湯来まるごと体験紀行 | 戻る |
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湯来西公民館に集合した後、めいめいの車で自然散策現地の上多田まで移動して、みどり会館前の駐車場広場で簡単な出発式を行った。募集人員は20人と聞いていたが当日の参加者は10名と少な目だった。だがこのくらいの人数の方が説明が行き届くのでこちらとしてはやり易い。簡単に自己紹介をしたが、「自分は山野草の方は少しは判るが、残念ながら今の時期に見られる花は少ないのが残念だ。今日は果実や紅葉を中心に説明をするが、どちらかと言うとそちら方面には疎いので 『これは何の実?これは何の木?』 などと言った質問は極力しないようにお願いします!」 と挨拶すると、皆さんから爆笑が起こった。そして、公民館職員のIさんの先導で出発する。 | |
上多田のみどり会館前で出発式 |
つい先日三滝で植物観察会があったので参加した。そのときの講師の和田秀次先生(広島県環境保健協会)より教わったことがとても参考になったので、今回の自然散策に採り入れてみることにした。今回の散策では
「五感を使って観察して見よう」 をテーマとして、参加者の皆さんに、触ってみる・匂いを嗅いでみる・食べてみる・聞いてみる、ことをフィールドで実践して頂くことにした。←
和田先生の受け売りです。 広い道に出るとヌルデの木があったので、先ずは葉の付き方を説明をする。ヌルデは何故こんな形の葉になってしまったのか?かぶれる木にはどんなものがあるのかも併せて説明し、楽しく勉強する。 |
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ヌルデの葉を採取中 |
ヘクソカズラがあったので五感での観察開始!野草の名前を告げず 「どんな香りがするか葉を揉んで確かめてみて下さい。」 と言って匂いを嗅いでもらった。後で漢字で書くとどんな字なのと名前の由来を説明する。匂いを嗅いだ参加者は、この野草の名を忘れないと思う。 暫く進んでいくと旧国道にぶつかる。以前は国道だったがバイパスが出来たお陰で、普段はあまり車は入り込まず、ゆったりと観察できるのが有難い。旧国道に入ったところに、ヨウシュヤマゴボウやアメリカイヌホオズキなどの幾つかの外来種が花や実を付けていたので、外来種(帰化植物)について説明した。 |
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旧国道に入ったところ |
廃屋民家を右に過ごすと自然溢れる山間の道となり、東山峡谷の道路標識が現れる。スギの植林地のトンネルを出ると峡谷美が広がるので説明の方は暫し休んで、落ち葉集めに専念する。葉だけでは名の判らないものが多いので参加者の皆さんに申し訳なく思うが仕方がない。 大きなケヤキの樹が立っている付近で葉っぱの説明をする。道ばたには、フユイチゴが咲いているので食べてもらったり、ビロードイチゴの葉の気持ちのいい感触を楽しんでもらったりした。下見のときには見ることのできた、アカネ、ヤマノイモ、エゴノキ、カマツカ、ウメモドキ、ナツハゼなどの実は見当たらなかった。もしかしたら見逃したのか?歩きながら、説明しながらなので見つけるのは難しい。 |
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東山峡谷に入る |
左の写真はノリウツギの残り花の説明をしているところだ。残り花にまつわるエピソードを交えて話をしたが喜んでもらえたかどうか?赤い実や黒い実が多いなかで、紫色の果実を付けたヤブムラサキがあった。ムラサキシキブとの違いを質問されたが、納得のいくように答えるのは難しい。 少し時間が押してきたので歩くペースを上げながら、コシアブラ ⇒ ウコギ科 ⇒ 山菜、ミゾソバ ⇒ 花弁と萼、コアジサイ ⇒ 花の付き方、ツルリンドウ ⇒ お酒にできる実とできない実、ヤブコウジ ⇒ 壱両〜万両、キンミズヒキ ⇒ くっつき虫、などの話をしたが最後の方は一方的になってしまった。 |
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川岸に咲いている花 |
新国道との合流地点までやってきた。出合いの滝まで往復する予定だったが時間が残っていないので水内川に架かる橋を渡って雲出トンネルの北側に出た。道ばたにコマツナギなどの日当たりのよいことろを好む野草が咲いていたので最後の学習をする。 雲出トンネルに入ると何もないのでスタコラさっさと歩く。トンネルを出ると誰かが橋の上から川を覗いていた。「何か居るんですか?」 と声を掛けそうになるが、かかしだと判っているので大丈夫。片側1車線の広い道を緩やかに下っていくとスタート地点のみどり会館に戻ってきた。皆さんお疲れ様でした。 |
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国道の雲出トンネル北側 |
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