を使うので余計時間が掛かってしまいます。
コチャルメルソウの群落
石積みのある水車小屋跡 コチャルメルソウの大群落

多くのハイカーに追い抜かれ、やっと辿り着いたタイコ谷は満員御礼の状態なので、休憩をパスして先を急ぐことにしました。タイコ谷からは沢から離れ、1235mピークの南尾根の西斜面を登っていきます。傾斜が急になり横木の階段が随所に現われます。でもエイザンスミレツルカノコソウニシノヤマタイミンガサネコノメソウが見られ長丁場を忘れさせてくれます。

それにしても斜面を一面に覆っているニシノヤマタイミンガサ(最初に見たときはヤブレガサと勘違いしていました)の群落には圧倒させられます。そして稜線が近くなるとやっとミヤマカタバミ姿を見せてくれました。
ニシノヤマタイミンガサの群落
ニシノヤマタイミンガサの群落

みのこし峠 稜線に出たところがベンチのあるみのこし峠です。そして、いきなりのブナの大木と可憐なカタクリの花のお出ましです。おお!これこそが今までの苦労が一気に吹き飛ぶ瞬間だ!

峠で右にとり、やっと快適な尾根歩きが始まります。振り返ると右谷山が大きく見えている。雨量観測ドームのある羅漢山が右手に見え隠れするが、他の山は樹木が邪魔をして同定不能としておきます。足下にはニシキゴロモが花を広げ、蕾をつけたユキザサが開店準備中だ。そしてカタクリは途切れることなく咲いていて、どこまで行っても常に視界の中にあるといった感じです。
振り返ると右谷山(縦走路より)
ベンチのあるみのこし峠 振り返ると右谷山(みのこし峠付近)

樹間越しに見える右谷山(後方は小五郎山) 1135mピーク、錦岳(南寂地山)と通り過ぎ、寂地林道への分岐のある鞍部から登り返すと寂地山に着きます。思ったとおり山頂広場は超満員だったので、長居をせずに引き上げることにしました。鞍部まで下り適当な場所を探してお弁当を広げます。あたりを見回すとエンレイソウ、カタクリ、ナツトウダイ、ニワトコの花が咲いており、ビールも格段においしく感じます。低い木に白い花が咲いているが、ガマズミだろうか?遠くてよく判りません。

お昼を食べている間にも寂地林道の方からひっきりなしにハイカーが登ってきます。そして皆さん決まって口から出る言葉は「咲いている〜うぅ」です。やはりカタクリ目当てなんですよね。カタクリ祭りなどロープの外から花を眺めるのも手軽でいいけれども、この山のように花との間に何の障碍もないほうが本当に山野草と対面してるんだと思います。
寂地山頂付近から右谷山が見える

 さて寂地林道に向けて下山します。登る途中には余り見かけなかったミヤマカタバミが、登山道わきの斜面に乱れ咲いていました。他に咲いている花はないかなあと目を凝らしながら横木の階段を下っていくと、あっという間に中間地点のベンチに着きます。間もなくせせらぎの音が聞こえるようになり沢に行き当たります。相変わらず横木の階段が続くのだが、この辺りは段差が大きいので下るのに苦労しました。下りきったところの沢のふちには自分たちが下山するのを待っていてくれたかのようにエイザンスミレニリンソウが咲いていました。

 寂地林道終点の駐車場は車で溢れています。林道から下っていきますが路肩にも多くの車が無法駐車している。う〜ん離合できんじゃあないか!でも今の時期に車で上がってくる人はそれなりに覚悟をしているのだろう。林道を2kmくらい下ったところの右手に犬戻滝へ降りる道がありますが、降り口の真ん前に堂々と車を停めている大馬鹿たれがいる。これでは標識も降り口も見えないではないか!少しは他の人にも配慮して欲しいものです。


犬戻しの滝 急な横木の階段を降りていくと犬も通れないという三段の犬戻の滝が現われる。五竜の滝と比較すると可哀そうですが、負けず劣らず堂々とした滝です。右手に滝を見ながら急峻な谷沿いに作られた遊歩道を下っていくと間もなく車道に出ます。

おやおや福岡ナンバーの大型バスが停まっているではないか!遠く九州からご苦労様です。後はショウジョウバカマナガバモミジイチゴの咲く舗装路を30分余りテクテク歩いてスタート地点に戻ります。
竜神の滝
犬戻しの滝 竜神の滝

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