八幡湿原 (広島県芸北町) 戻る

臥龍山などの山々に囲まれた東八幡湿原と尾崎沼のある西八幡湿原とに分けられる。初夏にはカキツバタの花が一面に咲き広がる風光明媚なところ。湿原性植物の宝庫でサギソウ、トキソウをはじめ過湿で酸性という特異な植物種が多く、自然環境保全区域に指定されています。(芸北町HPより抜粋)

ここは中国地方でもっとも積雪量や降雨量の多い地方であり、また冷涼な気候のため西日本でも有数の湿原群を生み出しています。これらの多くは中間湿原と呼ばれるもので多様な植物が見られます。(パンフより抜粋)

右の写真は尾崎沼です。後方に見える山は八幡鷹ノ巣山です。
尾崎沼(後方の山は鷹ノ巣山)

訪問月別に、湿原の花とそれ以外の花についてまとめてみました。

訪問月 湿原や湿地に咲く花 湿原以外の花 備 考
6月 アサザカキツバタコウホネ、準備中のコバギボウシスイレントキソウバイケイソウハンカイソウヒツジグサ、ミズタビラコ、ミゾカクシ アラゲナツハゼウツギウツボグサオカトラノオクララゲンノショウココアジサイコンフリーササユリスイカズラツボスミレ、ニガナ、ネジキ、ノイバラ、ノリウツギ、マムシグサ、ミズタビラコミヤコグサミヤマウメモドキヤマボウシ 04/06/27…梅雨の合い間に顔を出す。尾崎沼の畔にはササユリが多く見られた。
05/06/22…トキソウを見に訪れる
7月 クサレダマコバギボウシチダケサシトキソウヌマトラノオハンカイソウヒヨドリバナミズチドリ キツネノボタン、オオバギボウシオカトラノオゲンノショウコトモエソウノリウツギビッチュウフウロミヤコグサヤブカンゾウ 04/07/11…臥龍山から一本松に下山して付近を散策
17/07/29…霧ヶ谷湿原
8月 オモダカキセルアザミコバギボウシサワギキョウサワヒヨドリチダケサシノササゲヒメシロネミズオトギリミゾソバミソハギ アキノタムラソウオカトラノオオミナエシキンミズヒキゲンノショウココオニユリシラヤマギクツリガネニンジンツリフネソウトモエソウネジバナノリウツギビッチュウフウロマツムシソウマルバハギママコナ 04/08/21…弥畝山からの帰り
10/08/13…雄鹿原から
9月 アキノウナギツカミキセルアザミサワギキョウシラヒゲソウシロネヒヨドリバナミゾソバミソハギミヤコアザミ アキノキリンソウアキノタムラソウアケボノソウオトギリソウ、赤く熟したカンボクの果実キンミズヒキクルマバナコオニユリサラシナショウマツリフネソウトリカブトノコンギクビッチュウフウロマツムシソウヤマハギ 08/09/14…掛頭山とセットで湿原は車道から眺めるのみ
09/09/13…高原の自然館周辺
11月   キクバヤマボクチシマカンギク  


2010年8月13日(金)

2007年から進められてきた霧ヶ谷湿原の再生事業が今年3月で終了した。広い湿原内に導水路ができ、自然観察用の木道が敷設された。再生事業は終わったが、湿原が本来の機能を取り戻すまで、これから何年かかるんだろうか計り知れない。 その霧ヶ谷湿原を歩いてみた。今年の夏は8月に入ってから猛暑が続き、お盆を過ぎても、その暑さはとどまるところを知らない。しかし冷涼な芸北の空気は暑さを忘れさせてくれる。
霧ヶ谷湿原

2009年9月13日(日)

臥龍山に登る。高原の自然館に駐車して、自然館〜千町原登山口まで、下山口とした八幡原〜自然館まで遊歩道を歩き花を観察しました。夏の花は殆ど姿を消し、ススキがなびく原にはマツムシソウを代表格とする秋の花が高原の主役を占めている。実りの秋、カンボクの赤い実も目立ちます。長者原に近い一帯にシラヒゲソウが咲き、多くの人が車を止めて見入っているのが印象的だった。

2008年9月14日(日)

掛頭山から八幡原公園に下山して、車を置いている二川キャンプ場まで車道を歩いて帰る。右手に見える霧ヶ谷湿原は再生事業が本格化していました。湿原を覆っていた灌木が伐採され、跡地が整地され、ところどころに測量用の紅白ポールが立っている。

昔は牧場として使用されていたので湿原の再生は容易ではなく、元の姿に戻るには長い年月がかかるだろう。カキツバタが咲きヒロシマサナエが飛び交う…霧ヶ谷湿原にそんな日が来ることを待ち遠しく思っている。
霧ヶ谷湿原

2005年7月2日(土)

芸北町までトキソウを見に行きました。豊平町近くの湿原では既に終わっていたので、八幡湿原まで足を延ばしてみました。岩田農園では雨の降りしきるなか、岩田ご夫妻が沼に入ってコウホネの花を切り取っていらっしゃる。大変な作業です。八幡湿原でもトキソウは殆ど終わっており数本が確認できる程度でした。替わってコバギボウシが咲き始め、夏の到来を思わせます。

戸河内町では国道191号わきにある「安気」というパン屋さんが開いていました。「本日休業」ではなく「営業中」の案内が出ているではないか。中には焼きたてのパンの他、地元筒賀のおいしい「天上の明水」も売られている。
トキソウ(05/06/22撮影)

2005年6月22日(水)

トキソウを見に芸北町の八幡湿原を中心に幅広く探索してみました。トキソウはちょうど見頃で、茎の先に紅紫色の美しい花を咲かせていました。トキソウの周りにはヒメシジミ(小形のシジミチョウ)が舞っており、まるで花園を訪れたみたいな気分になりました。

帰りがけに、かりお茶屋に顔を出し、これまた美しいお嬢さん方と話し込む。トキソウのような貴重な山野草の話をするうちに、「以前は掛頭山にたくさんのエビネが咲いていたんだが乱獲され今では見られなくなった。」ということを聞いた。林道に軽トラで乗り付けてゴッソリだとか・・・。やりきれないですネ。
ヒメシジミ

2004年8月21日(土)

島根県の弥畝山から下山した後、木束原と西八幡湿原尾崎沼と巡り湿原に咲く夏の花を観察しました。尾崎沼に立ち寄ったのは午後すでに遅かったので、タイミングよくミズオトギリの花にめぐり合いました。沼の最も北側に位置する湿原ではシラヒゲソウが風にそよいでいました。この花を見ると秋の訪れを感じます。

この日は自分のチョンボによるカメラ忘れ事件のため予定が大きく狂ってしまい同行の皆さんに多大な迷惑をかけてしまいました。申し訳ない。
シラヒゲソウ

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