宮島一周(反時計回り) 戻る

2012年5月19日(土) 武田山グループの皆さんで反時計回りで宮島を一周をしました。トイレは大元公園〜大砂利の間はありません。大砂利から先は何ヶ所もあります。参考までにこの日のデータ(干潮:14時29分 潮位:33cm 月齢:27.8日)

【工程】 宮島桟橋(8時35分)〜大元公園(9:00)〜室浜砲台(9:55)〜大江浦(10:30)〜大川浦(10:45)〜御床神社(11:25)〜須屋浦(11:55)〜平根(12:05)〜長浦(12:20)〜(12:40)あての木桜(13:10)〜革篭崎(13:45)〜山白浦(14:20)〜養父崎浦(15:10)〜(16:25)青海苔浦(16:40)〜大砂利(17:45)〜入浜(18:20)〜鷹の巣砲台分岐(18:45)〜包ヶ浦休憩所(19:05)〜(19:50)宮島桟橋 所要時間11時間15分 
宮島(連絡船より)

暦象と潮位 【プロローグ】 当初は4月21日に実施する予定だったが天候の不順で5月19日に延期した。生憎都合が付かず参加できなくなった一部の人のために、予行演習を兼ねて、GW最中の5月5日に有志数名で宮島を時計回りで一周した。その翌日に有志代表から、「青海苔浦で休憩しているときに宮島太郎さん一行と出合い宮島一周の資料などを頂いた」 との報告を受けた。

早速、宮島太郎さんにお礼のメールをしたところ、「暦象と潮位」という冊子に潮位計算のやり方や潮位に関するデータが載っているとのアドバイスを頂き、広島市内の官報取扱店で買い求めて自分なりに検討してみた。その結果、反時計回りで一周する目途が立ったので前回とは逆回りで計画を立ててみた。朝はゆっくりできるが後半の車道歩きが…しかし何とかなるだろう…という甘い考えで。
潮位計算の参考資料

いざ乗船 今日の降水確率は終日0%で滅多にないような好天気だ。反面、気温が高くなるのが心配だが贅沢は言えないね。

宮島桟橋前の広場で自己紹介を兼ねてミーティング。本日の参加者はみどり会監事のHさん、「武田山・火山・広島南アルプス」のSMさん、広島市職員のEさん、「ほんまに先生」のSKさん、自分と奥さん、其の他2名の8名でした。写真係のHさんは写っていません。
ミーティング
いざ乗船!気合いが入る 宮島桟橋にてミーティング

大元隧道 厳島神社の大鳥居は改修工事中のため防護シートで覆われていた。何度も宮島に渡っている自分たちにとっては気にはならないが、遠路はるばる訪れた観光客はショックだろうな。

大元公園でトイレ休憩をとる。大元隧道を潜りぬけると一部の人しか足を踏み入れないエリアへと入っていく。若いお嬢さん方は日露戦争に纏わる話で盛り上がっているが、マニアック過ぎて付いていけません。
多々良潟
大元隧道の手前 多々良潟付近

室浜砲台 広大植物実験所の建物の前で車道がおわり、そこからは心細い配電線の保守道へと変わる。案内標識に従って浜の方に下っていくと室浜砲台に着いたので見学を兼ねて小休止する。

室浜砲台から浜に出て、潮の引き始めた海岸を歩く。これからの長い海岸歩きの練習といったところか。次の谷の南手から山道に入る。
浜を歩く
室浜砲台 室浜砲台から浜を歩く

快適な山道 シダが刈られた山道はとても快適だ。見晴らしもよく対岸の大野町や大竹市の山も良く見えていて、大江浦が近づくと岩船岳が顔を出す。

大江浦の入江が見えてきたので海岸伝いに行けるか皆で検討したが、潮が引いたばかりで岩場が滑りそうという意見が多かったので、当初の大江浦から浜に出るという予定は諦めて山道歩きを継続することにした。
大江浦
快適な山道 カキ筏の浮かぶ大江浦

大川越分岐 軽いアップダウンを二度繰り返すと案内標識があった。左折すると大川越を経て岩船岳や青海苔浦方面に行くことができる。

この案内標識の少し先から大川浦に出ると大野の瀬戸を隔てて対岸に経小屋山が裾野を広げていた。左手にはこれから歩く御床浦方面へと海岸が延びている。ここで長い海岸歩きに備えて小休止する。
左折すると大川越 大川浦と経小屋山

海岸歩き 大川浦から海岸線を歩く。前半のあての木までは大半が砂浜なので比較的楽なので軽快にピッチを刻んでいく。おむすび三角形の烏帽子岩は全貌を現していた。

御床神社手前のハナが通れるか心配していたが何とか通過できた。御床神社で休憩をとる。ここまでは設定タイムの範囲内で来ている。順調だ!
御床神社
海岸歩きが始まる 御床神社

下谷浦 御床神社から浜に下りるとすぐにカキ筏の浮かぶ下谷浦に入る。潮が引いていると干潟の中を一直線にショートカットできるんだが、現在の潮位150cmでは難しかった。

岬を回ると須屋浦神社が見えてきた。須屋浦には拝殿がありしかも木陰なので、ここで昼食とも考えたがお昼はもう少しに進んでから採ることにした。
須屋浦
下谷浦とカキ筏 須屋浦

平根 須屋浦から宮島最西端の平根までは目と鼻の先。今までは対岸の大野の山が見えていたが、平根から島の西側に入り込むと、今度は山口県東部瀬戸内海沿岸が見えてきて景色が一変する。

長浦の手前でカヌーで浜に乗り上げた若者グループに出合う。砂浜をチンタラ歩いていくと昼食予定地の長浦に着いた。日差しがきついので、あての木桜で昼食を採ることにして前進する。
長浦
宮島最西端の平根 長浦で昼食について相談中

あての木桜 あての木から山道を進んでいく。日当たりの良いところにワラビがたくさん生えていたが皆さん見向きもしないのは何故なのか?

あての木桜のところまで入っていき、緑の木の葉を纏った大木の木陰でお昼にする。SMさんが人数分のビールを持ってきていて皆に配給!重たいのに御苦労さまでした。グビグビおいしくいただきました。
木陰で昼食
あての木桜(やっと着いたぜよ) 涼しい木陰で昼食

午後の部スタート あての木から午後の部をスタートする。右手に可部島を見ながら砂浜を南下していく。浜が終わると磯(岩礁帯)に変わるが革篭崎(こうごさき)までは比較的易しい。

時計回りのグループとすれ違う。皆さん自分より年配の方と見受けました。お元気ですね。間もなく宮島最南端の革篭崎に着いた。正面には大竹市の阿多田島が浮かんでいる。ここまでは設定タイムどおりだ。
午後の部のスタート 革篭崎(後姿のHさん)

岩礁帯 革篭崎からは、それまでの砂浜主体の海岸線から岩礁の多い切り立った海岸線へと、浜の景色が一変してきて、それに伴い距離を稼ぐことが難しくなり思いのほか時間を喰ってしまう。

それでも次なる目標地点の山白浦には設定タイム通りに着いた。右手には能美島や大黒髪島・小黒髪島が見えてきた。目まぐるしく変わる景色が折り返し点を過ぎたことを物語っています。
山白浦
岩礁帯を歩く 山白浦

メタボチェック岩 山白浦からは磯あり、岩海あり、崖ありでバラエティに富んだ海岸歩きが続く。岩海は背丈ほどの大岩が折り重なっているようなところがあり、どのように攻略していくか考えながら進んでいく。

メタボチェック岩で楽しんだり、海の植物や生き物を観察したりと、なかなか前に進まない。岩海の上を飛び跳ねて進んでいくと養父崎浦に着いた。ここには養父崎神社が祀ってある。
養父崎浦の岩海
メタボチェック岩 養父崎浦の岩海

大岩を攻略 養父崎神社からは養父崎浦の砂浜が続くが、その先は本日一番の難所が待ち構えていた。先ずは行く手を塞ぐような大岩、さらには侵食の激しい磯だ。足元が不安定なところは念のためロープを使う。

潮が満ちてきているが、岩場はしっかり乾いているので思ったよりは楽だ。養父崎浦から1時間で、ようやく青海苔浦の砂浜が見えてきた。
ロープ
大岩を攻略 ロープを使用した場所

青海苔浦 青海苔浦に注ぎ込む沢を注意して渡ると青海苔浦の砂浜だ。これで遭難することなく帰還できる目途が立った。実行責任者としてはヤレヤレです。少し遅れが出ているが想定内だ。

青海苔神社で大休止をとる。皆さん疲れていると思うが表情にはでていないね。目の前には穏やかな瀬戸の海が広がり、何艘かの船が行き来している。とってものどかで時が止まったような感じだ!
青海苔神社
青海苔浦へ到着 青海苔神社にて

青海苔浦からは桟橋まで13kmの舗装歩きだ。疲れた足にはこたえるね。最初のうちは502m峰が見えていたが大砂利近くまで戻ると獅子岩の尖峰が見えてきた。ロープウェイの架線も明瞭に見える。

大砂利に着くとトイレがあるのでトイレ休憩をとる。さて出発!傍らの案内標識には桟橋まで8.5kmと記されていた。がっくりだよ; ̄ロ ̄)!!
腰細浦
腰細浦を行く

包ヶ浦 入浜の汽水湖を過ぎたところから急峻な鷹の巣山の東斜面を巻く比高100mくらいの登りが始まる。本当に辛い登りが続くが、これが最後の試練だと思い我慢して足を前に出す。

鷹の巣砲台分岐のある最高点からは下りだ。これも足に負担がかかるね。やっと包ヶ浦が見えてくると精神的に楽になった。包ヶ浦休憩所で地べたにへたり込んで休憩をとった。
休憩所
包ヶ浦が見えてきた 包ヶ浦休憩所で一休み

帰ってきた 海側の杉の浦トンネルを抜けバス道を歩くことにした。福祉センターのところの緩い上り坂が…とても…辛い!長浜に出て左折すると、宮島桟橋の明かりが見えてきた。午後8時の連絡船に乗って帰り、宮島口ロータリーのところで解散した。皆さんお疲れ様でした。冒頭の画像をクリックすれば行程を見ることができます。

【後日Eさんから届いたメールより抜粋】 何よりも、最後の約13kmの舗装道は、若い女性たちがよいペースで引っ張ってくれ、道中の唄声にも癒され、辛さが半減しました。<--- 自分もそう思う。ただ当人たちに聞くと、鷹の巣山の登りでポルノグラフィティの「あげは蝶」を唄ったのは選択ミスだったそうだ。判るかな〜あ?
ようやく帰ってきた

さて今回は反時計回りで一周した訳だが、革篭崎〜青海苔浦間の磯が乾いていたので安全に歩くことができて良かった。
でも最後の13kmにも及ぶ舗装路歩きは本当に辛かった。総合的に判断すると時計回りの方が楽なような気がする。