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山 名 |
三瓶山全山(男三瓶1126m 女三瓶957m 孫三瓶907m 子三瓶961m) | 島根県大田市 |
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登山日 | 2003年9月23日(祝日) 晴れ時々曇り |
西の原からの男三瓶山
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参加者 | 夫婦 Hさん | |
コース | 西の原(9時10分)〜標高700m(9:45)〜(10:05)標高800m(10:10)〜標高1000m(10:55)〜(11:30)男三瓶山頂(11:40)〜ユートピア(12:05)〜(12:35)女三瓶山(13:20)〜大平山(13:45)〜(14:25)孫三瓶山(14:35)〜(15:05)子三瓶山(15:15)〜ベンチのあるコル(15:30)〜西の原(16:25) 所要時間7時間15分 | |
お弁当 | 女三瓶山(正面にガスに隠れた男三瓶を見ながら食べました。) | |
駐車場 | 西の原駐車場(台数を気にする必要はありません。) | |
トイレ | 西の原(駐車場とレストハウスの間にあります。水洗です。) | |
まとめ | さすがに全山縦走は体にこたえます。当然ながら翌日は筋肉痛になってしまいました。でも農作業に比べるとはるかに楽です。何故なら農作業の後は腰にきますからね!立ち上がるのもイテテ〜ぇなんですよ。 |
三瓶山全山縦走に向けて西の原を出発する。牧歌的雰囲気(実際に牛や馬が放牧されています。)の漂う草原を一路男三瓶山の麓に向けて進んでいく。ススキの原の間の切り開かれた道には、アキチョウジ、アキノキリンソウ、アキノタムラソウ、オミナエシ、クルババナ、ゲンノショウコ、サラシナショウマ、ツリガネニンジン、ヒヨドリバナ、ママコナ、ヤマハギ、ヤマハッカなどの花が歓迎してくれていた。左に姫逃池への遊歩道を見送り、続いて右に峠へ登る道を見送り樹林の中に入っていく。ここまで登山口から15分。
樹林の中はカラマツの根っこをうまく利用した自然の登山道になっているので楽に登ることができる。道端の花は日陰や湿地を好む花に取って代わり、アキノギンリョウソウ、ツルリンドウ、ヌスビトハギ、ノブキ、ミズヒキ、ミゾソバ、ミヤマトウバナなどが見られるようになってくる。 標高800mの標識を過ぎると、西方面の展望が開けてきて、眼下に西の原と浮布の池が、その遥か後方に大江高山火山群を垣間見ることができる。 |
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大江高山火山群(標高800m) | 西の原と浮布池(標高1000m) |
さらに高度を上げていくと少しばかりガレている岩場に出る。今度は日当たりのよい場所を好む花の出番だ。イヨフウロ、オトギリソウ、カワラナデシコ、キバナアキギリ、キュウシュウコゴメグサ、キンミズヒキ、フタリシズカの葉、ホソバノヤマハハコなどの可憐な花のお出ましだ! 今年初お目見えのセンブリが岩の陰に隠れるようにひっそりと咲いている。あまりに小さくて見落としてしまいそうです。 |
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石見冠山も何とか見える | 岩場に咲くホソバノヤマハハコ |
標高1000mを示す標識を過ぎると、子三瓶山が下に見えてくる。登山道は岩場から草原に変わり、ススキの原の中をルンルン気分で登っていきます。 イヨフウロ、ウメバチソウ、キクバヤマボクチ、コウゾリナ、シラネセンキュウ、シオガマギク、マツムシソウ、ヤマラッキョウなどの秋の定番の花を見ながらだと登りもラクチンです。山頂直下に高山植物の保護区域があり、ダイセンオトギリ、ダイセンクワガタ、ホソバノヤマハハコの3種の希少植物の説明板が設置されていました。 |
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孫三瓶山と子三瓶山 | 山頂手前のススキの原 |
山頂手前の最後の横木の階段を登ると、そこは360度のパノラマの男三瓶山の山頂です。 北東に出雲市街と日本海が見えます。出雲ドームは肉眼では捉えることができますが写真を撮るとどうもいけない。南東には鯛の巣山〜大万木山〜琴引山に至る稜線が遠目にもはっきりと確認できました。そして南西には尖った山容の石見冠山と芸北町の安佐山〜天狗石山〜大佐山あたりの山々を見ることができる。そして西にはスグに判る大江高山火山群・・・と時間があれば日没まで眺めていたいものです。 |
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男三瓶山頂にて | 男三瓶より大万木山方面の展望 |
男三瓶を後にし女三瓶に向う。途中の登山道脇にはクロバナヒキオコシとヤマジノホトトギスが本日初お目見えする。カラマツソウとリュウノウギクは開店準備中だ。それにしてもフウロソウとママコナの多い尾根だとつくづく感心してしまう。 女三瓶山で昼食の後は大平山に向けて下っていく。この道はリフトで登ってきた一般観光客を受け入れるため登山道の一部に石畳が敷き詰められているところがある。一見配慮をしたようで実はハイヒールを履いた女性は踵が溝にはまりそうで歩きづらいだろうなあと思う。ハイヒールはダメですよ! |
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女三瓶山(男三瓶直下より) | 孫・子三瓶山(男三瓶直下より) |
大平山でこれから登る孫三瓶と子三瓶を眺め、あの稜線を登っていくのかと思うとリフトで降りたくなってしまいます。でもあともう少しだ。頑張ろう! 大平山からの道には、オケラ、フシグロ、フシグロセンノウ、ホクチアザミ、ホタルブクロ、リンドウを見ることができた。ゼイゼイ息を切らせながら孫三瓶山に登る。休む間もなく、今度はコルまで降りて子三瓶山への最後の登りにかかる。これがしんどいんだ!物を言うのも億劫で押し黙ったままノロノロと歩を進めていく。やっとこさ子三瓶山頂に辿り着くと、まず水をガブ飲みする。生き返る。 |
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孫三瓶と子三瓶(大平山より) | 男三瓶山(大平山より) |
ここからは下るばかりだ。まずは赤雁山へ向う。おやおや赤雁山の手前あたりから牛の糞があちこちに落ちており、注意していないと糞の中にズボッと登山靴を踏み降ろしそうになる。それにしも牛君もよくぞまあこんなところまで上ってくるものだ!赤雁山のスグ先のベンチのあるコルのところで周回コースに別れを告げ、杉の植林帯のある扇谷を通って西の原に戻り本日の長い山歩きを終える。ご苦労様でした。
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