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山 名
権現山(397m) 阿武山(586m) 広島市安佐南区
登山日 2003年7月20日(日) 曇り後雷雨後小雨 阿武山(権現山山頂より)
権現山より阿武山を望む
参加者 ファミールハイキング同好会有志
コース 登り:JR緑井〜毘沙門天〜多宝塔〜権現山〜鳥越峠〜阿武山 所要時間約3時間10分
下り:阿武山〜鳥越峠〜緑井登山口(緑井八丁目ちびっこ広場の上)
お弁当 阿武山山頂の避難小屋(突然の雷雨につき止む無し)
駐車場 JR可部線・広島交通バスを利用
トイレ 毘沙門天本堂(手洗い水あります) 権現山の山頂(手洗い水ありません)
まとめ ハイキング同好会の世話人代表が忙しい(?)のだろうか、このところ活動を休止した状態が続いている。先日1年ぶりに山行きの案内が舞い込んだ。蒸し暑い時期だけにメンバーは揃うだろうか?

 一昨日くらいから梅雨前線は日本海沖に停滞したままだ。朝のニュースでは九州各県に大雨に関する注意報・警報が発令され、熊本県を中心に集中豪雨の被害が拡がっていることを流している。世話人のHさんも気が気でないようで「今日どうする?」と電話が入る。天気予報の雨雲の動きから推察すると昼までは何とかもちそうなのだが「う〜ん?おかあさんどう思う?」とつい責任逃れをしてしまう。弁当製造中の奥さんが台所の奥から「行くよ!絶対!」と返してくる。仕方なく「Hさん予定どおり行きましょう。」と返事をする。

 JR下祇園から緑井まで可部線を利用し8時35分にJR緑井駅をスタートする。緑井の裏道を歩いて毘沙門天の参道に入り(ひろしま百山では安佐中の交差点を右折とあるが、地元の利を生かし、大回りすることなく最短コースを採る。)緑井三丁目の民家の間を縫うように坂道を上がっていき毘沙門天を目指す。参道に入ると進んでいく方向に権現山の斜面にへばりついているように建っている赤色の多宝塔が遠目にもよく見える。


毘沙門天多宝塔前にて 市道の下をくぐるトンネルを抜けると毘沙門天だ。仁王門をくぐり、ミズヒキの咲いている参道を上がっていくと本堂がある。商売の神様に「今日一日天気がもちますように!」と御門違いのお祈りをして、西回りのルートをたどること10分で多宝塔に着く。ここまでJR緑井駅から50分。

今回の参加メンバーは世話人のHさんをはじめ、Mさん夫婦、Sさん、H嬢、N嬢、S嬢、我が家夫婦の合計9名であった。自治会の行事とぶつかってしまったNG翁とSNさん、痛風のNSさんは今回は残念ながら欠席だ。左の写真は毘沙門天の多宝塔にて。この時点では、まだ全員余裕のある表情です。

多宝塔の前からは広島市街が手に取るように良く見える。ファミール(マンションの名前です)も特定できたようだ。目の前に見える武田山は見る角度によって山容が違うので戸惑うかもしれない。

権現山の急峻な南側斜面は崩落を繰り返してきたのだろう。今では多宝塔からは石組みの階段になっている。やはり登山道は何も手を入れない自然の山道が一番馴染めるのになあと考えていると、ナント!今度は木屑チップ舗装の遊歩道の出現だ。この舗装された遊歩道は山頂直下まで続いており、自然の山道が現われてホッとしたと思ったら山頂に着いた。ここまでJR緑井駅から1時間30分。
広島南アルプス(多宝塔より)
多宝塔より望む広島南アルプス

荒谷山(権現山より) 権現山山頂で大休止をする。世話役のHさんが、過去に実施したハイキング写真(2年5月25日の神ノ倉山と2年6月15日の木ノ宗山の2回分)のスナップ写真を取り出して皆んなに配っている。「あら懐かしいわねえ」と言いながら話が弾んで、根が生えたようにベンチに座り込んでしまった。

どうも皆さん腰を上げそうも無いので「そろそろ行きますか」と声をかけると、恨めしそうな非難するような目をこちらに向けてお嬢さん方が本当に重い(?)腰をドッコラショと上げる。
野登呂山(権現山より)
荒谷山(権現山山頂広場より) 野登呂山(権現山山頂広場より)

 舗装路を5分下ると左手に阿武山登山口がある。おやおや以前遊歩道の工事をしているときは進入口がわかり難かったが、案内標識も新しくなり、また二輪車の進入防止柵もあり、以前とは様変わりしている。ここ登山口からは木屑チップ舗装の遊歩道が山頂まで延々と続く。だからここは登山口ではなくて「遊歩口」なのだ。恐るべしは税金無駄遣い公共工事だ!なぜ阿武山をこのようなヒドイ目に合わすのだろうか?鳥越峠から阿武山山頂までは標高差が280mもあり、いくら遊歩道を整備したからと言っても、一般の人がおいそれとハイキング気分で登れる筈はないのだ。


【阿武山登山道の今昔】
山登りの経験が長い人なら、あの厳しい阿武山登山道に想いを馳せる人が多いだろう。自然の険しい道や段差の大きい木の階段に辟易しながらも、何故かもう一度登りたいという気持ちを誰もが持ち続けていただろう。しかし今年に入って阿武山登山道は写真のように綺麗に整備されてしまった。権現山舗装路取り付きから阿武山山頂までの2km弱に亘って、新しく出来た遊歩道(2年くらい前から工事をしていた)に延々と木屑チップ(何らかの薬品で固められているようだ)が敷き詰められている。端的にいえば木屑チップで舗装されてしまったのだ!チップはそのうち土に還るのだろう。そして新しくできた遊歩道によって寸断された昔からある登山道はそのうち忘れ去られ藪化する運命にあるのだろう。同じようなチップ舗装は権現山西回りルートにもあります。東回りルートは確認していません。
新しくなったチップの遊歩道

 鳥越峠まで下っていくにつれ、西の空が真っ黒に変わっていく。雨雲が近づいてきているのだ。鳥越峠(ここまでJR緑井から2時間15分)で世話人のHさんが進退伺いを出す。ここでも奥さんの「ついでじゃけえ登る!行く!」の意見が通ってしまい、自分としては渋々ながら登る羽目になってしまった。峠から20分も経った頃からゴロゴロが鳴り出す。雨がくるのは時間の問題か!

 右に梅林小学校ルート合流点を見送ると直にポツポツと小雨が降り出してきた。雨具を取り出して着ける。今日は蒸し暑いうえに雨ときたものだから条件的にとても辛い。エネルギーの切れ掛かったN嬢を励まして、やっとこさの思いで山頂の非難小屋に飛び込む。先客が2組3名いてたが、詰め合って全員が座れるスペースが確保できたので助かった。非難小屋があるということはとても有難い。もし無かったらどのような行動を採っただろうか?おそらく三角点にタッチして一目散に下山してただろう…。


阿武山山頂にて 非難小屋に飛び込んだとたんに雨脚が激しくなる。貴船神社が水の神様だからかな?神様!今年はもう雨はよろしいんじゃあございませんか!仕方ないので非難小屋の中でお昼にする。なぜかビールは自分だけだ!気はひけないので充分に味わって飲む。20分もすると雨脚は随分弱まってきたが完全に止む気配はない。雨が止んだすきを見て山頂で記念撮影をした後、諦めて雨具を着けて下山する。

右の写真は雨上がり後の阿武山山頂にて。残念!骨折病み上がりのMさんと奥方、それに妙齢のS嬢は権現山まででした。
雨上がり直後の呉娑々宇
阿武山山頂にて 雨上がり後の呉娑々宇山

 鳥越峠で左に折れて緑井方面を目指す。下山道は先ほどの豪雨の影響で水が音を立てて流れており歩き難いこと甚だしい。堰堤を右にやり過ごすとじきに緑井登山口(緑井八丁目36番付近)だ。JR七軒茶屋までもう少しだという頃、下りの電車が駅のホームに入っていく。次の電車まで待つのは嫌だから旧道まで出て緑井六丁目のセブンイレブンのところ(上緑井バス停)からバスに乗って帰る。 


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